07 早撃ちのガンマン少女
正式に、ラーガは、紅葉たちの仲間となった。
また、にぎやかな日々が始まる。
「だ〜か〜ら〜!なんで、私が着替えているときに、入ってくるの?アホなの?」
「お言葉ですが、そんな、お嬢様の身体目当てで、部屋に入ると?」
「そうさっきから、言ってるでしょ?」
「失礼ながら、お嬢様。よく、耳の穴かっぽじってお聞きくださいませ!」
そういった瞬間に、紅葉の顔が曇る。
「な、何よ!?」
「自分の身体を毎回、鏡で、ご覧になっては、いかがですか?よく、そんな身体で、わたくしが見たいと、お思いですか?」
「なんか、ムカつく(怒)」
紅葉は、ハンカチを口で噛んで、キィー!と言わんばかりに引っ張る。
それを見ていたラーガは、不思議そうに言う。
「紅葉は、大丈夫なのか?あの腹黒執事は、以外と本気で、言っているぞ?」
「あー、大丈夫だよ。毎回やってるから…」
「そう…なのか…?」
「あの2人は、仲がいいからねー」
「どこがよ!!」
セラティナが言うと、紅葉は、セラティナたちの方に向いて、そう言った。
「お嬢様、そんな照れなくても、いいじゃないですか…。わたくし…。心が折れますよ?」
「勝手に心折れとけ!このエロドS執事!!」
「やれやれ…」
「あの執事は、メンタルがガラス並みだな…(汗)」
「あいつは、ガラスより、ダイヤモンドに近いかもなぁ…」
「そうだな…。そうともいうよなぁ…」
そう、2人の揉めている所を見て言っていると、受付人のアナンがやってきた。
「こんにちは。皆さん。今回も大物の魔物を倒していただき、ありがとうございます。これは、報酬でございます」
アナンから報酬を受けとった紅葉が唖然としていた。
「ちょっと…!アナンさん?これは、何かの間違えですか?」
「何がですか?」
「いやっ…。今回もめちゃくちゃ頑張ったのに…。これは、あんまりでしょ?」
「お嬢様、失礼します」
黒瀬が、紅葉から書類を受け取り、皆で見てみた。
「こ、これは…」
そこには、
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受け取り報酬!
◎ブラギディアスを討伐!
◎キメライヤを討伐!
その後、資金を使用内容
●聖騎士のギルドの勧誘
●お土産
●日用品等
●宿代
200,0000000ルピー
−100,0000000ルピー
――――――――――――――――――――――――――
100、0000000ルピー
報酬
100,0000000ルピー
以上
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ジーっとその書類を見てみたピーロンたちは、口を開いた。
「んー…。これは…」
「仕方ないね」
「どういうことよ!」
「だから、ギルドのこの中にいる限りは、全部ギルド本部にいってしまうんだよ」
「はぁーーーー?」
「お嬢様、てっきりわたくしは、知っているものかと思いましたよ?ですが…」
黒瀬は、紅葉を見て、
「お嬢様…。ほんと、アホでいらしゃいますね(笑)」
黒瀬は、紅葉の顔を見てニコリとそう笑った。
「っるさいわね!!何よ!これから、気を付けたらいいんでしょう?」
「…」
「なんで黙ってるのよ!」
ラーガは、セラティナに話しかける。
「なぁ…。このギルド、、、本当に大丈夫なのか?」
「まぁ…。大丈夫じゃなかったら、黒瀬がなんとかしてくれるだろう…」
「あの、腹黒ドS執事がか?」
そう話していると、紅葉がラーガたちに、
「おい!何話しているのよ?」
覗き込んできた。
「うわっ!?」
2人がビックリしていると、
「お嬢様。こうなったら、ルピーがたくさん集まるような討伐やり続ければ、レベルもたくさん上がりますし、スキルも上がるかと思いますが…。あと、お金もたくさん手に入ります。そうすれば、わたくし達の、ギルドのお城が建てれるかと思いますよ」
「うーん…。それもそうねー。四天王に立ち向かうには、たくさんの魔物を倒して、強くならないといけない。そう思えば、いいかも!」
黒瀬の顔がニヤリと笑う。
「あれは、悪い顔をしている」
「またもや、紅葉、黒瀬に一本とられたな…(汗)」
「えっ…?」
「ラーガも知っといた方がいい。あいつが、ニヤリと笑った時は、悪いことを考えている事だ。それから、ニッコリと笑った時は、微笑んでいる。あれは、本当に笑っているから…」
「では、今の不気味な笑いは、何か企んでいるんだな?」
「そうだよ。あいつには、気を付けといた方がいい」
「まぁ、確かに。それは、実感しているさ。黒瀬が、暗殺者の職業を持っていると、知ったときは察したよ。あいつ、本当にしつこかったんだよ…。今でも、思い出すだけでも…。ゾクゾクする」
「ラーガ…。顔…死んでるよ?」
(ラーガのメンタルが、追い込まれるまで、どんなギルド勧誘をしに行ったんだ?)
