表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第3章
74/79

69 決戦!②

「クロナ…」


 倒れ込んだクロナをみて紅葉は抱きしめた。


「く、紅葉様…。すみません…わたくしの落ち度ですわ…。紅葉様を危険な目に合わせてしまった。そんな悲しい顔をしないでください…」

「クロナ…。私を守ってくれたじゃない」


 紅葉は、泣きじゃくっていた。

黒瀬は、周りを警戒し紅葉を守るようにセラティナ達も警戒をした。


「今、どこから狙ってきた?」


 周りを見渡していると、


「もう少しだったのに…。ちっ、邪魔が入ったか」


 そこに現われたのは、四天王のロワールだった。


「ロワール!貴様…」

「実の兄に、貴様呼ばわりか…。この愚か者め!」


 ラビリスタが今にもロワールに噛み付きそうになるくらい怒っていた。

そして、すぐにサラが来て、アマテラス、ワルキューレを召喚した。クロナに高速で回復魔法をかける。

アマテラスは、天の恵みで太陽の光を照らし、回復をするため、ワルキューレで光を強化するため召喚した。

ワルキューレは、戦士でもあり、戦闘にも適している。

 クロナを回復に急ぐ中、ラビリスタはロワールに切りかかって行った。


「やっぱりこうなったわね。援護を頼むわ。イノン」

「分かったわ」


 シルバーンは、ラビリスタの援護に後を追った。


「援護はさせないわよ」

「兄弟喧嘩に他人が手出しは無用よ」

「あれは、モカ、モナ!」

「えっ?」

「四天王3番目に強い闇、影使いの姉妹:紫の瞳がモカ、紺の瞳がモナだよ」

(あれが…)

「紅葉は、武器を構えてて!いつ襲ってくるか分からないから」

「分かったわ」


 イノン、パラディスはモカ、モナの相手をしていた。


「四天王の1人を倒したのは、お前の仲間か?」

「だったら、なんだ。関係ないことだろ!仲間や親を殺したのはお前だろ!お前をいつ殺してやろうと思っていた事か」

「最強の魔物になるための魔法陣を作っていたのだ。お前には、こういうことはできないだろ?」

「だからといって、町を滅ぼすことはしなくてよかっただろ」

「最強とは、何かを見せつけてやろうと思ったのだよ。バカにされ続けていたからな。人をなめるのも大概にしろと思って、恨みを晴らしてやろうと思ったからだ」

「だからって、町を。仲間を。親まで手にかけることはなかっただろ!」


 ラビリスタの怒りは、頂点に達した。怒り狂うラビリスタは、ロワールに攻撃をしかけた。


「ミステイク・インフェルノ!」

「ダークネス・シールド!」


ラビリスタの攻撃は、弾かれた。


「エグゼイド・インパクト!」

「ブラックサンダー・クラッシュ!」


2つの攻撃が合わさった時、大爆発が起きたが、2人は構わず攻撃を続ける。


 一方のモカ、モナと応戦中のイノン、パラディスは、五分五分で戦っていた。


「ちっ!全然攻撃が通らねぇ。さすが、四天王3番目といった所か?」

「闇と影か、厄介ね…」

「姉妹の技が息が合っていて面倒だわ…」

「なんとか、影に潜る技をどうにかしないと…」

「イノンさん、パラディスさん!私のホリーライトで照らしてその時に攻撃を!」

「そうか、光を照らすと影がなくなるわね」

「よし。やってみよう」

「では、行きます!ホリーライト!!」


 当たり全体が光に照らされ、影がなくなり、モナが地中から出てきた。


「くそっ!」

「モナ!闇で暗闇にしてやるわ」

「そうはさせないわよ!シャドウ・ジャッジメント・ライトニング!」

「キャー」

「姉様!」


モカは、イノンの攻撃が命中し、地面に叩きつけられた。

イノンは、次に攻撃をしかける。


「ダークネス・ローズ!」


モカ、モナは、たくさんのバラの花びらに包まれ、空中に飛ばされる。

そこに、シルバーンが攻撃を放った。


「ナイス、イノン。ダーク・デッド・クラッシュ!」

「キャー!!」

「くそっ!モナ、負けてられないわ!いくよ」

「う、うん。ダーク・シャドウ・キュラ!」

「負けない!まだまだよ」

「ダーク・シャドー・ボルト!!」

「デストロイ・インパクト!」


 強い竜巻が起き、周りを取り込むような大きくなっていた。


「ホーリーシールド!」


紅葉がクロナを守るようにシールドを作った。紅葉達もその竜巻に取り込まれそうにもなっていた。

クロナは、まだまだ回復には時間がかかるようだった。


(クロナは、私が守る。さっき、クロナが私を守ってくれたように…)


 心配そうに紅葉は、クロナを見ていた。

それぞれのところで戦闘が繰り広げららえている中、紅葉は勝つ方法を考えていた。

あちらこちらで、戦闘しているところを見ると、2組とも少し近いのではないかと考えた。

ロワールに、モカ、モナの攻撃をあてようとしているのではないかと思った。

ラビリスタ、シルバーンは、ロワールを相手していたが、気付かれないように誘導しているようにも見えた。


「黒瀬、あれ」

「多分、弾かれた攻撃で、ロワールにぶつけようとしているのではないでしょうか?」

「そういうことか…。そんなことが、可能なのかな?」

「レギランスの皆様の仲間の信頼関係は凄まじいことでした」

「それは…?」

「ルト様に聞いたのですよ」

「なるほどね…」


(確かに、黒瀬とルトという人は、どこか似ているように思う)


 そう思って、クスリと笑っていると、黒瀬が紅葉の顔を覗き込み、


「また、何か変な事を思っていましたね?」

「うわっ!?」

「どうせ、妄想でしょう?」


(なんで分かったの)


  紅葉は、思わず目を逸らす。

それを見た黒瀬は、


「図星ですね」


黒瀬は、ニヤリと変な笑みを浮かべた。

紅葉は、気味の悪い黒瀬の変な笑みを見て、ゾッとした。


(この男は本当に怖い奴だ。本当に、怒らしたり、敵にまわしたくない…)


「はぁー」


 紅葉はため息をはいた。


「黒瀬…分かっているわね。クロナをこんな目に合わせたロワールが憎い。そして、早くこの戦いを終わらせましょう」

「仰せのままに、紅葉お嬢様」


 黒瀬はロワール、ラビリスタが激戦の中へと行った。

まだまだ続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