59 四天王の狙い
原稿遅くなりすみませんm(__)m
魔族の闇深くに渓谷がある。
そこに四天王の城がある。
ある広い部屋に四天王が集まり、話し合いをしていた。
東側に不機嫌そうな死神の【ロキ】が座っていた。死人を操ることができる魔族。
西側に【姉のモカ・妹のモナ】。双子の姉妹が退屈そうに座っていた。闇と影を扱う魔族。
南側には、冥王のノア。呆れた顔で座っていた。
「最近、私達の事を嗅ぎまわっている奴らいるってこと知っているわよね?」
「知っているけど、叩き潰してやろうよ」
「俺が叩き潰す!」
ロキが声を上げた。
フンッと鼻で笑ったノアが、
「相手を嘗めているといつか痛い目を見るわよ?」
その言葉につっかかるようにロキも言い返していた。
そんな中を奮い立たせるように黒いオーラが近づいていたのに4人はゾクッとした。
「何を言い合っているんだ」
大きなドアの先には、黒いオーラを纏ったロワールが立っていた。
「ロワール、遅いぞ。何してたんだよ」
「もう、話し合いが進んでいるわよ?」
「話し合いっていっても言い合いが?」
「勝手に言っていたのは、ロキとノアさんがいっていたのですよ?」
「そんなことはどうでもいい」
ロワールは、自分の席に座り腕を組む。
ため息をつき、今までの紅葉達の行動を言った。
「あいつらの事を調べたのか?いろいろと報告が来ている。ロキは、一回あの黒い執事とやりあっただろ?」
「あいつ、まじで強かったし、楽しかった。だから、もう1回あいつとやりあってみたい。いけ好かない顔をしやがって!」
「あまりあいつを甘く見ているとやられるぞ?」
「いつかは、やってやる!」
「それは、ともかくだ。魔人結界をされるとなれば、国ごと滅ぼすことなどできん!あの魔導書も破壊せねばならない…」
すると、どこからともなく突然ピエロの仮面にうさ耳の者が現われた。
「誰だ!」
「嫌ですね~。四天王の皆様集まっていながら僕の気配に気づけないなんてね」
「魔王様!」
「魔王様、どうしてこちらに?」
「君たちが面白い事をしているなぁと思ったからちょっと見に来たの。まぁ、君達には、あいつらに近づくことは無理なんだよ。だって、四天王のオーラがメラメラなんだもん。それなのに、モミジのところに現われて見ろ。コテンパンにやられるに決まっているじゃない」
「お言葉ですが、魔王様。あの者達は、六芒星の事について調べ、魔導書などを探していました。魔界結界をする前に国を滅ぼすべきです!」
「君達だけでは無理でしょう?誰が先にやられるかなー?楽しみだね!」
四天王たちは、一気に顔つきが曇った。
◇
◇
◇
魔界の中に住んでいるアヌビスは、魔導書を読んでいた。
というのも、サラからの頼みだった。
『アヌビス、お願いがあるんだけど、結界のことが分かった。もっと、詳しく知りたいの。お願いできるかしら?』
『マスターのお望みであればできないことはありません』
『ありがとう。アヌビス、じゃあお願いね』
(サラ様からあんな頼まれ事されると断れない…。でも、魔導書の事を早く調べて、サラ様に報告せねば)
魔界にある魔導書や古代からある本を読み漁った。
昔からいる魔族の者などから詳しく聞きまわった。
「アヌビス、何を調べているの?」
「これは、シルバーン様」
アヌビスは、シルバーンに魔界結界のことについて話した。
シルバーンは、紅葉達とやりあった仲だった。
今では、四天王を倒すことが紅葉達やレギランスの望みだ。
お互いに四天王の情報を交換する仲だ。
「こっちでも、ギリギリの線で調べてみた。魔界結界をしないと四天王が国を滅ばす。しかも、それは六芒星とユーネリアのペンダントが必要だったということが分かったのだ」
「それは、本当ですか?」
「あぁ、しかもユーネリアは先祖が六芒星の中心でペンダントの力の開放をし、魔界結界をしたことだ」
「なんですって!?」
「深いところまで調べた」
「それを調べるには、危険だったのでは?」
「だから、言っただろ?ギリギリの所だと」
「そういうことだったのですね。すぐにでも、サラ様や紅葉様にお伝えしないといけません」
「というと?」
「シルバーン様が、調べてる間に六芒星に関する国を今旅をしているのです。そして、最終国についているそうですよ。だから、このことを一刻も早く四天王がかぎつける前に知らせないと!」
「わかった。こっちもギルド:レギランスの皆を集めておこう」
「分かりました。ありがとうございます!」
「礼を言うのは、俺の方だ。ロワールを倒すきっかけを与えてくれたのはあの2人なのだからな。協力しないといけないだろ?それに、、、」
シルバーンは、後ろを向いて震えながら言った。
「もう、黒瀬とやり合いたくないからな…」
「あはは…」
アヌビスは、すぐに異世界へと転生した。
まだまだ続きます。




