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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
42/79

41 黒瀬、本気を出す③

 黒瀬とルトの戦いをパラディス、シャネルが傷を治しながら見ていた。

一方の黒瀬とルトは、激しい剣と剣の討ち合いをしていた。


(やはり、わたくしは、剣は苦手…というより、使いにくいですね…。まぁ、短剣、銃はありますから、、、。あとは、長年使い慣れている、ナイフですかね)

「何か考え事しているのか?」


ルトの剣を瞬時にかわした黒瀬にルトが言う。


「もう少しで頭を飛ばしていたのに…」

「怖いですね…。危なかったですー」

「全然、思っていないだろう」

「えっ?どうしてですか?」

「あなた、わざとだろ?」

「そうですかねー」

「あなた、楽しんでいますよね?」

「戦いは、凄く好みませんが…。ここに来て、退屈致しませんので、楽しくて仕方ないのです。お嬢様の相手を時々していましたが、、、。相手になりませんし…」

「普通に、自分の主をゲスってないか?」


◇ ◇ ◇


「ペッシュン!!」

「ん?どうしたー?」

「紅葉、風邪でもひいたのか?」

「うーん…」

(また、あの腹黒執事!私の悪口言ってるな!!)


◇ ◇ ◇


「いやー。お嬢様のいる所でも普通にゲスってますから、ご安心を」

「それって、結構怒らないか?」

「怒っているお嬢様を見るのが、わたしくの趣味でもありますから」


黒瀬は、にっこりと笑う。


(あの執事、、、本当にあの女の執事なのか?)


黒瀬とルトは、そう話しながら、戦いをしていた。

それを見ているシャネルは思った。


(どうして、二人ともあんなに動いてて、息を切らしてないの?しかも、あの執事、パラディスと戦っている時も、息を切らしてなかった。その先の事も、気にして戦っているってことなの?)


 また、別の角度から、二人の戦いを見ている者がいた。

それは、ラビリスタだった。


(あの執事は、あの時のか?)

「イノン、シルバーン、いるか?」

「はい。ここに」


どこからともなく、二人は現われた。


「隙あらば、あの男をやれ!」

「はい」

「任せてねー」


ラビリスタは、イノン、シルバーンに指示を出した。


「んっ?」

(魔力が、3つ…。やはりか…)


黒瀬は、スキルで感知能力を得ていたため、戦いながら、同時に発動していた。

予知能力も得ていたため、その先の事も想定済みだった。

そのため、戦いも予測してでの事だった。


「どこを見ている?」

「っ!!」


黒瀬は、ギリギリのところでルトの攻撃をかわした。


「まったく、埒が明かないですね」


――――ルナ・ライト・クラッシュ!!

――――ファントム・ブレード!!


黒瀬がどんどん、ルトに攻撃をしかける。

ルトは、簡単に黒瀬の攻撃をかわしていく。


――――デッド・フルフレイム!!


不意打ちに、ルトは攻撃をした。

黒瀬は、まともに攻撃を受けたと思われた。が、ガードによって、ルトの攻撃は当たっていなかった。


「あのギリギリのところで、かわしたか…」

「やれやれ、、、」

(今のをガードせず、まともにくらっていたら、怪我どころでは済まなかったでしょうね、、、)


 黒瀬がひと息つこうと、息を吹いたとき、ルトが攻撃をしてきた。


「冷や汗をかいているが、大丈夫なのか?さっきの攻撃をガードするとは思わなかった」


黒瀬は、ルトの攻撃をかわしながら、


「そうですか?ただの汗でしょう」

「ポーカーフェイスをしているのも今のうちだぞ?」

「普通の顔ですよ」


黒瀬は、ニコリと笑う。


(それより、あと3人、、、。いるということは、体力をおんぞんしてないといけませんね。まぁ、全てお嬢様のためですので、魔界をぶっ壊すことは、容易いこと。魔界の上をたたけば、下のものは動けなくなる、、、。まぁ、ありがちな所ですね…。会社とどこも一緒)


 ルトの連続で攻撃をかわしながら、体力を温存していた。

黒瀬は、周りのことを察知能力を転回していた。

ルトを倒してからの動き、ラビリスタたちの動きの把握を同時進行にしていた。


(挟み撃ちをされても面倒ですからね。さて、どうしたものでしょう?ん?そうです!この手がありましたか!!)


