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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第1章
7/79

07  早撃ちのガンマン少女

 正式に、ラーガは、紅葉たちの仲間となった。

また、にぎやかな日々が始まる。


「だ〜か〜ら〜!なんで、私が着替えているときに、入ってくるの?アホなの?」

「お言葉ですが、そんな、お嬢様の身体目当てで、部屋に入ると?」

「そうさっきから、言ってるでしょ?」

「失礼ながら、お嬢様。よく、耳の穴かっぽじってお聞きくださいませ!」


 そういった瞬間に、紅葉の顔が曇る。


「な、何よ!?」

「自分の身体を毎回、鏡で、ご覧になっては、いかがですか?よく、そんな身体で、わたくしが見たいと、お思いですか?」

「なんか、ムカつく(怒)」


 紅葉は、ハンカチを口で噛んで、キィー!と言わんばかりに引っ張る。

それを見ていたラーガは、不思議そうに言う。


「紅葉は、大丈夫なのか?あの腹黒執事は、以外と本気で、言っているぞ?」

「あー、大丈夫だよ。毎回やってるから…」

「そう…なのか…?」

「あの2人は、仲がいいからねー」

「どこがよ!!」


セラティナが言うと、紅葉は、セラティナたちの方に向いて、そう言った。


「お嬢様、そんな照れなくても、いいじゃないですか…。わたくし…。心が折れますよ?」

「勝手に心折れとけ!このエロドS執事!!」

「やれやれ…」

「あの執事は、メンタルがガラス並みだな…(汗)」

「あいつは、ガラスより、ダイヤモンドに近いかもなぁ…」

「そうだな…。そうともいうよなぁ…」


そう、2人の揉めている所を見て言っていると、受付人のアナンがやってきた。


「こんにちは。皆さん。今回も大物の魔物を倒していただき、ありがとうございます。これは、報酬でございます」


 アナンから報酬を受けとった紅葉が唖然としていた。


「ちょっと…!アナンさん?これは、何かの間違えですか?」

「何がですか?」

「いやっ…。今回もめちゃくちゃ頑張ったのに…。これは、あんまりでしょ?」

「お嬢様、失礼します」


黒瀬が、紅葉から書類を受け取り、皆で見てみた。


「こ、これは…」


そこには、

=======================

受け取り報酬!

◎ブラギディアスを討伐!

◎キメライヤを討伐!


その後、資金を使用内容


聖騎士パラディンのギルドの勧誘

●お土産

●日用品等

●宿代


 200,0000000ルピー

−100,0000000ルピー

――――――――――――――――――――――――――

100、0000000ルピー


報酬

100,0000000ルピー


           以上

======================


 ジーっとその書類を見てみたピーロンたちは、口を開いた。


「んー…。これは…」

「仕方ないね」

「どういうことよ!」

「だから、ギルドのこの中にいる限りは、全部ギルド本部にいってしまうんだよ」

「はぁーーーー?」

「お嬢様、てっきりわたくしは、知っているものかと思いましたよ?ですが…」


 黒瀬は、紅葉を見て、


「お嬢様…。ほんと、アホでいらしゃいますね(笑)」


黒瀬は、紅葉の顔を見てニコリとそう笑った。


「っるさいわね!!何よ!これから、気を付けたらいいんでしょう?」

「…」

「なんで黙ってるのよ!」


 ラーガは、セラティナに話しかける。


「なぁ…。このギルド、、、本当に大丈夫なのか?」

「まぁ…。大丈夫じゃなかったら、黒瀬あいつがなんとかしてくれるだろう…」

「あの、腹黒ドS執事がか?」


 そう話していると、紅葉がラーガたちに、


「おい!何話しているのよ?」


覗き込んできた。


「うわっ!?」


 2人がビックリしていると、


「お嬢様。こうなったら、ルピーがたくさん集まるような討伐やり続ければ、レベルもたくさん上がりますし、スキルも上がるかと思いますが…。あと、お金もたくさん手に入ります。そうすれば、わたくし達の、ギルドのお城が建てれるかと思いますよ」