セラティナは、ラーガの様子を見ながらそう思った。
「あのー、そこのお2人さん…。今、いいですか?」
「あっ!はい」
黒瀬たちは、また違う話をしていた。
次のクエストの話をしているみたいだった。
「次のクエストは、どうしようかしら…」
「うーん。今、お金はどれくらい貯まっているのですか?」
「黒瀬!」
「はい、お嬢様」
黒瀬は、スーツの胸ポケットから、紙を出して来た。
「これを見てみなさい!」
自信満々に言う。
「これって…」
「紅葉…。これは、貯まっていると、言えているのか…?」
「えっ?何言っているのよ!ちゃんと節約は、しているわ」
「お嬢様、これを見てください」
「何よ…」
ルピー
魔物討伐 100,0000ルピー
手伝い等 5,000ルピー
魔物討伐 10,0000ルピー
魔物討伐 5,000ルピー
手伝い等 6,000ルピー
買い物 ―100,000ルピー
家賃 ―40,000ルピー
買い物 ―10,000ルピー
家賃 ―40,000ルピー
買い物 ―7000,000ルピー
買い物 ―80,0000ルピー
――――――――――――――――――――――――――
ー6,154,000
紅葉は、その紙を見て驚いた。
「な、何よ…これ…!?」
「紅葉…?」
「全然集まってないじゃないのよ!!ど、どうなっているのよ、黒瀬!」
「お嬢様、下に書いてありますように、買い物や家賃等でいろいろと、飛んでいるんですよ?それに、これは、日本で言う家計簿みたいなものですよ?」
「な、なんですって?いつから、これを付けていたのよ?」
「こちらに、きてからですよ」
「てかこれ…、本当に、普通の買い物か?」
「普通の買い物にしては、高くないか?」
セラティナ、ラーガは顔を合わせて驚いていると、ピーロンが複雑な顔をして、
「あのお2人は、本当にお金持ちなのですよ。しかも、黒瀬様は、影で稼いでいるんですよ」
「そうなの?」
「はい。私もお手伝いしましょうか?と言ったのですが…。黒瀬様、曰く、紅葉様の喜ぶ顔が見たいから、やってるだけなのでって…」
「めっちゃ、いい執事じゃないのよ…」
「紅葉は、そのことは知っているのか?」
「おそらく、知らないでしょうねぇ…」
「なんでよ!」
セラティナが、腕を組んで、
「まぁ、あの子は、うといから、気づかないだろうかなぁ…」
「あ…。そんな感じはするよ」
2人が話していると、紅葉が言う。
「ちょっとお2人さん?何話しているの?まぁ、私が、うといのは分かるけどね」
(どっかで聞こえていたのか…?)
