表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
39/79

38 黒瀬、魔界に行く

 森の中にメレストロ、ラグールは、入って行った。

森の奥深く―――。

すると、メレストロ、ラグールは、止まり、一点を睨んで行った。


「やぁ、ラビリスタ。元気にしていたかい?お兄さんは…。元気にしているだろうか?」

「フン。お前らなら分かっているだろう?お前らが、殺したも同然!父を殺した!」

「神族と、魔界が喧嘩していた。あれだと、異世界は滅んでいた」

「だからと言って、父を殺すのはおかしいだろう?」

「全く、本当に人の話を聞かない奴だな…。だから、魔族は嫌いなんだ!」


 メレストロは、ラビリスタを睨みつけた。


「…っ!喧嘩を阻止をしようとして、わざとあの攻撃を放ったんだろう?そして、お前らが天使と魔族の喧嘩を止めたという事にして」

「何をとぼけた事を言っているんだ?」

「神族、私達のゼウス様の雷が落ちたんだ。それをまともに受けた魔王が悪い」

「父を侮辱すると言うのか!?」


 ラビリスタは、メレストロ、ラグールに攻撃を仕掛けた。

2人は、ラビリスタの攻撃を、簡単にかわす。


「全く、話をすれば少しは分かってくれるだろうと思ったのになぁ…」


メレストロ、ラグールは、ヒラリとかわしていく。


「俺をなめるなよ?」


―――――デッド・ムーン・ダークネス!!

―――――ダークネス・クラッシュ!!


 ラビリスタは、連続で攻撃を放っていた。

だが、2人には通用しなかった。


「ちゃんと、人の話を聞いてくれないだろうか?」


メレストロは、ラビリスタの攻撃をかわし、目の前に現れた。


「なっ!?」

「無駄だよ?私達に、勝とうとしているのかい?君は、私達を嘗めてる」

「何百年前より、だんとつ強くなっているし、ラビリスタが、私を狙って現われるのも知っている」

「なんだと?じゃあ、全部、計算されていたのか?」

「ああ」

「今度こそ、平和を取り戻すためさ。争い事はもうまっぴらだ」


―――――サーン・ミリオンシャワー!!


メレストロは、魔法をラビリストのまじかで放ち、ラビリスタは遠くに飛んで行った。

おいうちをかけるように、ラグールも攻撃をした。


―――――サターン・ハーネス・スクリーム!!


2回もまともに受けたラビリスタは、ボロボロになっていた。


「くそっ!!この2人を甘く見ていたか…」

「フフフ…。アハハハハハ…。いい気味だ!威勢のいいことを言っていたのに、このざまでは、お兄さんに勝つことはできないよ?それから、ギルド【モミジ】の腹黒執事には勝てまい。イヒヒ…」

「メレストロ…。笑い方…(汗)」


ラグールが、引いていると、


「誰が、腹黒ですか?」


木陰から、黒瀬が凄い顔で出てきた。


「あれ?黒瀬。いつの間に…」

「最初から、いたよな?」

「はい。最初から」

「えっ!?まじ?」

「はい!」

「ああ」

「全部、聞いてましたよ?なので、後から、詳しい事を教えてくださいね」


 黒瀬は、そう言うと不気味な笑みを浮かばせていた。


「ほら、メレストロ、黒瀬を怒らせたぞ!」

「あれ…。怒っているのか?」

「わたくしは、怒っていませんよ?」


3人で話していると、今にも噴火しそうな顔をしているラビリスタがいた。


「俺を置いていないか?」

「置いていませんよ?ただ、紅葉お嬢様のお友達でいらっしゃいます。ユーネリア様をお返しください。レギランスの皆様の目的は一体何でしょうか?あと、やっと上の方が出てきてくださって、わたくし、感激でございます!」


 黒瀬は、満面の笑みでそう言った。

あまり、1人でラビリスタが、出て行くことはなかった。


「話ができるというのは、嬉しゅうございます。話し合いをすれば、もし、目的が一緒ならば、わたしく達も、協力ができるかと思いますが…」

「そんなこと、信じることなんかできるものか!?」

「そんな怒ることはないかと思いますし、わたくし達は、どうしたら、魔王を倒して、平和な日常が遅れるようになるのか、ただそれだけでございます」


 黒瀬は、ラビリスタにそう言って、何度も説得をしたが、ラビリスタは聞く耳も持たなかった。


「俺に、指図するな!誰も信用するもんか!?俺は、あいつを殺すことだ!!それだけなんだ…」

「残念ですねー…。でもまぁ、いつでもいいですよ?信じてもらえるように、わたくし達も動きます。ラビリスタ様でしたね?以後、お見知りおきを。『信じよう』と少しでも思っているのなら、いつでもいいのでお申し出ください。待っていますよ」


 黒瀬は、そう言うとニコリと笑った。

それを見たラビリスタは、


(変な笑い方をする奴だ…。こいつが、パラディスが言っていた男か…?)