「うーん…。それもそうねー。四天王に立ち向かうには、たくさんの魔物を倒して、強くならないといけない。そう思えば、いいかも!」


 黒瀬の顔がニヤリと笑う。


「あれは、悪い顔をしている」

「またもや、紅葉、黒瀬に一本とられたな…(汗)」

「えっ…?」

「ラーガも知っといた方がいい。あいつが、ニヤリと笑った時は、悪いことを考えている事だ。それから、ニッコリと笑った時は、微笑んでいる。あれは、本当に笑っているから…」

「では、今の不気味な笑いは、何か企んでいるんだな?」

「そうだよ。あいつには、気を付けといた方がいい」

「まぁ、確かに。それは、実感しているさ。黒瀬が、暗殺者アサシンの職業を持っていると、知ったときは察したよ。あいつ、本当にしつこかったんだよ…。今でも、思い出すだけでも…。ゾクゾクする」

「ラーガ…。顔…死んでるよ?」

(ラーガのメンタルが、追い込まれるまで、どんなギルド勧誘をしに行ったんだ?)


 セラティナは、ラーガの様子を見ながらそう思った。


「あのー、そこのお2人さん…。今、いいですか?」

「あっ!はい」


 黒瀬たちは、また違う話をしていた。

次のクエストの話をしているみたいだった。


「次のクエストは、どうしようかしら…」

「うーん。今、お金はどれくらい貯まっているのですか?」

「黒瀬!」

「はい、お嬢様」


 黒瀬は、スーツの胸ポケットから、紙を出して来た。


「これを見てみなさい!」


自信満々に言う。


「これって…」

「紅葉…。これは、貯まっていると、言えているのか…?」

「えっ?何言っているのよ!ちゃんと節約は、しているわ」

「お嬢様、これを見てください」

「何よ…」


ルピー

魔物討伐  100,0000ルピー

手伝い等  5,000ルピー

魔物討伐  10,0000ルピー

魔物討伐  5,000ルピー

手伝い等  6,000ルピー


買い物 ―100,000ルピー

家賃  ―40,000ルピー

買い物 ―10,000ルピー

家賃  ―40,000ルピー

買い物 ―7000,000ルピー

買い物 ―80,0000ルピー

――――――――――――――――――――――――――

ー6,154,000


 紅葉は、その紙を見て驚いた。


「な、何よ…これ…!?」

「紅葉…?」

「全然集まってないじゃないのよ!!ど、どうなっているのよ、黒瀬!」

「お嬢様、下に書いてありますように、買い物や家賃等でいろいろと、飛んでいるんですよ?それに、これは、日本で言う家計簿みたいなものですよ?」

「な、なんですって?いつから、これを付けていたのよ?」

「こちらに、きてからですよ」

「てかこれ…、本当に、普通の買い物か?」

「普通の買い物にしては、高くないか?」


 セラティナ、ラーガは顔を合わせて驚いていると、ピーロンが複雑な顔をして、


「あのお2人は、本当にお金持ちなのですよ。しかも、黒瀬様は、影で稼いでいるんですよ」

「そうなの?」

「はい。私もお手伝いしましょうか?と言ったのですが…。黒瀬様、曰く、紅葉様の喜ぶ顔が見たいから、やってるだけなのでって…」

「めっちゃ、いい執事じゃないのよ…」

「紅葉は、そのことは知っているのか?」

「おそらく、知らないでしょうねぇ…」

「なんでよ!」


 セラティナが、腕を組んで、


「まぁ、あの子は、うといから、気づかないだろうかなぁ…」

「あ…。そんな感じはするよ」


 2人が話していると、紅葉が言う。


「ちょっとお2人さん?何話しているの?まぁ、私が、うといのは分かるけどね」

(どっかで聞こえていたのか…?)