セラティナ、ラーガがそう思った時、本題へ戻る。
「ちょっと、お金のことは、どうにかなるとして…。とりあえず、どうしようかなぁ…」
「クエストで、どんどん進んでいけば、なんぼか貯まるんじゃない?」
「うーん。そうだよね…。なるべく、近くでクエストをしたいわけだ」
「どうして…?」
「目指すは、私たちのお城のような、ギルドハウスを作りたい。と、思っているんだよ」
「紅葉、お城のようなギルドハウスではなく、それは、もうお城だよ!」
「そうだと思うけど…。それはともかく…」
「あっ、話をごまかした…」
「ごまかしましたね…」
「お金を集めるのよ!!」
と言って、選んだのはギルドハウスから、近い村のクエスト。
魔物の討伐だった。
「でやーーー!!」
「ファイヤー・アロー!!」
「マグマ・トルネード!!」
「ふん!」
なんとか、魔物の討伐ができた。
「少ないのに…」
「少なくていいのよ」
「お嬢様…」
その光景に、少しウルウルと来ていた黒瀬の所にピーロンが、
「聖様は、紅葉様の親のようですね。またある時は…」
ピーロンがもう1つ言おうとして時、黒瀬は、ピーロンの口に、人差し指を立て、こう言った。
「それ以上は…」
(照れていますね…(笑))
そう思ったピーロンは、1人ニコリと笑う。
少しずつピーロンは、黒瀬のことを、分かっているような感じがした。
それを思うと、嬉しく思った。
♢♢♢
クエストを終え、紅葉たちはギルドへとも戻る。
「今日のクエストは、すぐに終わってよかったなぁ」
「早く帰れるしね」
「また、クエストを探さないとね」
この日は、皆眠りについた。
◇ ◇ ◇
「おはようございます。お嬢様」
黒瀬は、紅葉の部屋の前にいた。
「はっ!もう、朝…」
紅葉は、黒瀬の声で飛び起きた。
紅葉はすぐに着替え、食堂の所へと急いだ。
「皆、おはよう」
「おはよう」
「おはよう、紅葉」
「今日のクエストを選ぶわよ」
クエストの一覧がたくさん書かれている掲示板を見ていると、慌ててアナンがやってきた。
「あー、ギルド:モミジの皆さん!揃っていますか?」
「どうなさいましたか?アナン様」
「ど、どうもこうも。南南西の砂漠に、大きな魔物が出たと、先ほど、依頼が届きました。大至急、向かってください!」
「それは、報酬はどうなるの?」
「まだ、何とも言えませんが…。追って通知を出します」
「分かりました。皆、早く出る用意をするわよ!」
紅葉たちは、準備をし、すぐに南南西に立った。
◇ ◇ ◇
「南南西なんて聞いたことない」
「調べによりますと…」
「あの短時間で調べたのか?」
「いえ。前に気になっていましたので、暇さえあれば、いろんな所を調べるのが、わたくしの趣味でもあります」
「どんな趣味よ…で、どんな所よ?」
「アナン様が、言っていた通りの所でございますよ。周辺は、砂漠で所々岩があり、竜巻も起こることもあります」
「なんか、本当に危ないところね…」
「大丈夫よ。」
「皆、気を引き締めていくわよ!!」
もう少しで、南南西にある砂漠につく頃…
一番高い岩に、紅葉たちが、乗っている馬車を、狙っている者がいた。
「この先にいかすかよ…」
ライフル銃で、馬車を撃った。
「…!」
黒瀬は、急いで馬車の上に、飛び乗ると、一番高い岩の方を向き、弾を撃ち返した。
撃った弾は、狙っていた者の、顔のギリギリな所をかすめた。
「やるねぇ…あいつ」
「く、黒瀬?どうしたの?」
「今、銃声が聞こえたぞ?」
「はい。先ほど、こちらを狙っている、何者かがいました」
「そんな…」
「だから、打ち返してやったのです」
黒瀬は、不気味な笑みを浮かべた。
近くにある村へと着いた。
「すみません。こちらのクエストを受けてきた者ですが…。どなたか、いらっしゃいませんか?」
と言うと、奥の方で、
「私です。緊急で出したのは…」
年を取ったおじいさんが来て言った。
「私の名前は、ここの村長をやっています。【バコラ】と申します。ここは、【サバラン】という村でして…。本来ならば魔物などは、出てこないのですが…」
バコラは、ちょっと間を取り、
「ですが、ここ数日で、魔物が出現してきたのです。たくさんの人たちを呼びましたが…、それでも、魔物は現われたのです。そして、調査を頼んだのです。その結果、その魔物の親玉を倒さなければ、次々と、魔物が出てくる。と、いうことが分かりました」
「なるほど、そういうことか…」
「親玉を倒すと、この村は、平和を保たれるということか」
「こちらに…銃を持っている方はいらっしゃいますでしょうか?」
と、黒瀬が言った瞬間―――。
―――パン!パン!パン!パン!パン!パン!
