63 破壊神:ビシュヌ①
破壊神:ビシュヌが魔陣から現われた。
紅葉達が唖然としている中、この男は違っていた。
1人、ビシュヌに突っ込んでいく。
「えっ!?待って、黒瀬!」
「聖さん!」
「そんな、考えもなしに突っ込んでいってどうするんだ。自殺行為だぞ!」
皆、心配するが、黒瀬の顔はニヤリと笑っていた。
「あいつ、笑っていやがる」
「怖がっても仕方ない!」
「決戦の時が今、始まっているんだ。皆、ひるまないで!」
「黒瀬が、戦っているんだから、私達も戦わなくちゃ!」
紅葉達は、またビシュヌに攻撃を仕掛けた。
サラは、紅葉を黒龍に乗せ、攻撃を仕掛ける。
マグマ・トルネード!
サンダー・クラッシュ!!
続けて、紅葉は攻撃をした。
サラは、白龍の攻撃と、自分が持っている攻撃を合わせて攻撃をした。
だが、2人の攻撃はビクともしなかった。
「なっ!」
「傷もついていない!」
ビシュヌは、攻撃をしようとしていた。が、ロザが撃った弾丸が当たり少しひるんだが、ビシュヌはすぐに立て直し、ロザに攻撃をする。
シルバーフィールド!
パラディン・フィールド!!
ラーガは、最悪な事を想定し2枚のシールドを展開した。
激しい砂煙をあげていた。
「ロザ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…。あいつ…おっかねぇー」
「私が盾となるし、ロザや皆を守るから!」
「ラーガ…わかった。任せたな…」
キュルルルル…
ビシュヌはそう雄たけびをあげ、魔物を魔陣から出していた。
「やべぇーぞ」
「あれを地上に落とされたら、町の者達が襲われてしまう!」
紅葉達は、落ちてくる魔物達を祓っていった。
「ロザ!」
「こっちの雑用僕達に任してよ。お掃除は得意だからな」
「それなら、私も手伝うわよ」
「キャネル、グミル!」
2人は、空から舞い降りてきた。
「くい止めようとしたんだけど、バカみたいな数でダメだったのよ!」
「そんなのただの言い訳だろ!」
「だれが嘘ついているって?」
「それより、君達…さっさと片付けようよ!」
「それもそうね」
ロザ達は、お互いに目を合わせ、魔物に攻撃を仕掛けていた。
「ラーガ、僕を空に上げてくれないか?」
「空に?わかった!」
ロザは、全力でラーガの元に走り、手を掴んで、ラーガはロザを振り回し空へと上げる。
「転回!」
ロザの銃が大きくなり、空に打ち上げた。
流星群みたいに上がった。弾丸は魔物に命中する。
魔物は見る見るうちに、消えていった。
「やるじゃない!」
「キャネル姉さん、私達の攻撃を見せつけてあげようよ!」
「そうね。いくわよ」
キャネル、グミルは空に向けて岩を宙に浮かせ、飛び乗り魔物を水で閉じ込め、消した。
「静かに、片付けるのが私達のやり方よ」
「キャネル姉さんさずがだわ」
「あーはいはい。次々ー」←棒読み
「ロザ…」
何とも言えないようなラーガが和ませていた。
なんだかんだ言って仲が良いみたいだ。
「次も片付けよう」
「そうねぇー。遅れないでね」
「私達のスピードについて来られるのかしら?」
「望むところだよ」
何かの戦いが幕を開けたようだ。
ロザ、ラーガ、キャネル、グミルは、魔物の片付けに専念する。
それを空から見ていた紅葉は、分担をするように皆に通信魔法で伝え、自分は黒瀬とビシュヌを倒そうと試みた。
が、手強い。
さすがの破壊神:ビシュヌと思うほどだ。
「魔法がきかない。どうして…」
「魔法が弱いのかしら?」
「お嬢様、気を付けてくださいませ。あの破壊神:ビシュヌを甘く見てはいけません!」
「じゃあどうすれば!」
「六芒星を発動できれば魔界に戻し、封印ができます!」
「でも、今から…」
「失礼ながら、お嬢様!お嬢様はおバカでいらっしゃいますか?」
「バ…。黒瀬、あなたよくもこの時にそんなことが言えるね!」
「お嬢様の通信魔法で皆様に連絡したらよろしいのでは?」
「あっ!その手があったか…」
「ユーネリア様の場合は、魔法を使ってしまえば、狙われる可能性がありましたから、クロナ様を砦に急がせたのでしょう?」
「そうでしたね」
「分かったわ。通信魔法で各国王に連絡入れるわ!」
紅葉は、各国王に連絡をし、六芒星の魔陣の準備をお願いした。
「急がないといけませんね!」
「国をあげて世界を守らないと!」
そして、各国王たちは、六芒星の準備にかかった。
まだまだ続きます!




