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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
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番外編︰セラティナの日常

 朝日がカーテンの隙間から差し込む。

セラティナは、朝日が昇ると同時に目を覚ます。


「はぁー。よく寝た。今日は、良い天気になりそうね」


 セラティナは、すぐに服に着替える。

髪も整えて、弓と矢の手入れをした後は、朝食を食べに食堂へ。


「今日のご飯は、何かな?」


 ワクワクしながら、食堂に入っていくと、ロザ、ラーガがいた。


「あっ、おはよう」

「おはよう。今日はどこかに行くのか?」

「今日は、ちょっとクエストの確認と、森に行こうと思う」

「そか」

「私達も、ちょっと、クエストの確認に行こうと思ってたところなんだ。一緒に見に行く?」

「うん。そうしようかな」

「ずっと、ジッとしてると、体が訛ってしまうからな。いつでも、強い敵と戦えるように、レベルも、スキル取得もしとかないとね」

「そうだな」


 そう3人で話していると、


「もー!くーろーせ!!」


 また、いつものように、紅葉の声がギルドハウス中を響き渡る。


「始まったな」

「あれ、どうにかならないの?」

「このギルドの定番だからな。これがないと、物足りない」


 ラーガは、ワクワクしながら話した。

すると、厨房からピーロンが朝食を運んできた。


「ですよね?私もそう思います。あの2人を見ていると、楽しいのですよ」


 ピーロンは、ニコリと笑う。

みんなそれぞれで朝食は違う。

一応、和食、洋食とある。

それは、紅葉の気分で、どちらかを選べれるようにだ。

どれも、黒瀬が作っている。

もちろん、セラティナ達の好きなものも作っている。


「さっさと食べて、クエストを見に行かなくては、、、」

「そうだな。食べたら、少しゆっくりしてたいし」


 セラティナ達は、朝食を終え、クエスト確認に街にあるギルドハウスへと向かった。





 セラティナは、ギルドハウスの掲示板を見ていた。

――――――すると。


・ドラゴン討伐ブラギディアス

・フェザーウルフ大量発生!討伐を!!

・スパイラクネ討伐!

・エインガナ討伐!

・アースタルト討伐!

・ヒヒドラ狩り!

・大蛇を討伐せよ!


 等々あった。

セラティナは、一人思った。


(黒瀬なら、全部のクエスト行けそうだな…)


と。

セラティナはある日、黒瀬が夜遅く、ギルドハウスを出て行っていたのを見ていた。

そして、物の数分で帰って来ていた。

手には、報酬の金貨がたくさん入った袋を持っていた。

セラティナは、それをどうするのか、一部を見ていた。


(黒瀬、あんな大金をどうするんだろう…。自分の部屋に持って行っているけど、でも、黒瀬が前に言ってたな…。どっかの誰かさんが、無駄遣いしているから、それの大金をとれる仕事を選んできては、貯めていると…。まぁ、黒瀬の事だ。何もやましい事はないだろう…)


 セラティナは、そう思うと、自分の部屋に戻って、また眠りについた。


(ってなことがあったから、黒瀬みたいにはならないだろうなぁ…。てか、あんなにも大金を何をどうやったら、手に入るんだよ!?)


と、一人思う。

普通のダンジョンとかは、数人で行くところを黒瀬は、全部、一人で行っていたからだ。

 そして、毎回クエストを受けては、人助けをしていた。

まぁ、黒瀬の職業柄、暗殺者アサシンだから、夜な夜な出て、仕事をするのは当たり前のだった。

 そんなことはセラティナには無理だった。

ドラゴン系の討伐は、数人のギルドを組んで行くものの、どっかの誰かさんみたいに、一瞬で討伐してくる奴はそういない。


(私は、私にできることをしよう…)


 クエストを探していた。


(どれも私の武器では不利なのばっかりだな…)


 少し諦めかけていたが、ふと、一つのクエストに目が止まる。


・フェザーウルフ、大量発生!!討伐を!


(これをしてみようかな…。少しは、稼いどきたいしね)


「よし!!決まった!アナンさん、このフェザーウルフの討伐に行ってみようと思います!」

「あら、セラティナさん。おはようございます。わかりました。フェザーウルフの討伐、よろしくお願いしますね」


 セラティナは、フェザーウルフの討伐に出掛けた。





 セラティナは、アナンから、討伐の場所やフェザーウルフのことが書かれているメモを見ながら、南に向かっていた。

町からそう遠くはない。


「町からそう遠くはないクエストを見つけたけど、どうするかな…。まぁ、たまには、討伐の依頼を引き受けないと、手元が狂ってしまう」


 セラティナは、フェザーウルフの大量発生を目撃されたいう村へと着いた。

村人たちに、話を聞いた。


「すみません。私、フェザーウルフの討伐に来たセラティナと言います。どういう状況ですか?」

「ありがとうございます。少し離れた町に行きたくても、あのフェザーウルフのせいで、ケガをして村に帰ってくる村人ばかりいます。」

「そうですか…」

「直ちに、討伐をお願いしたいのです」

「分かりました!お任せください!!」


―――――フェザーウルフ大量発生!討伐せよ!!


