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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第3章
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55 ルシン国の王女

 紅葉達は、ルシン国へと向かっていた。

その夜、紅葉達は、野宿することになった。

テントを張り、火を焚いていた。


「次の国はルシン国。街並み的には綺麗そのもの」

「まぁ、国王は1年前に他界している」

「えっ?」

「そうですね。あとについたのは、王女の『テレア』様でございます。この方は、ものすごく綺麗好きな方でございますから、兵隊には、【ごみなど一つもない国に】と言い聞かせています」

「とてつもない綺麗好きな王女なんだな」

「常に綺麗にしているのだから」

「まぁ、どっかの誰かさんのように『脱ぎっぱなし』、『投げっぱなし』、『散らかしっぱなし』とは違いますからね」

「誰がですって?」


 紅葉は、真っ赤な顔をして黒瀬に今にも殴りかかろうとしていた。

セラティナが慌てて止めに入る。


「まぁまぁ、でも掃除はいつもしているし」

「ええ。わたくしが隅々まで清掃しておりますので、ホコリ、ごみは一切ありません」


 ニッコリと笑いながら黒瀬は、紅葉を睨みつけた。

紅葉も睨みつける。

この2人のバチバチしている所をみて、セラティナ達は、静かに見て見ぬふりをした。


「それより、ルシン国は、ごみを出したり落としたりすると、【捕まる】と言われている」

「ごみは出さないようにしないといけないな」

「面倒な国だな。さっさと【六芒星】の手掛かりになるものを探して出ようよ」


 ロザがめんどくさそうに言う。ラーガはそれを見て、


「そんなに早くは見つからないだろう。今までもそうだ。早く見つかったらこんなに苦労はしない」

「ラーガの言う通りだ。今回も長期になると思っていた方がいいだろう」


 サラがそう言うと、寝所に入った。


「明日も早いから寝よう」

「そうだな」

「わたくしが見張ってますから大丈夫ですよ」

「私も一緒に見張ってますよ。まぁ、聖さん1人で見てても問題はないでしょうけど」

「ありがとうございます。よろしければご一緒でも構いませんよ」

「ありがとう。ささ、皆さんお休みください」

「わかった。すまないが、休ませていただくよ」


 セラティナ達は、皆テントに入り、明日に備えた。





 紅葉達は、長い旅から【ルシン】国に入った。

まずは、王宮に赴いた。

大きな椅子にテレア王女は座っていた。

髪はおしりくらい長い。背も高い。また、優しい目をした王女だった。


「わたくし達は、【六芒星】の事を調べているギルド:【モミジ】です。テレア王女様に、メディウス国王様から【六芒星】の事について聞いて見るといいとのことで、ここ【ルシン】国まで参りました。テレア王女様から、【六芒星】について知っていましたらお聞かせくださいませんか?」


 テレア王女は、黒瀬の話を一通り聞くと口を開いた。


「ええ。メディウス国王からは、2、3日前に通信魔法で話を聞きました。四天王を倒すために【六芒星】で封印をしようと考えているみたいですが、残念ながら、わたくしは何も知りません。私の先祖なら何か知っていると思うのですが、私からも調べてみます。隣のウルビス国の先祖とルシン国の先祖は、仲が良かったと何かで聞いたことがあります。また、何か思い出したら伝えます。少し時間をください。あと、あなた方にクエストを頼んでもよろしいか?」

「はい。何なりと」

「クエストと引き換えにか」

「ちょっと!ロザ」

「結構面倒な案件があります


 テレアは顔をしかめ、


「数日前から、ここから南東にある洞窟の中に魔物が現われ、クリスタルがとれなくなったと報告がありました。冒険者にクエストを上げたのですが、魔物のレベルが高すぎるのか誰もクエストを受けようとはしなかったのです。それに、確認された魔物は、最上級型の魔物、【フェンリル】、【ドラゴン】が2体確認されています。しかも、【ドラゴン】の中でも、【リヴァイアサン】だ」

「どうして、海深くに住むリヴァイアサンがどうして?」

「それをあなた方に調べてほしいのです」

「わかりました」

「ちょ、黒瀬!」

「大丈夫ですよ」


 紅葉達は、王宮を出た。

そして、宿を見つけて明日の事を話し合った。


「リヴァイアサンは、やばいよ?」

「フェンリルもやばい魔物。伝説の魔物がどうして洞窟の中に出現するんだ?」

「それが、問題なんだろう」

「リヴァイアサンは、海に住んでいるのにどうして洞窟の中にいる?フェンリルも高原の綺麗な所をこ好むんだろう?それがどうして?」

「それを明日調べるのです」

「そうだな」

「サラ様、明日サラマンダーを召喚していただけないでしょうか?」

「大丈夫だよ」

「ドラゴンなら、ドラゴン同士話しができるのなら問題は解決だ」

「でもいいのか?〈火〉と〈水〉のドラゴンはやばくないか?喧嘩とかしないのか?警戒されたら暴れたら、洞窟は崩壊するぞ?」

「大丈夫です。サラ様は、ウンディーネ様もお持ちのはず」

「よく知っているね」

「はい。前にアヌビス様に教えていただきましたから」

「なるほどね。わかった」

「今日は明日に備えて武器や食料を集めておきましょう」

「そうだな」


 紅葉達は、明日のクエストに向けて武器の調達に出掛けて行った。





 一方、王宮では書斎にこもって、テレアは紅葉達が調べている【六芒星】について調べていた。


(先祖は、何を残したのか?古い本に書かれてはいないのか?)


テレアは、紅葉達がクエストから帰ってくるまでに書斎にこもって探っていた。


まだまだ続きます。

誤字・脱字等あればお願いします。


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