64 破壊神︰ビシュヌ②
異世界に魔界から破壊神︰ビシュヌを召喚され、各国王は六芒星の場所へとそれぞれつく準備をしていた。
一方の紅葉達は、破壊神︰ビシュヌと戦闘をしていた。
空の闘いは、結構難易度が高い。
サラのサラマンダーで応戦しているが、厳しかった。
「攻撃が通じない」
「お嬢様、爆裂魔法を放てますか?サラ様も、サラマンダーのブレスであれば、少しでもダメージが入ると思いますが、、、」
「わかった。やってみる!」
マグマ・トルネード!
「サラマンダー、ファイヤーブレス!」
紅葉、サラマンダーの攻撃が少しはきいたが、すぐに修復された。
「やっぱり、、、」
「では、連続攻撃を」
「待って!魔力を吸収してる。魔界から吸収しているんじゃあ?」
「では、アヌビス様に頼んでみましょう」
「わかった。アヌビス、魔界で魔力を吸ってビシュヌの修復を止めて!」
「分かりました」
アヌビスが魔族で魔力を吸われているものを救っている間に、紅葉たちはビシュヌに攻撃をしていた。
やはり、修復をされる。
「やっぱりか、、、」
地上では、わんさか湧いてくる魔物を狩りまくるラーガ、ロザは疲れを感じていた。
「クソっ!キリがない。上は何をしている」
「持たないぞ」
「私達がいても、魔界から魔物が来過ぎんのよ!」
「君達、なんか回復魔法とか持ってないの?」
「しょうがないわね」
「ありがとう。イノン」
「あと、攻撃力をあげとくわ」
イノンは、それぞれに攻撃力を上げた。
アヌビスは、魔物の中につっこんでいく。
「アヌビス!そんなにつっこんでいくと、あとあとが持たなくなるわよ」
「早くしないとサラ様たちが、ビシュヌに殺されてしまいます」
「分かったから、無理に行かないの!」
「大丈夫よ。私達がいるし手伝うから」
「早く魔物を召喚しているものを倒さなければ…」
「異世界の者達が、魔物に襲われてしまう」
「そんなに慌てなくて戦いはこれからなのよ?」
どこからともなく、声が聞こえた。
アヌビス達は、辺りを警戒した。
強い魔力が近くにいる気配がしたからだ。
3人は、固まって辺りを見まわしている。
すると、空の方から攻撃が降ってきた。
3人は、四方八方に散って攻撃をかわした。
「上から?」
「誰よ!危ないわね!」
「アハハ!あれをよけるとはね」
「あなたは、、、」
空に、仮面の女が宙に浮いてアヌビス達を見下ろしていた。
「我がなは、四天王の1人、【ノア】。あなた達は、楽しませてくれそうね」
ニヤリと笑った。
(この人、やばいオーラが見える)
「やばいなぁ」
「ビビってるの?シルバーン」
「まさか…」
「震えているわよ?」
シルバーンの手元はブルブルと震えていた。
(この私がビビってるの?まさかね。違う…。ずっと追い求めていた奴。私の故郷を滅ぼした奴…)
「こ…こいつよ」
「シルバーン…?」
「こいつが、私の故郷を滅ぼした張本人よ!!」
そういうと、シルバーンは、先に攻撃をしかけた。
「シルバーン!何も考え無しに突っ込んだってダメよ!」
「でも、やばいですよ」
アヌビスも攻撃をしかけた。
シルバーンの攻撃はかわされた。見えない速さで、お腹を膝蹴りで飛ばされた。
「ぐはっ…」
「シルバーン様!」
アヌビスは、シルバーンを受け止めた。
(何?今、何が…。速すぎて見えなかったわ)
イノンは、唖然としていた。あっという間の出来事だったからだ。
シルバーンの速さは、怒りと憎しみで、我を忘れて突っ込んでいった速さは尋常ではなかったからだ。
今までの早さよりも早かった。
攻撃も早かったのに、かわされ攻撃をされた。
「シルバーン。落ち着きなさない。許せないのは分かるけど、相手は、あの四天王のノアなのよ?我を忘れてる場合じゃない!」
バシン!
イノンは、一発シルバーンの頬を叩いた。
それに、気が付いたシルバーンは、落ち着いた。
「ごめん…。イノン、ついカッとなってしまった」
「シルバーン、あなたなが怒るのも無理もないわ。敵討ちだもんね。私もむかつく奴だから、こいつ。調子のっているじゃない?」
「イノン、思い知ってやりましょうよ」
「ええ。さっきの膝蹴りのお返しをしないとね」
イノン、シルバーンは、ノアを睨みついた。
イノン、シルバーン、アヌビス対四天王ノアとの闘いが始まろうとしていた。
まだまだ続きます。