「あっ!言い忘れていましたが…。もし、わたくし達と、やり合うことになるのでしたら、パラディス様に言っておいてくださいませ」


 ニコリと笑いながら言っていた黒瀬の顔が、怖い顔へと変わった。


「今度は、ぶっ殺しますよ?と…」

「っ!?」

(な、なんだ…。この威圧感は…)

「ほう…。黒瀬が怒っているのかい?」

「見てわかるだろ?あの、威圧感には、勝てれんよ…(汗)」

「あまり、怒らせないように気をつけないとねー」


 ラビリスタは、メレストロ、ラグールを消そうとしていた。

今後、邪魔されるに違いないと思ったからだ。

何百年前の事を思うと、そう思ったからである。


「俺の邪魔をするんじゃない!そいつらを消さないと、魔王を倒せれない!」

「どういうことですか?」

「こいつらのせいで、父とゼウスが喧嘩し、魔界はほぼ壊滅状態だった!俺は、、、1人ぼっち。兄も殺され、転生し、新たに魔王として生まれ変わった…。でも、兄から俺の記憶は消されていた。ハメにされたんだ!父には俺の事なんて…」

「それは、ないと思いますよ?」

「なぜそんなことが言える?」

「わたくし事ですが…。職に就いたときは、ある人のお傍に居るだけのお仕事でございました。その方は、小さい子供ながら、目から光を失くして、いつも1人でございました。なかなか、心を開かない。何をしても楽しそうではありませんでした…」

「それって…」

「まぁ、最後までお聞きください。あることがきっかけでその方のお傍にもっといようと思いました。それは、小さな子猫を拾ってきたときの事です。1人と1匹。誰よりも、その寂しさは分かっていたのでしょう。今まで、あまり話したりはしてはいませんでした。必死になって、わたくしを説得し、許しをしたときは、満面の笑みで喜んでくださいました。あの笑顔は、今でも忘れてはいません…」

「黒瀬の顔が、、、ニヤついてないか?」

「まぁまぁ、黙っておこう…」


 2人は微妙にニヤついている黒瀬を見て、笑いをこらえていた。

黒瀬は、その事を思い出しながら、少しニヤつきながらも、説得していた。


「知るか!?そんなもの!邪魔が入ったから、帰る」

「ちょっとお待ちくださいませ!ユーネリア様をお返しください!」

「返してほしくば、魔界に来ればいい!」

「分かりました!」


その言葉に、皆、目が点になっていた。


「えっ!?」

「メレストロ様、ラグール様、少々魔界へ行って参りますので、お嬢様にお伝えください。『すぐ、帰って来ます!』と」

「わ、分かった…」

「何を言っているんだ?そんなことできるわけないだろう?また、お前らを殺しに来る!」


 ラジリスタが、魔界へと通じる通路開いた。

見る見るうちに消えて行った。


「フン。あの執事が来れるわけないだろう…」


ラジリスタは、自分達のアジトへと帰ろうとした時、


「なるほど。ここが、魔界ですか?これは、興味深いですね~」


ラジリスタの後ろには、いつの間にかついてきた黒瀬がいた。


「なっ!?なんでお前がいるんだ?」

「えっ?先程、ラジリスタ様が言ったのですよ?来てみろと。だから、ついてきちゃいました」

「てへぺろみたいに言うな!全然可愛くないし」

「そんな冷たい事を言わないでくださいよー。魔界を案内してください」

「旅行に来たのか!!」


黒瀬が、辺りをキョロキョロ見ていた。

ラジリスタは、黒瀬をほっといてアジトへと帰って行った。


読んでいただきありがとうございます。

評価☆→★に、ブックマ、感想ありましたら、お願いします。

また、誤字・脱字があればお願いします(__)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