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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第3章
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46 このクエストで!


――――冥府の世界より、もっと闇の深い場所にある。

そこには、あるアジトがあった。

四人集まっていた。


「聞きましたか?例のギルドと、仲間になったレギランスの奴らが」

「あぁ、聞いたさ。よりによってあのギルドか…」

「面倒になったな」

「人間と仲間になったか、、、」

「ロワール様!!」


 その声に、三人はすぐさまひざまつく。

ピリピリとしたオーラに三人はビクビクしていた。


「また、あのガキと戦うことになるだろう…。あの執事ともな。皆、心してかかれ!」

「はっ!!」


(フン!執事待っておるぞ!早くここのアジトをつきとめて、戦いに来い!)


 ロワールは、笑みを浮かべながら、闇の奥に進んでいった。。。






「…っ!」

「どうしたの?」

「いえ、なんでもありません。失礼致しました」


 街中で買い物中だった紅葉と黒瀬。

変な殺気を感じた黒瀬の変化に紅葉はすかさず聞く。


(なんだ…。さっきの変な気配は)


 黒瀬は、周りを見たり、スキルを発動し、警戒をしていたが、何もなかった。

その黒瀬の反応を紅葉は見ていた。


(何かあったのか…?こないだ、大物を片付けたと思ったが…。また、違う何かがあるのかな)


 紅葉が少し顔色が悪くなった。


「紅葉様?」


 黒瀬は、そんな紅葉の顔を覗き込んだ。

ふと紅葉は、顔を赤くした。


「な、なんでもない!」

「そうですか…」


(考えすぎか…。いや…私がもっと強くならなくてはならない…。ギルドの全体的にも、レベルを上がげておかなければならない。黒瀬だけ、頼ってはいつかは、黒瀬の負担が大きくなる。黒瀬だけでは、防げなくなる時が絶対にやってくる!それまでには…)


 紅葉は、前回のことで身に染みていた。

黒瀬が、知らない間に解決し、ボロボロになって帰っていることに胸を痛めていた。

紅葉は、今よりもっと黒瀬に近づけるように、レベルを上げることにした。


(地道でもいいから、何かレベルとお金になるものを…。たくさんレベルを上げて、スキルも上げたいし、新しいスキルも獲得しなければならない…)


 紅葉は、早速明日からクエストをあさることにした。


◇ ◇ ◇


―――――翌朝。


「おはよう。黒瀬」

「おはようございます。お嬢様、もう朝食の準備はできていますよ」


 黒瀬は、ニッコリと微笑む。

紅葉は、浮かない顔をしていた。

黒瀬に、一人でクエストに向かう事を言わないようにしようとしていた。

紅葉は、一人でクエストに行くと黒瀬に伝えると、何かと言われるのではないかと思ったからだ。


「今日は、ちょっと出てくるから、夕方までは多分帰らないと思う…」

「お嬢様?」


 黒瀬は、少し紅葉をじっと見つめていた。が、特に何も言わなかった。


「分かりました」


(意外とあっさりだったな…)


「じゃあ、行ってくるから」

「はい。お気をつけて、行ってらっしゃいませ」


 紅葉は、元気よくギルドを出る。

そして、町にあるギルドへと向かった。


「あっ!これはこれは、紅葉様。おはようございます!今日はどういった用件で?」

「おはようございます。いや、レベル上げに、クエストがないかなって思って来てみたのですが…。何かないですかね?」

「そうですねー…」


 と言って、アナンはクエストを探す。

紅葉もクエストが貼られている掲示板を見に行く。

たくさんの人達がクエストを見ていた。


「うーん。どれにしようかな…。自分の技とか今一度確認という意味で、ウサバードか…?いやいや…。レベル上げには、ちょっとか…。どれもしっくりこないなぁ」


 紅葉が悩んでいると、アナンがそこにたくさんのクエストを持ってきた。


「紅葉様、いろいろ紅葉様にあいそうなクエストを選んできました」

「たくさんありますね…」


と、紅葉は一枚一枚クエスト見ていた。

すると、ドラゴンのクエストがあった。


「これにするわ!!」

「えっ!?いや、これは、お一人では無理がありますよ?」

「でも、これは私に合うクエストを持ってきてくれたのでしょう?ドラゴンなら、経験値は、たくさんもらえるはずだわ!!」

「いや、でも…。このクエストは三、四人必要ですよ?」

(まぁ、紅葉様の黒瀬様は、これを簡単に倒されたのですがね…)


と、アナンは思いながら、今あの時の黒瀬に言った事を同じように、説得している自分がいると思った。

紅葉は、それでも曲げなかった。


「じゃあ、私も参加するわ!」

「えっ?」


 紅葉が振り返ると、セラティナ達がいた。


「セラティナ!?皆?」

「黒瀬が、紅葉の様子がおかしいと相談してきたから、内緒でついてきたんだよ」

「そうだったんだ…」

(黒瀬には、何もかもお見通しだったのね…。だから、言ったとき、じっと見てきたんだ。あの腹黒執事には勝てないわね…)

「することもお見通しだったのね…。だから、あなた達を追わせたのね…」

「そういうことだったのか…」


 セラティナ達は、分かっていたかのように言った。

どうしてか、セラティナ達を集めてまで、黒瀬は紅葉を追わせていた。

何かしでかすのではないかと思った黒瀬の感だった。


「黒瀬の感はするどいから…」

「でも三、四人以上になったから、これでクエストが挑めますよね?」

「はい。受理致します。本当にいいのですね?」

「大丈夫よ!それに、もう黒瀬一人にクエストなどを任せないわ!レベル上げも含めて、皆で強くなるのよ!!」

「うん!!」


(絶対に、黒瀬が驚くほどに頑張って倒して、レベル、スキル、体力も全部をあげてみせるわ!!)


 紅葉は、そう強く思った。

アイテム、武器を各々で揃えて、クエストへと出かけて行った。


読んでいただきありがとうございます(_ _)

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不定期に更新していますので、よろしくお願いします。

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