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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
30/79

29  2体の魔獣②

 紅葉達は、【ヴェリタス】国の外れにある洞窟で、魔獣、二角獣のハギスに出くわす。

ハギスを追い込んだ矢先にもう1体の魔獣、ウェザーウルフによって、クロナは攻撃を受けた。

クロナは、口から血を吐いていた。

壁に叩きつけられていたが、自力で抜け出した。

スタッと地上に降り、


「まったく、痛いですわね!」

「また、上手にスムーズに出てこれましたね」

「それは、毎日毎日、聖様がわたくしに向けて、壁にめり込ませているからでしょ?」

「そうですかねー」

「ねぇ、お2人さん?それより、どうするのさ…。この状況…」


紅葉が聞くと、黒瀬はニコッと微笑み、


「倒しますよ?皆様!」


黒瀬は、そういうとウェザーウルフに突っ込んでいった。


「ウェザーウルフは、まだ特性が分かっていませんからね…。調べる価値がありそうですね」


黒瀬は、ウェザーウルフの攻撃をかわしながら、考え事をしていた。


「ここは、二手に分かれるしかありませんね…」

「でも、どうするの?」

「そうですね…。生憎、ハギスはもう体力の限界かと思われますが、最後に何か仕掛けてくるに違いないですね」

「じゃあ、どうするのよ?」

「どちらも、素早いですからね…。どっちもどっちと言ったところでしょうかね」

「じゃあ、僕はハギスの方を倒すよ」

「では、私もハギスで」


 ロザ、ラーガ、クロナは、ハギスに。

 紅葉、黒瀬、サラはウェザーウルフに、二手に分かれて戦うことになった。


「あれ?ピーロン?」


 紅葉は、ピーロンを探して、辺りを見渡すと、岩場に隠れているピーロンがいた。


「ピーロンは、戦わないの?」

「怖いですもん!避けるのにやっとですから!」

「ピーロンって、案内人だから戦わないでしょ?」

「それもそうだ…」

「さ・て・と!」


紅葉達は、再度気合を入れ、武器を構えた。


「行きますか!!」


紅葉達は、一斉にそれぞれの魔獣に立ち向かって行った。


「っ!?」

「…あっぶ!!」


 ロザは、ハギスの攻撃を避けながら、攻撃するタイミング見計らっていたが、ハギスの動きは、さっきよりも早くなっている。


「クソっ!こいつ、さっきよりも動きが早くなっている!!」

「これは、やばいなぁ…」


 2人は、ハギスの攻撃に避けるのに精一杯だった。

クロナの攻撃力が、さらに上がっていた。

クロナは、ハギスに攻撃を続けている。

ハギスの早さにもついていっていた。


「あのクロナが、ハギスと互角に戦っている…」

「速さに…ついていけているというのか…?」


ラーガとロザが驚いていた。


「フフフ…。楽しいです!もっともっと、楽しみましょう!!」


ハギスの攻撃をギリギリでかわしている。

ハギスは、クロナのとてつもないオーラが見えているのか、少し後ろに下がった。

それを見たクロナんお顔は曇り、ハギスの後ろをついて、


「なんで逃げようとするのですか?」


ハギスは、後ろに蹴りをしたが、もうそこにはクロナの姿はなかった。

一瞬にして、上に飛んでいたのだ。


(あぁ…これで、楽しい時間も終わりますね…)


――――デッド・ムーン、、、クラッシュッ!!!


 一撃でハギスを倒した。


「凄い一撃…」

「私達…、いらなかった?」


 ラーガとロザは、倒されたハギスを見ていた。


◇ 




 紅葉達は、ウェザーウルフの攻撃を必死になって避けていた。


「もうっ!早すぎだっつーの!!」

「お嬢様、もたもたしてないで、早く放ってくださいよ?」

「うるさいわね!!動きが早くて、狙いが定まらないのよ!」


紅葉は、歯を喰いしばって攻撃の体制に入っていたが、ウェザーウルフの速さに、てこずっていた。


「お嬢様、わたくしがその攻撃を撃ちますから、ご心配しなくとも大丈夫ですよ?」

「で、でも!!」

「大丈夫ですよ」


黒瀬はそう言い、ニコリと紅葉に向けて微笑んだ。

その表情をみた紅葉は、攻撃を放った。


「ダメッ!?避けられる!」


黒瀬は、攻撃を放ったところに一瞬にきて、撃った。

ウェザーウルフは、この攻撃を避けたが、黒瀬の一撃があたる。


――――月影刀ルナ・シャドウ・ソード!!


――――ガルルル!


