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暗界10
頓死ヌルは…一体…どこに行っ<消え>たんだろう?ヌルの兆を超えるペルソナも———。
レイは久々にぐっすり寝れた。
起き上がろうと…う!っっったっうっ!?
痛ぇ!?
ふかふかベッドじゃねぇ!?
かったかったの床だ!?
あの…入り口の重そうな扉の前で寝ていた。
…寒っ、
ぷるっとくる寒さだ。
キュウべえちゃんに魂をソウルジェムにされる夢みたわぁ…
地味に嫌な夢だわぁ…
レイは手を使わずに、ぴょんと立ち上がる。
立った時に、ポッケの中に何かある事に気がついた。
取り出してみると、六面体…?
鏡のような見た目だが、全く反射しない。
そして、規則的な凹凸の線が…
安い3Dプリンターで作ったかのような、独特な…層になっているというべきか?
分からない。
そして、うっすらと赤い光を放っている。