 セラティナ、ラーガがそう思った時、本題へ戻る。


「ちょっと、お金のことは、どうにかなるとして…。とりあえず、どうしようかなぁ…」

「クエストで、どんどん進んでいけば、なんぼか貯まるんじゃない?」

「うーん。そうだよね…。なるべく、近くでクエストをしたいわけだ」

「どうして…?」

「目指すは、私たちのお城のような、ギルドハウスを作りたい。と、思っているんだよ」

「紅葉、お城のようなギルドハウスではなく、それは、もうお城だよ!」

「そうだと思うけど…。それはともかく…」

「あっ、話をごまかした…」

「ごまかしましたね…」

「お金を集めるのよ!!」


と言って、選んだのはギルドハウスから、近い村のクエスト。

魔物の討伐だった。


「でやーーー!!」

「ファイヤー・アロー!!」

「マグマ・トルネード!!」

「ふん!」


 なんとか、魔物の討伐ができた。


「少ないのに…」

「少なくていいのよ」

「お嬢様…」


 その光景に、少しウルウルと来ていた黒瀬の所にピーロンが、


「聖様は、紅葉様の親のようですね。またある時は…」


 ピーロンがもう1つ言おうとして時、黒瀬は、ピーロンの口に、人差し指を立て、こう言った。


「それ以上は…」

(照れていますね…(笑))


 そう思ったピーロンは、1人ニコリと笑う。

少しずつピーロンは、黒瀬のことを、分かっているような感じがした。

それを思うと、嬉しく思った。


♢♢♢


 クエストを終え、紅葉たちはギルドへとも戻る。


「今日のクエストは、すぐに終わってよかったなぁ」

「早く帰れるしね」

「また、クエストを探さないとね」


 この日は、皆眠りについた。


 ◇  ◇  ◇


「おはようございます。お嬢様」


 黒瀬は、紅葉の部屋の前にいた。


「はっ!もう、朝…」


紅葉は、黒瀬の声で飛び起きた。

紅葉はすぐに着替え、食堂の所へと急いだ。


「皆、おはよう」 

「おはよう」

「おはよう、紅葉」

「今日のクエストを選ぶわよ」


 クエストの一覧がたくさん書かれている掲示板を見ていると、慌ててアナンがやってきた。


「あー、ギルド:モミジの皆さん!揃っていますか?」

「どうなさいましたか?アナン様」

「ど、どうもこうも。南南西の砂漠に、大きな魔物が出たと、先ほど、依頼が届きました。大至急、向かってください!」

「それは、報酬はどうなるの?」

「まだ、何とも言えませんが…。追って通知を出します」

「分かりました。皆、早く出る用意をするわよ!」


 紅葉たちは、準備をし、すぐに南南西に立った。


◇  ◇  ◇


「南南西なんて聞いたことない」

「調べによりますと…」

「あの短時間で調べたのか?」

「いえ。前に気になっていましたので、暇さえあれば、いろんな所を調べるのが、わたくしの趣味でもあります」

「どんな趣味よ…で、どんな所よ?」

「アナン様が、言っていた通りの所でございますよ。周辺は、砂漠で所々岩があり、竜巻も起こることもあります」

「なんか、本当に危ないところね…」

「大丈夫よ。」

「皆、気を引き締めていくわよ!!」


 もう少しで、南南西にある砂漠につく頃…

一番高い岩に、紅葉たちが、乗っている馬車を、狙っている者がいた。


「この先にいかすかよ…」


ライフル銃で、馬車を撃った。


「…!」


 黒瀬は、急いで馬車の上に、飛び乗ると、一番高い岩の方を向き、弾を撃ち返した。

撃った弾は、狙っていた者の、顔のギリギリな所をかすめた。


「やるねぇ…あいつ」


「く、黒瀬?どうしたの?」

「今、銃声が聞こえたぞ?」

「はい。先ほど、こちらを狙っている、何者かがいました」

「そんな…」

「だから、打ち返してやったのです」


 黒瀬は、不気味な笑みを浮かべた。

近くにある村へと着いた。


「すみません。こちらのクエストを受けてきた者ですが…。どなたか、いらっしゃいませんか?」


と言うと、奥の方で、


「私です。緊急で出したのは…」


 年を取ったおじいさんが来て言った。


「私の名前は、ここの村長をやっています。【バコラ】と申します。ここは、【サバラン】という村でして…。本来ならば魔物などは、出てこないのですが…」


 バコラは、ちょっと間を取り、


「ですが、ここ数日で、魔物が出現してきたのです。たくさんの人たちを呼びましたが…、それでも、魔物は現われたのです。そして、調査を頼んだのです。その結果、その魔物の親玉を倒さなければ、次々と、魔物が出てくる。と、いうことが分かりました」