 黒瀬は、ルトの攻撃をかわしながら、ある場所へと誘導しようと考えた。

そういえば、、、、、


◇ ◇ ◇


 黒瀬はあることを思い出していた。

それは、旅に出る数日前の事だった。


(お嬢様をお守りするためにも、まず、自分の暗殺者アサシンのスキルや、戦い方等、有効に使わなければ、、、。レベルを上げるごとに、いろんなスキルのレベルや、技などが、たくさん覚えれるということが分かれば、もうこっちのものだ。ただ、クエストをして、レベル上げるだけではいけないのかと、、、。もう少しランクの上のクエストをして、知識、考えながら、戦うこと、、、等々、できるようにならなければ、いざ、魔界に行ったとしても、戦えない、、、。今のままでは、お嬢様だけでなく、皆様まで、守れなくなる…。どこか、もっと強くなれるような所、クエストはないだろうか、、、)


 黒瀬は、一人掲示板に立って、真剣に見ていた。

すると、受付人のアナンが、黒瀬に話しかけてきた。


「あっ!黒瀬さん。こんにちは。そんなに、真剣に掲示板を見てどうされたのですか?」

「何か、もっと自分が強くなれるようなクエストがないかと思いまして…」

「そうですか…。でしたら、稽古等々、、、希望でしたら、Sランクのクエストになってしまいますが…」

「あるのですか?もう少し、詳しく教えてください」

「はい。まぁ、Sランクのクエストの大半は、『ドラゴン狩り』となります。その中でも、捕獲・撃破どちらかを選んでいただきます。それで、ドラゴンを倒したり、捕まえたりとクエストできます。ただし、上限があります。100レベル以上の冒険者しか、このクエストは参加できません」

「それは、一人でもクエストを受けることは可能ですか?」

「えっ!?えっと…。まぁそれは人数は、6人までなら可能ですが…」

「そうですか…」


 黒瀬は、クスッと笑う。

それを見たアナンは、青ざめた表情で、黒瀬に聞いた。


「あ…あの…。黒瀬さん。もしかして、、、お1人で行くつもりですか?」

「そうですけど。何か?」

「いやいや…。ドラゴンって言っても、凶暴なドラゴンがたくさんいるんですよ?」

「はい。それは、分かりますよ?」

「だったら、紅葉さん達と一緒に行かれた方が…」

「大丈夫ですよ。わたくし、1人でドラゴンを倒すなり、捕まるなり致しますので、ご心配には及びません」


 黒瀬は、満面の笑みでそう言うと、アナンは今までの黒瀬のこと見たため、それ以上は何も言えなかった。


「わ、分かりました。まぁ、黒瀬さんがお強く、凄い事は知っていますから…。ですが、あまり無理をせぬよう…」

「ありがとうございます」

「あと、ギルドカードを出してくださいね。レベルの確認をします」

「はい。分かりました」


 黒瀬は、ギルドカードをアナンに渡した。

アナンに渡した瞬間にまたもや、アナンの顔が青ざめていた。


=================================

*ヒジリ

*職業:暗殺者アサシン

*Lv:150

*HP:70000

*戦力:80000

*攻撃力:75000

*魔法力:65000

*防御力:65000

*回復力:55000

*命中:60000

==================================


「な、何ですか!?これー!!あなた、化け物ですか!?」

「なんですか?まだまだでしょう?」

「いやいや、今の時点で、このレベルの冒険者はそうそういないですよ?」

「そうなのですか?わたくしのするべきことは、わたくしの主、紅葉お嬢様のために、日々、少しでも強くなろうと思っておりますので、今回のドラゴンの件は、撃破・捕獲。どちらともに致します!」

「りょ!両方って!!」

「大丈夫ですよ」


 黒瀬は、アナンに顔を近づけて、


「わたくし、この命に代えてでもお嬢様のために、尽くすまでです。それに、こう見えて、わたくし、最強ですから」


 黒瀬は、胸に手を当て、いつも紅葉にしているお辞儀をしながら、そう言った。

その姿は、輝いてみえた。

アナンは、黒瀬のその姿に、照れてしまう。


(そう言う執事様が、私に居たらなぁ…)


アナンが、妄想に浸っていると、


「アナン様、早速、ドラゴンを撃破・捕獲に行ってきます!」


 黒瀬は一人、ドラゴン狩りに町を出た。


読んでいただきありがとうございます。

評価☆→★に、ブックマ、感想等ありましたら、お願います。

まだまだ続きますので、楽しんで読んでください(*^^*)

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