弾が、紅葉や黒瀬たちを狙った。
ラーガはとっさに、
―――鋼の盾!!
シールドをセラティナ、ピーロンに放った。
黒瀬は、弾を指で全部受け止めた。
「やっぱり、さすがだな…」
物陰から、小さな女の子が現われた。
「あなたですね?わたくし達の馬車を狙ったのは。分かっていましたよ?こちらを狙っていることを…」
「どうしてだい?僕は、完全に気配を消していたはずさ。それなのにどうして?」
「それくらい、長年、勤めていたら分かります。お嬢様に使えていると、いろんなことがありますからね。執事たるもの、どんな時も、どんな所でも、いかなる事でも、油断禁物!これが、わたくしのもっとうですから」
「ふーん…。まぁ…いいや」
だるそうにそう言うと、どこかにいってしまった。
「何なの?あの子…」
「ラーガが、シールドを出していなかったら、私たちは、今頃、死んでたよ…」
「大丈夫ですよ」
「あの子、わざとよ」
「なんですって?」
紅葉は驚いて言った。
「申し訳ございません…あの子は、少し変わり者で…。あまり、寝ぐらから、出てきませんので…」
「バコラ様、あの子は?」
「あー…あの子は、【ロザ】と言います。少し前に、砂漠で、倒れている所を保護したのです。その時は、全然、心を開いてはくれなかったのですが…。ある日、旅の者が現われ、ロザに、銃の使い方を教えたのです。ロザは、あっという間に、その旅の者と仲良くなり、早打ちの練習をしていると、村の者が襲われたと、連絡を受け、その旅の者は、砂漠に向かったのです。ですが…その旅人は、苦戦をしていましたが…なんとか、その魔物を倒したのですが…。致命所をおってしまっていたのです。それを見ていたロザは、ひどく落ち込み、また、こもってしまったのです。唯一、心を許していた人が、亡くなってしまうのですから…」
紅葉たちは、バコラの話を静かに聞いていた。
ラーガが言った。
「それは、私は、痛いほど分かる。私も、妹を亡くしているからな…」
「ラーガ…」
「…」
しんみりとした中を、突っ切るように、紅葉は言った。
「なんかよくわかんないけど、面さっさと白そうな子じゃないのよ。気に入ったわ!黒瀬、仲間に入れるわよ!」
紅葉はそう言った。
「えっ!?」
「あの子、気難しそうなのに?」
「お嬢様は、あーいうタイプは、対象法は知っていますので、ご安心を」
「本当に大丈夫なのかなー?」
心配そうに紅葉を見ていたセラティナ達。
一方の紅葉は自信に満ち溢れていた。
「ねぇ、ロザさん?どうして、私たちをねらったの?」
「僕は、あんまり人と喋りたくなんだ…」
「そうなんだ…」
「じゃあ…もういい?」
ロザは、さっさと行ってしまった。
紅葉は、ロザを見てこう思った。
(やっぱり、昔の私に似ている…)
紅葉が、高校生の時、部屋にずっとこもっている頃があった。
周りの友達についていけず、孤立してしまった。
それから、不登校になり、部屋から出れなくなってしまった。
紅葉の性格が、その時のロザに似ていたのだ。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「んっ?うん。大丈夫よ。前の私よりはまだいいかなぁ…?」
「そうですね…。あの時のお嬢様は、すさまじかったですもんね」
黒瀬が、紅葉の側にきて、クスリと笑いながら言った。
◇ ◇ ◇
紅葉たちは、サバラン村に来ている途中に、砂漠を通っていたところに、魔物が出るというクエストだったため、そこに向かっていた。