「なるほど、そういうことか…」

「親玉を倒すと、この村は、平和を保たれるということか」

「こちらに…銃を持っている方はいらっしゃいますでしょうか?」


と、黒瀬が言った瞬間―――。


―――パン!パン!パン!パン!パン!パン!


 弾が、紅葉や黒瀬たちを狙った。

ラーガはとっさに、


―――鋼のシルバー・シールド!!


 シールドをセラティナ、ピーロンに放った。

黒瀬は、弾を指で全部受け止めた。


「やっぱり、さすがだな…」


 物陰から、小さな女の子が現われた。


「あなたですね?わたくし達の馬車を狙ったのは。分かっていましたよ?こちらを狙っていることを…」

「どうしてだい?僕は、完全に気配を消していたはずさ。それなのにどうして?」

「それくらい、長年、勤めていたら分かります。お嬢様に使えていると、いろんなことがありますからね。執事たるもの、どんな時も、どんな所でも、いかなる事でも、油断禁物!これが、わたくしのもっとうですから」

「ふーん…。まぁ…いいや」


 だるそうにそう言うと、どこかにいってしまった。


「何なの?あの子…」

「ラーガが、シールドを出していなかったら、私たちは、今頃、死んでたよ…」

「大丈夫ですよ」

「あの子、わざとよ」

「なんですって?」


 紅葉は驚いて言った。


「申し訳ございません…あの子は、少し変わり者で…。あまり、寝ぐらから、出てきませんので…」

「バコラ様、あの子は?」

「あー…あの子は、【ロザ】と言います。少し前に、砂漠で、倒れている所を保護したのです。その時は、全然、心を開いてはくれなかったのですが…。ある日、旅の者が現われ、ロザに、銃の使い方を教えたのです。ロザは、あっという間に、その旅の者と仲良くなり、早打ちの練習をしていると、村の者が襲われたと、連絡を受け、その旅の者は、砂漠に向かったのです。ですが…その旅人は、苦戦をしていましたが…なんとか、その魔物を倒したのですが…。致命所をおってしまっていたのです。それを見ていたロザは、ひどく落ち込み、また、こもってしまったのです。唯一、心を許していた人が、亡くなってしまうのですから…」


 紅葉たちは、バコラの話を静かに聞いていた。

ラーガが言った。


「それは、私は、痛いほど分かる。私も、妹を亡くしているからな…」

「ラーガ…」

「…」


 しんみりとした中を、突っ切るように、紅葉は言った。


「なんかよくわかんないけど、面さっさと白そうな子じゃないのよ。気に入ったわ!黒瀬、仲間に入れるわよ!」


 紅葉はそう言った。


「えっ!?」

「あの子、気難しそうなのに?」

「お嬢様は、あーいうタイプは、対象法は知っていますので、ご安心を」

「本当に大丈夫なのかなー?」


心配そうに紅葉を見ていたセラティナ達。

 一方の紅葉は自信に満ち溢れていた。


「ねぇ、ロザさん?どうして、私たちをねらったの?」

「僕は、あんまり人と喋りたくなんだ…」

「そうなんだ…」

「じゃあ…もういい?」


 ロザは、さっさと行ってしまった。

紅葉は、ロザを見てこう思った。

(やっぱり、昔の私に似ている…)


