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逆異世界転移物語 〜エルフ・ドワーフ・魔法使いと地球でゆるくぬるく暮らす物語〜  作者: シンドー・ケンイチ
第二章 「ルルの赤い手」
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幕間 「トールを待つ食卓」

「なぁオリサ。お前、アレルギーというものを知っているか?」

「うん、知ってるよ。なんで?」

「いや、わたしの世界にはそんなものなくてな」

「え、ドワーフってアレルギーの人いないの?」

「いや、お前の目の前にいる」

「へ?」

「先日トールに教えてもらって初めて知ったが、わたしは金属アレルギーらしい。故郷の村ではわたしは金属の精霊に嫌われたから金属に触れない、呪われたドワーフと陰口を叩かれていたんだ」

「なにそれ!ちょっとそいつら殴りに行こう!ルルちゃんにそんなこというやつら、『()(いろ)のオリサ』が消し炭にしてやる!」

「落ち着け。杖を置け。殴るのか焼くのかよくわからんし、もう会うこともないんだからほっとけ。というかお前、意外と過激なことを言うな」

「そうかな。えへへ」

「なぜ照れる」

「でも、そいつらやっぱムカつくよ」

「まぁ、終わったことだしわたしは気にしてないさ。それにしても、お前はわたしのために怒ってくれるしみんないいやつだな。わたしはこの世界に来てよかったよ。わたしは今後、少しでもみんなの役に立ちたい」

「スープお待たせしました。あとはトールさんを待つだけですね」

「ちょっと聞いてよリーフちゃん!ルルちゃんの村の奴らひどいんだよ!」

「はい?」


 ・・・・・・・・・・・・


「オリサさん!わたくしは怒りに震えています。わたくしたちの家族を(おとし)める不届き者に制裁を加えましょう!わたくしの怒りの炎が天を突き破らんばかりです!我が矢はドワーフを一人たりとも逃しません!無頼(ぶらい)の輩を叩き潰すまで、恐れるものなどございません!」

「だよね!やっぱそうだよね!よっしゃ、神様にお願いしてドワーフの村に行こう!焼き討ちだよ!」

「まてまてまてまて!わたしがいいと言っているんだからもういいだろう!落ち着け。わたしの故郷を滅ぼす気かお前ら!」


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