04 クエスト・ドラゴンを倒せ!
ラーガは何やら気になっている様子。
紅葉たちは、【エンゼルタウン】に来ていた。
何しろここエンゼルタウンには、山の山頂に【ブラキディアス】という竜が住んでいた。
街の人たちは、怯えながら住んでいた。
ギルドにクエストが来ていた為、長旅の末、来ていた。
「ってことで、作戦は以上ね。」
「絶対にあの竜を倒す!」
「では、山頂に向かいましょう。」
また、作戦を立て山頂へと紅葉たちは目指した。
◇
◇
―――――紅葉たちは、山頂付近に来ていた。
「サンダー・トルネード!!」
「ファイヤー・アロー!!」
「ふん!」
いろんな魔物を倒して、山頂へと登る。
「少しは、レベルがあがったらいいんだけどなぁー…。」
「これくらいのことで、あまりレベルが上がるとは思いませんが…。山頂に住む竜を倒すと、経験値がたくさんもらえるかと思いますが…。」
「そうだよねー…(汗)10なんぼほどしかもらえてないかも…。」
「でも、少しずつ魔物を倒しつつ上げると、レベルも少しずつだけど、上がるとは思うけど。」
「そうだね。ボスを目指して、攻略しないといけない。頑張らなくちゃ!」
そう紅葉が言うと、黒瀬が水を指すように言う。
「お嬢様、頑張るのは評価致しましょう。ただ、どんくさい、天然。おバカとどアホなところがありますので、お気をつけてくださいませ。」
「いちいち、うっさい執事ね!」
「まぁまぁお2人さん、喧嘩はせずに、今は作戦を遂行しましょう。」
と、ピーロンが2人の間に入る。
紅葉は、少し頬を膨らませていたが、山の山頂を見る。
◇ ◇ ◇
――――――山の山頂。
4人は、山頂に着いた。
だいぶ、レベルも上がっている。
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クレハ
✳職業︰白魔導士
✳Lv︰30
✳HP︰3500
✳戦力︰2500
✳攻撃力︰2500
✳魔法力︰3500
✳防御力︰1500
✳回復力︰1500
✳命中︰1000
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ヒジリ
✳職業︰暗殺者
✳Lv︰48
✳HP︰5500
✳戦力︰6000
✳攻撃力︰5000
✳魔法力︰4500
✳防御力︰3500
✳回復力︰1000
✳命中︰2000
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セラティナ
✳職業︰弓使い(アーチャー)
✳種族︰エルフ
✳Lv︰30
✳HP︰3500
✳戦力︰4000
✳攻撃力︰4500
✳防御力︰3000
✳回復力︰2000
✳命中︰2000
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紅葉は、黒瀬のステータスを見て、びっくりしていた。
「黒瀬のステータス…どういうこと?」
「これは、コツコツと、クエストをしたおかげということになりますかね。お嬢様みたいに、遊んでいたわけではないのですから。」
「おー、私だって遊んでいたわけでもないし!」
紅葉は、意地を張ってそう言った。
4人は周りを見て、竜を探していた。
すると、黒瀬は何か感じたのか、急に、
「じっとしてください。何か来ます。」
「あぁ…。」
黒瀬とセラティナは武器を構えていた。
すると、頭上を大きな竜が飛んでいった。
―――――――ガルル…。
「大きい…。」
「お嬢様!!ひるまないでください。」
「分かってるわよ!みんな行くよ!」
黒瀬、ピーロンは、ブラキディアスに向かって行った。
セラティナは、岩の上に飛び移り、黒瀬たちを援護していた。紅葉は、一番後ろで黒瀬たちの攻撃力、防御力を上げつつ、援護をしていた。
「ファイヤー・アロー!!」
「シャドウ・シュラッシュ!」
「みんな!!一旦下がってー!バリア・シルード!!」
紅葉は、大きなバリアを出した。
(この竜…。攻撃が強い!)
「お嬢様!大丈夫です。わたくしが、このドラゴンを倒してご覧に入れましょう。」
と言い、1人飛び出して行った。
「く、黒瀬!」
「私たちは、黒瀬の援護だ!」
「う、うん!」
黒瀬は、ドラゴンの攻撃をヒラリとかわす。
攻撃がもう少しで、当たりそうな時に、ギリギリのところでも一瞬でかわす。
「まじかよ!?」
「黒瀬は、前からあーいうところがあるのよ。」
「だから、1人でも大丈夫だと言ったのか?通りで自信満々に言ったなと思ったんだよ…(汗)これ、私らいるか?」
「ほとんど、用無しですけど…。でも、援護くらいは出来ますしねー。」
「フンッ!!はー!」
黒瀬は、技を繰り返していた。
ドラゴンは、ヒラリヒラリとかわす黒瀬に対して、怒っているかのように思えた。
―――――ガルル。
「まだまだ行きますよー!!」
「黒瀬…。鬼だな…。」
「まぁ、あれがあいつなんだよ…。」
「本性を現したか?」
黒瀬の攻撃ぶりを見ていた紅葉たちは、少し呆れてみていた。
「これで終わりだー!!」
黒瀬は大技を出した瞬間、ドラゴンは最後の力を振り絞ったのか、黒瀬を狙ったのではなく、紅葉を狙った。
「なんで!?」
「お嬢様!!」
「紅葉!」
その時、
「サンダー・シールド!!」
「あなたは!?」
1人の女の騎士がそこにいた。
「間に合ってよかった。」
「ラーガ!どうして?」
「なんとなく気になってはいたんだ…。」
ドラゴンの攻撃を防御しつつも、そう言った。
数時間前に、ラーガは紅葉たちの動きを見ていたのだ。
そして、ここ、山頂にまで追ってきていた。
「ラーガ、やっぱり私達の仲間になりたいんじゃないの?」
「そんなこと…。」
ラーガは、ドラゴンの攻撃をはね返し、とどめを刺した。
ガルルーー。
「お嬢様、申し訳ございませんでした。」
颯爽と黒瀬は紅葉のところへ来て、深々と頭を下げた。
「大丈夫よ。」
「ラーガ様、またお嬢様を助けて頂きありがとうございます。」
「ああ…。」
「ラーガ様が居れば、危ないところでもこのおドジで、ドアホーなお嬢様を守ってくださるとありがたいのですが…。」
「だが…、私には…。君たちを守る価値などない…。」
「妹さんのことですか?」
「…。執事、君にはなんでもお見通しなんだな…。
私には、双子妹がいたんだ。」
と、ラーガは話を続けた。
◇ ◇ ◇
それは、今から5年前のことだった。
ラーガの過去が明らかに!
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