 セラティナのクエストがこうして始まった。


「何か仕掛けを設置しておくか…」


 セラティナは、あちこち仕掛けをしていった。

爆弾系は、少しロザから拝借したものだ。

あとは、広範囲に攻撃ができる弓を大量に買い込んでいたため、それの確認を。

討伐には、準備を怠らないのがセラティナの戦法だ。


「こんなもんだろ…。弓使いだから、道具はたくさんあっても邪魔にはならない。効率よく討伐したいからな」


 そして、フェザーウルフが大量発生するのは、夕暮れ。

それまで待った。

 その間、セラティナは村人達の手伝いや人助けにしていた。

出来ることは進んでやっていた。

夕暮れまで、あと2時間。

セラティナは、少し休むことにした。


――――――夕暮れ時。


 フェザーウルフが大量発生の時間となった。


「さぁ、どっからでもかかってきなさい!!ぜーんぶ討伐してやる!!」

(全部、仕掛けも終わってるし、弓もたくさんある!)


 セラティナは、村人達に討伐ができるまで、家の中に居るように言っていた。

思っていた通り、たくさんのフェザーウルフ達が、大量発生していた。

今の時期は、繁殖を求めてくるフェザーウルフ達で、たくさん集まって来ていると思われる。

 だからと言って、野放しにできるわけがない。

所詮、魔物は魔物だ。

一匹残らずも残らず、討伐。

昼間に仕掛けておいた爆弾が次々と発動する。


「うわー!凄いな。やっぱり、ロザの爆弾は」


と感心していると、フェザーウルフが襲ってくる。


「おっと、感心してる場合じゃなかった。ざっと見て、何万匹もいるな…。余るほどたくさん弓を持ってきててよかった」


――――――ファイアーアロー!!


――――――サンダー・トルネード!!


 次々と、セラティナは攻撃をする。

だが、まだまだ何万匹もいる。

セラティナは、弓を撃ちまくった。


「何万匹もなれば、疲れが半端ないな…。だから、HPを回復とかするのとかの、回復薬をまた大量にか買っていたから、まだいい物の…。長引くとやばいかも…。体力的にも…。さっと、済ませるか!!」


 セラティナは、弓を撃ちまくり、回復薬も使いまくって、やっとフェザーウルフの討伐を完了させた。


「や…やっと、終わったぁ…。これで、帰れる…」


 セラティナは、疲労で一歩も動けず、その場に倒れ込んだ。


◇ ◇ ◇


 セラティナは、カーテンの間から差し込む朝日で、目が覚めた。


「んんっ?あれ??ここは…」

「目が覚めましたか?」


 そこには、村長の家だった。

村長の娘が、倒れたセラティナを看病していたらしい。


「すみません…。みっともない所をお見せしてしまった…」

「いえ、私達の村を守って下さったんだから、これくらいはしないと…」

「回復薬を飲んでなんとかしていたのに、疲れには勝てませんね…」

「体が疲れていたんでしょう。ゆっくり朝まで休んでもらっていたので、回復はしていると思いますよ?少し、体の疲れ取れるように、マッサージなどをしてみましたので、勝手にすみません。私、これくらいしかできませんので…」

「すみません。ありがとうございます」


 セラティナは、ニコリと笑った。

確かに、起きると体が軽くなっていた。

聞けば、この村長の娘は、マッサージ屋を営んでいるらしい。

マッサージで、疲れを取ってもらいたいという思いから、始めたというのだ。


「お陰様で、お世話になりました。ありがとうございました。また、何かあれば助けに行きますから」

「セラティナさん、いろいろありがとうございます。また、お願いしますね」


 セラティナは、村を後にした。






 セラティナは、ギルドハウスに帰ると、黒瀬が出迎えてくれた。


「お帰りなさいませ。セラティナ様。お疲れさまでした」

「あっ、黒瀬。ただいまー。討伐の完了の知らせをしないとね」

「もう、それはわたくしがしていますよ」


 黒瀬は、そう言ってニコリと微笑む。


「えっ?なんで?」

「昨日、帰りにセラティナ様が、南の村でフェザーウルフの討伐をしていた所を見ていたのですよ。凄い活躍でしたね」

「最後、疲労で倒れちゃったけどね…」

「ですね。それも見ていましたよ?だから、村人の方々に事情を説明して、討伐の報告をしといたんですよ。だから、アナン様の耳には入れていますから、ご安心を」

「ありがとう。じゃあ、この足で、アナンさんの所に行ってくるわ」


 セラティナは、アナンの所へ行き、報酬をたくさんもらった。

ふと、セラティナは思った。

新しく、スキルがあがっていないか。

また、広範囲に攻撃ができるスキルを手に入れていた。


「また、広範囲に攻撃ができるスキルのレベルが上がっている…。もっともっと、クエストをやるぞー!!」


 ギルドハウスへと戻ったセラティナは、ベッドに倒れ込み、そのまま朝まで眠った。

黒瀬は、少し開いていたドアの隙間から、セラティナの様子を見ていた。

セラティナが、寝息をたててめている所を見届け、そっとドアを閉めた。

読んでいただきありがとうございます(_ _)

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少しずつ書いていきます!


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