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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第3章
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51 魔物討伐へ

紅葉達は、ウルビスの国王に会いに来ていた。


「どんな国王なのかなぁ?」

「やっぱり緊張するなぁ…」

「いつになっても慣れないよ」

「どうして、紅葉と黒瀬はいつもそんなふうに、堂々としていられるの?」

「いつも、向こうの世界でこういうところによく行っていたからだよ」

「そうですね。お仕事でですが…」

「そうなんだ」


 長い廊下を通っていく。

大きな扉の前まで来た紅葉達は、兵士に案内された。


「国王様、ギルド:モミジ一行をお連れしました!」


 扉の奥から


「通せ!」


と。すると、扉が開いた。


 大きな綺麗な椅子に座っていた。


「よく来てくれたな。ギルド:モミジ一行殿。我が名は『メディウス』」

「クエストにより、参りました」

「本当にありがとう。厄介な魔物が現われた。ギルドに頼んだのだが、全然誰も来なかった」

「まぁ、こんなレベルの高い魔物は、リスクが高すぎますからね」

「レベルの低い者達は、避ける案件でしょう」

「私達なら、魔物を倒せます」


 紅葉達は、胸を張って言った。

ウルビスに六芒星の一部であること。

ウルビスに来れば、六芒星の事が分かると思い、訪れたのだ。


「メディウス国王様。依頼された魔物を倒した暁には、『六芒星』の事を知っているのなら、教えてください」


 メディウスの顔が、一瞬曇ったように思えた。


(ここは、当たりのようですね)


 黒瀬は、心の中でニヤリと笑っていた。

メディウスの顔で、何かを感づいたようだ。


「分かった。クエストが、成功すれば六芒星のことについて知っている事を話そう」


 そう、メディウスは紅葉達に約束した。


(あの者達は、有名なギルドだからな。確実に、クエストを成功するだろう。あの男には嘘はつけんな)


 また、メディウスも黒瀬のことを見て何を感づいたのだった。


◇ ◇ ◇


 紅葉達が、メディウス国王の元に来る数週間前の事だった。

北の国の『ジルベール』国王からの手紙が来ていた。


 手紙の内容には、六芒星の事を調べているギルドがいることが書かれていた。

ジルベールとは、昔から知っている中だった。

国の会議があるときは、いつも顔を合わせていたのもあり、よく知っている。

そういうこともあり、そして、彼女達の実力も手紙の内容に書いていた。

六芒星の事を調べているのなら、あの事が起きるのだろうと思っていた。

だから、紅葉達をクエストで釣るように、強い魔物の討伐を依頼したのだった。

別のギルドが食いつかないように…。


◇ ◇ ◇


 そういう事実は、知らない紅葉達は、魔物討伐に来ていた。

町で、食料などを買い、魔物討伐の準備をしていた。

この日は、宿に泊まり、翌朝に討伐に行こうと思っていた。


 それぞれで、明日の準備をしていた。

どんな魔物でも、念入りにしていないと痛い目を見るからだ。

2つ前の魔物の退治の時も、刃物もボロボロだった。

切れ味がいまいちなこともあり、弾もなくなったりしていたからだった。

だから、準備には念入りにしないといけない。

どんな魔物にも甘く見ないこと。


 それから、夜には作戦を立てて、翌朝の魔物討伐に備えた。





 次の朝。


「よし!魔物討伐に行くぞー!」

「また、レベルが上がりそうだな」

「気を抜かないでいこうな」


 紅葉達は、ウルビスの南にある鉱山に向かったのだった。

まだまだ続きます。

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