 紅葉が、高校生の時、部屋にずっとこもっている頃があった。

周りの友達についていけず、孤立してしまった。

それから、不登校になり、部屋から出れなくなってしまった。

紅葉の性格が、その時のロザに似ていたのだ。


「お嬢様、大丈夫ですか?」

「んっ?うん。大丈夫よ。前の私よりはまだいいかなぁ…?」

「そうですね…。あの時のお嬢様は、すさまじかったですもんね」


 黒瀬が、紅葉の側にきて、クスリと笑いながら言った。


◇ ◇ ◇


 紅葉たちは、サバラン村に来ている途中に、砂漠を通っていたところに、魔物が出るというクエストだったため、そこに向かっていた。


「どんな魔物なんだろう…」

「【ムデカーラ】という魔物ですね。その魔物は、日本でいうムカデのように、縦長の魔物でございます」

「うーん…難しいなぁ…」

「しかも、硬い鎧を着ているみたいで、攻撃があまり通じないようで、訪れている冒険者は難儀をしております」


 そう黒瀬から聞かされた紅葉たちは、作戦を考える。


「やっぱり、私は援護に行くよ」

「分かったわ。セラティナは援護で。黒瀬はいつもように敵を引きつけといて。私は魔法で強化をするわ」

「ピーロン様は、影ながら見守っててくださいませ」

「えっ?私だけ…役割なしですか…?」


 ピーロンは、1人キョトンとした顔をしていた。


「う、嘘だって…(汗)ピーロンは、黒瀬と一緒で敵を引き付けて?」

「分かりました!」


 ピーロンは目をキラキラさせながら、元気よく言った。


(一緒にやりたかったんだな…)

と、紅葉は思った。

黒瀬の顔を見ると、ニヤリと笑っていた。

(あいつ、またか…)

紅葉は、黒瀬を見てそう思った。紅葉だけでなく皆が思ったことだろう…。


 魔物が出る区域に着いた紅葉たちは、辺りを見回した。


「どこからやってくる?」

「武器を構えていた方がいい。いつ出てくるか分からないからな…。」

皆が武器を構えた瞬間に―――。


―――きゅーーーるるるるるるる!!


大きなムカデーラが現われた。


「大きい…」

「黒瀬、ピーロン!攻撃の強化をするよ!」


 紅葉は全員に強化魔法をかけた。

特に、黒瀬、ピーロンにかけた。

ラーガは、2人のガード役。

セラティナは、3人が攻撃を仕掛けている間に、高いところへと移動する。

それから、弱点を探る。


「ふん!」

「やーーー!」

「アクア・ストライク!!」


 3人が、同時攻撃をしたが、まったくきいていなかった。


「嘘でしょう?」

「全然きいてないじゃん!」


3人が攻撃をしている中、ムカデーラは尻尾で払いのけるが、3人はその攻撃をよけた。


「今のは、危なかったぞ!」

「うーん。どうしましょうかねぇ…」


 黒瀬は、余裕を見せるかのように、顎に手を当て、考えていた。


「黒瀬?」

「どうしましょうか…。」


と、皆が黒瀬の方に向いていると、ムカデーラは、攻撃をしてきた。

口から、毒のようなものを吐き出してきた。

それから、立て続けに泥爆弾のように攻撃をしてくる。

黒瀬は、ヒラリとかわしているが、ピーロンは必死に、逃げていた。

当たりそうになったとき、ラーガがくい止めたが、威力は凄まじく弾き返され、2人は地面に叩きつけられた。


「ぐはっ!」

「うっ!」

「ラーガ!ピーロン!」

「この!」


セラティナは、ムカデーラに矢を放ったが、きかなかった。


「クソっ!?やっぱりダメか…。」


――――きゅるるるるるる!!


ムカデーラは、怒っていた。

攻撃をセラティナに放つ。


「うわっ!?」

「セラティナ!!シールド!!」


紅葉は、セラティナを守った。

 だが、紅葉はムカデーラが攻撃を仕掛けてきていることに、気づくのが遅れた。

 そして、紅葉が毒の攻撃を受けてしまった。

紅葉は、その場に倒れ込んだ。


「お嬢様!!」

「紅葉!!」

「聖様、ここは一旦引いた方がよいかと…」

「はい。一旦、引きましょう。また、作戦の立て直しです!」


紅葉たちは、サバラン村へと戻った。






最後まで読んでいただきありがとうございます。

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