68 決戦!①
紅葉達は、ビシュヌを倒すため、最終決戦に突入していた。
ユーネリアの五行属性、【火、水、風、地、雷】を掛け合わせた攻撃を当てると、怯むという事だった。
という所でメレストロ、ラグール2人が現われた。
メレストロ、ラグールがいるということは、封印の準備が整ったという事だった。
そして、紅葉、黒瀬が立てた作戦を元に動こうとしていた。
「お嬢様、私とクロナ様がひきつけますので、攻撃をお願いします」
「分かったわ!」
「じゃあ、皆、行くよ!」
紅葉の掛け声に合わせ黒瀬達が、飛び出した。
黒瀬、クロナが、たくさんの攻撃から華麗にかわしていく。
ラーガは、ロザの援護しつつ、弾丸を撃って行った。
紅葉は、皆の攻撃力、防御力を上げる。
治癒もすぐにできるように魔法をかけた。
ビシュヌの攻撃を避けながら、紅葉達もなんとか攻撃を通そうと撃ちまくっていった。
レギランスの皆も、紅葉達と攻撃をしていた。
「ビシュヌの攻撃がめっちゃくちゃ強くない?」
「つべこべ言わずに、攻撃をしないと!」
「分かってるわよ!もう!早く終わらせておいしいお酒を飲みたいわ」
シルバーンの強力な攻撃がビシュヌに命中。だが、怯むことなく攻撃をしてくる。
「当たったのに、ビクともしていないじゃないのよ!」
「だから、破壊神:ビシュヌだから硬いって言ってるじゃない!ほら、次の攻撃がくるわよ」
「うわっ!?」
「なんて威力なの!」
間一髪で攻撃を避けた。唖然とする中、その真ん中を突っ切る黒瀬、クロナはビシュヌに近づいていた。
「クロナ様、挟み撃ちで攻撃を致しましょう」
「言われなくても分かっているわ!」
「いつ、そんなに仲良くなったの?」
「仲良くなっていません!わたくしは、いつも紅葉様のお傍にいますわ。こんな、腹黒な執事ではなく、わたくしを傍においてください!」
「えっ!?」
「わたくしは、腹黒執事よりも使えますわ!」
「いやいや。こんな腹黒執事でも、使える時は使えるから」
「フン。素直に言ってくださればいいのに…」
「うるさいわよ!さっさと、倒しなさい!黒瀬」
「分かりました。お任せください、お嬢様」
黒瀬はビシュヌにあらゆる攻撃をしていく。クロナも意地でも攻撃をしていた。
「皆、攻撃を合わせて!」
「分かりました」
紅葉の炎の魔法攻撃、ラーガの雷の攻撃、サラの土の魔法攻撃、ウンディーネの水魔法攻撃、セラティナの風の矢を合わせて攻撃をビシュヌにした。
命中はしたものの、怯むことはなかった。
「えっ!?」
「なんで?」
「命中したはずだ」
「五行属性を合わせたのに?」
紅葉達が、唖然としていると、メレストロとラグールが来て、
「あー。ごめんごめん。言い忘れていた事があってさ。封印中に力を得たみたいで、以前みたいに五行属性で封印できないことになってたわ」
「えー!?」
「それ、早く言ってよ!」
「アハハ…。ごめんねー」
「では、どうしろと言うのだ?」
「あと2属性足そう」
「…」
「なんで、軽いノリみたいに言ってるんですか!?」
「メレストロ様、ラグール様、それは、光と闇ですね?」
「あっ、そうそう。聖さん、分かってるじゃないの」
「ええ。聞いたことありますから」
「黒瀬、なんで分かってるんなら早く言わないのよ。攻撃はなっちゃったよ?」
「大丈夫ですよ」
「ほらここに、力が持っている方々がいるではありませんか」
「メレストロとラグールでしょ?」
「私達が、その2属性持っているからねー」
「あー」
紅葉達は、何か察した様子だった。
「だったら、もう一回ビシュヌに攻撃をするわよ!」
「任せろ!」
紅葉達は、もう一度さっきの攻撃をビシュヌに攻撃をした。
ビシュヌも攻撃しようと光線を撃つのにため込んでいた。
そして、紅葉達はビシュヌに攻撃を放った。
2つの攻撃がぶつかった。
紅葉達は、力を振り絞りビシュヌの攻撃を撃ち破り、今度こそビシュヌに攻撃を当てることができた。
ビシュヌは、紅葉達の攻撃を受け、灰になり消えていった。
「やったのか…」
「破壊神:ビシュヌの魔力はなくなりました」
「やった…」
「やっと倒せたのね!」
紅葉達が、嬉しさあまり盛り上がっているその時。
紅葉を狙って攻撃をした者がいた。
「お嬢様!」
「紅葉様!」
紅葉の前に、クロナがいた。
その場にクロナは倒れ込んだ。
まだまだ続きます。