 ウェザーウルフは、地面に叩きつけられた。

すぐにウェザーウルフは、起き上がり、紅葉達に攻撃を仕掛けてきた。

攻撃をかわしていたが、紅葉の目の前に、ウェザーウルフが爪で攻撃をしてきた時、黒瀬は紅葉をかばった。


「…っ!?」

「黒瀬!」

「大丈夫です。あの魔獣…。わたくし達の動きを、真似ているみたいですね…」

「厄介な相手ね…」


黒瀬の左腕に、引っかき傷を負った。

2人でウェザーウルフを見ていると、サラが心配になってやってきた。


「2人とも大丈夫?」

「黒瀬が!」

「こんなのかすり傷ですよ」


3人で、どうするか考えていると、ハギスを倒したクロナ達が来た。


「どうだ?」

「あのウルフ、なかなかめんどい性質をもっているようですね…」

「クロナ様には分かりますか?」

「今の状態なら、分かりますわ」

「さて、どう戦うか…」


 紅葉達が悩んでいると、ウェザーウルフは紅葉達を、睨みつけていた。

だが、死んでいるハギスを見て、そこに走って行った。


「…つ!?」

「あいつ!まさか!?」


 ウェザーウルフは、ハギスをムシャムシャと食べた。


「あ…あいつ、あのハギスを食べている…」

「これはまずいですね…。ハギスを食べて、力を得たようですね」

「それは見たらわかる」


 ウェザーウルフは、ハギスを食べ終わった後、体中が電撃に覆われた。


「ハギスの技を食べることによって、力が使えるようになったのですね…。もともとの、ウェザーウルフの技とハギスの技…ですか」


 黒瀬は作戦を考えていた。


「技が合わさっというなら、非常に面倒ですが、サラ様の精霊に、『地の精霊』がいましたでしょ?あれと、『炎の精霊』を合わせて、最終的に焼き尽くしたらいいのでは?」

「また焼き肉か?」


と、皆で策を練っていると、いつの間にか、クロナがウェザーウルフに突っ込んで行っていた。


「クロナ!待って!!」

 

 紅葉のその言葉に、手が止まる。

すると、ウェザーウルフはクロナを攻撃した。


「うぐっ!」


 クロナは、吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。


「まったく、クロナ様はせっかちなお方ですねー」

「このっ!」


 紅葉は、ウェザーウルフに攻撃を放った。


「では、サラ様お願い致します!!」


ーーーーー我が主の名の元に現われよ!

地の精霊、グノーム!!

炎の精霊、サラマンダー!!


 それぞれの精霊が、魔法陣から出て来た。

サラは、精霊にそれぞれに指示を出す。


「サラマンダー、合図したらあのウェザーウルフに攻撃を!」

「グノームは、地中に潜ってて!」

「では、準備が出来ましたか?」

「よし!行くよ!!」


 紅葉達は、散らばった。

ロザは、岩場をピョンピョンと飛んでいき、ウェザーウルフの上で、弾丸を十何発も撃った。

ロザの撃った弾丸は、全部かわされた。


「この僕の早撃ちを一瞬で、避けるとは…!」


ウェザーウルフは、ロザの目の前にきた。

それをラーガが守りに入る。


ーーーーー鋼のシルバー・シールド!!


「ラーガ!」

「…!?大丈夫だ。ただ、あの魔獣だんだんと威力が上がっているように思う…」


 ロザとラーガが話していると、ウェザーウルフは突進してきた。


「まじかよ!?」

「ロザは、私の後ろに!!」


ラーガが、守りの体制に入った時に攻撃を受け、2人は飛ばされた。


「ロザ、ラーガ!?」

「お嬢様来ますよ!!」

「っ!?」


黒瀬は、紅葉を抱き、その場を避けていく。


「黒瀬!大丈夫?」

「お嬢様に何かあるときは、わたくしが死ぬときですから」


紅葉に向かって、黒瀬は微笑んだ。

ウェザーウルフは、紅葉と黒瀬に攻撃をかけてくる。

サラは、それを見てサラマンダーに、


「サラマンダー!2人を助けて!」


サラマンダーは、2人の元に飛んで行った。

サラマンダーの攻撃をウェザーウルフは、かわしていく。

その間に、黒瀬は紅葉をロザとラーガの元に連れて行った。

2人は、少し傷を負っていた。


「お嬢様は、2人の回復をしてください」

「分かったわ」

「ロザ様、ラーガ様。大丈夫ですか?」

「…っ。これくらいどうって事ない…」

「大丈夫だ…」

「今、回復の魔法を!」


 紅葉が2人を回復している間、黒瀬はウェザーウルフに攻撃を仕掛けて行った。

黒瀬とウェザーウルフは、互角に戦っている。


「まったく…。この狼様は、わたくしの技だけでなく、皆様の技をコピーしましたね?」

(ほんとっ!憎たらしいですね)


 黒瀬は少し苛立ちもあり、ニヤリと不気味な笑みを浮かべた。

クロナもウェザーウルフに攻撃を仕掛けたが、すぐに阻止された。


「…っ!?」

「クロナ様!!後ろに、飛んでください!!」

(どうして後ろに…!?)


 クロナが黒瀬の言われた通りに、後ろに飛ぼうとした時、


―――グサッ!


「…ヴグッ!!」

「クロナ様!!」

「…っ!?」


 クロナの腹部に、ウェザーウルフの鋭い爪が刺さり、クロナを祓うように離した。

それを見ていた黒瀬は、急いでクロナを受け止めた。


「クロナ様?」


 クロナは苦しそうに、


「少し…深くに刺さったみたいですね…。これは、治すのに…時間が…うっ…」

「今は、喋らない方がよろしいですよ?」

「不死身でも…こうなった時が1番…苦痛ですわ…」


クロナは、気を失った。


「クロナ?」

「死んだか?」

「いいえ。多分、今、体が傷の所を回復しているでしょう…」

「どっちにしろ、ここは一旦、引くしかない!」

「そうですね…。きついものがありますから。一旦、引きましょう…」


 黒瀬がそう言うと、


―――アサシンズ・ライト!


 まぶしい光を放った。

それに、ウェザーウルフは混乱した。

その隙に紅葉達は、洞窟を後にした。

読んでいただきありがとうございます。

評価☆→★に。

ブックマーク、感想等ありましたら、お願います。

また、誤字・脱字等あればお願いします。

頑張って書いてます!

まだまだ続きます!

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