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暗界6
カポさん
惨敗したシタはe-passを左手に、ダイエットしなくても痩せる財布を右手に。
カポさんが、ホテル内にある一蘭というラーメンを奢るから元気出せ的な事を言っている。
———ラーメン通なのかこいつ
<微>
ホテル内は非常に広く、微を使い、速歩きをしなければならない。
入館する時、微空間発生器を貰ったのだ。
小型のモバイルバッテリー並みのサイズで、半径5cmの人に微を与えるという。
早すぎて、壁に何回かぶつかった。
少なくとも音速を超えらる。
レイは素の状態では1000mを約40秒で走れる。
少なくとも、それは凡才すらないと思っていた自分には、凡才であったが、カポさんに「それは猫の倍以下の速度でしかない。」と言われてしまった。
やはり自分には凡才すらないのだろう。
ついでに、ヘルケさんは素の状態では秒速281キロで走れるらしい。