「どんな魔物なんだろう…」
「【ムデカーラ】という魔物ですね。その魔物は、日本でいうムカデのように、縦長の魔物でございます」
「うーん…難しいなぁ…」
「しかも、硬い鎧を着ているみたいで、攻撃があまり通じないようで、訪れている冒険者は難儀をしております」
そう黒瀬から聞かされた紅葉たちは、作戦を考える。
「やっぱり、私は援護に行くよ」
「分かったわ。セラティナは援護で。黒瀬はいつもように敵を引きつけといて。私は魔法で強化をするわ」
「ピーロン様は、影ながら見守っててくださいませ」
「えっ?私だけ…役割なしですか…?」
ピーロンは、1人キョトンとした顔をしていた。
「う、嘘だって…(汗)ピーロンは、黒瀬と一緒で敵を引き付けて?」
「分かりました!」
ピーロンは目をキラキラさせながら、元気よく言った。
(一緒にやりたかったんだな…)
と、紅葉は思った。
黒瀬の顔を見ると、ニヤリと笑っていた。
(あいつ、またか…)
紅葉は、黒瀬を見てそう思った。紅葉だけでなく皆が思ったことだろう…。
魔物が出る区域に着いた紅葉たちは、辺りを見回した。
「どこからやってくる?」
「武器を構えていた方がいい。いつ出てくるか分からないからな…。」
皆が武器を構えた瞬間に―――。
―――きゅーーーるるるるるるる!!
大きなムカデーラが現われた。
「大きい…」
「黒瀬、ピーロン!攻撃の強化をするよ!」
紅葉は全員に強化魔法をかけた。
特に、黒瀬、ピーロンにかけた。
ラーガは、2人のガード役。
セラティナは、3人が攻撃を仕掛けている間に、高いところへと移動する。
それから、弱点を探る。
「ふん!」
「やーーー!」
「アクア・ストライク!!」
3人が、同時攻撃をしたが、まったくきいていなかった。
「嘘でしょう?」
「全然きいてないじゃん!」
3人が攻撃をしている中、ムカデーラは尻尾で払いのけるが、3人はその攻撃をよけた。
「今のは、危なかったぞ!」
「うーん。どうしましょうかねぇ…」
黒瀬は、余裕を見せるかのように、顎に手を当て、考えていた。
「黒瀬?」
「どうしましょうか…。」
と、皆が黒瀬の方に向いていると、ムカデーラは、攻撃をしてきた。
口から、毒のようなものを吐き出してきた。
それから、立て続けに泥爆弾のように攻撃をしてくる。
黒瀬は、ヒラリとかわしているが、ピーロンは必死に、逃げていた。
当たりそうになったとき、ラーガがくい止めたが、威力は凄まじく弾き返され、2人は地面に叩きつけられた。
「ぐはっ!」
「うっ!」
「ラーガ!ピーロン!」
「この!」
セラティナは、ムカデーラに矢を放ったが、きかなかった。
「クソっ!?やっぱりダメか…。」
――――きゅるるるるるる!!
ムカデーラは、怒っていた。
攻撃をセラティナに放つ。
「うわっ!?」
「セラティナ!!シールド!!」
紅葉は、セラティナを守った。
だが、紅葉はムカデーラが攻撃を仕掛けてきていることに、気づくのが遅れた。
そして、紅葉が毒の攻撃を受けてしまった。
紅葉は、その場に倒れ込んだ。
「お嬢様!!」
「紅葉!!」
「聖様、ここは一旦引いた方がよいかと…」
「はい。一旦、引きましょう。また、作戦の立て直しです!」
紅葉たちは、サバラン村へと戻った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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