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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
29/79

28  2体の魔獣①

久しぶりに紅葉達のレベルを書いてみました。


 紅葉達は、【ヴェリタス】国の少し離れた所に洞窟があり、その中に魔獣が2体いると、ヴェリタスの王女、【リスターヌ】の命により、訪れていた。


「洞窟って、ほんとっ!やだ!暗いから!!」

「だから、お嬢様を先頭にしていっているのでしょ?この中では、お嬢様しか明かりをつける方がいないのですから…」

「い、いえ…。あたしも…」


サラが言おうとすると、ピーロンがシーッと言って、小さい声で、


「少し、紅葉様の気を上げておかなければなりませんから、聖さんはわざと言っているのですよ」

「な、なるほど…。これは色んな意味で、面倒くさい…」

「いろいろと苦労しているのですよ…」


ピーロンは、静かにため息をした。


―――――――ルミネス!


 紅葉は明かりをつけるために呪文を唱え、ブツブツ言いながら、洞窟の奥へと進んでいった。


「そう言えば、お嬢様。いつの間に、新しい呪文を覚えたのですか?」

「えっ…と…。確か…。クエストをやりまくってる頃に、取得したような…」

「あっ!今更ながら、ギルドカードを最近、まったく見てないですね」

「気にもしてなかったわ」

「忙しすぎてか?」

「それがあったことすら、忘れてる…」

「な、なんと!?」

「わたくしは、少しずつ確認していましたよ?」


と言い、黒瀬がギルドカードを紅葉達に見せた。


============================

クレハ

✳職業:白魔導士

✳Lv.80

✳HP:30000

✳戦闘力:30000

✳攻撃力:30000

✳魔法力:40000

✳防御力:35000

✳回復力:35500

✳命中力:30000

============================


============================

ヒジリ

✳職業:暗殺者アサシン

✳Lv.95

✳HP:40000

✳戦闘力:60000

✳攻撃力:55000

✳魔法力:30000

✳防御力:55000

✳回復力:25000 

✳命中力:30000

=============================


=============================

セラティナ

✳職業:弓使い(アーチャー)

✳Lv.80

✳HP:30000

✳戦闘力:35000

✳攻撃力:45000

✳魔法力:25000

✳防御力:25000

✳回復力:23000

✳命中力:25000

=============================


============================


ラーガ・クレネーゼ

✳職業:聖騎士パラディン

✳Lv.85

✳HP:40000

✳戦闘力:45000

✳攻撃力:50000

✳魔法力:45000

✳防御力:50000

✳回復力:40000

✳命中力:45000

============================


============================

ロザ

✳職業:射手ガンマン

✳Lv.83

✳HP:35500

✳戦闘力:40000

✳攻撃力:35000

✳魔法力:20000

✳防御力:25000

✳回復力:25000

✳命中力:30000

============================


============================

クロナ

✳種族:魔族(不)

✳Lv.79

✳HP:30000

✳戦闘力:35000

✳攻撃力:40000

✳魔法力:25000

✳防御力:30000

✳回復力:20000

✳命中力:20000

============================


============================

サラ

✳職業:精霊使い(シャーマン)

✳Lv.84

✳HP:35500

✳戦闘力:25000

✳攻撃力:30000

✳魔法力:35000

✳防御力:25000

✳回復力:25000

✳命中力:20000

=============================


 ついでに、皆のギルドカードを見ると、こんな感じになる。

種族や職業によって、力も違いがあるみたいだ。


「クロナは、職業は登録してないのか?」

「わたくしは、職業ではなく種族で、登録してきましたので、なんでもいけますわ!」

「それありなのか?」

「したい人はしているでしょうねー」

「なるほど!」


紅葉は、うなづいて言った。


「お嬢様?もうこんなにもレベルが上がっていたのですね」

「だって、敵に備えて、戦ってきたわよ?」

「私達もそうだ!いつまでも、黒瀬に任しているわけにはいかないからなぁ」

「それは、嬉しく思いますね。ありがとうございます」

「ピーロンは?」

「私は、ただの案内役ですから、関係ないのでございますよ」

(私もいざとなれば…)


ピーロンは、心の中でクスッと笑った。

紅葉達が、洞窟の奥までやってきた。

すると、二手に分かれていた。

サラが、鼻が利く精霊を出した。


「あれ?サラ…。その精霊もってたっけ?」

「この子は、前からいるよー?名前は、【ケスト】っていうんだよー。元が、『バーゲスト』って言ってさ」

「可愛い…。真っ黒で」

「ケスト!2体の魔獣の匂いがする?」


 ケストは、洞窟の二手になっている前まで立ち、匂いを嗅ぎ始めた。

ケストは、右を向き、ワン!と吠えた。


「ケストが、右って言っている!」

「右にいこう!!」


紅葉が右側の洞窟に行こうとすると、黒瀬が紅葉に、


「ちょっとお待ちください!これは、クロナ様に…!」

「ちょっと!?聖様?何をーー」


黒瀬は、クロナを持ち、右側の洞窟に投げ入れた。

クロナの叫び声が洞窟中に広がった。


「ぎーーゃーーーーー!!」


それには、皆が驚いた。


「黒瀬!!何を!?」

「えっ?別によいではありませんか…。魔族=『不死身』の存在ですから、クロナ様はその種族でございますよ?これくらいは、大丈夫でしょう」

(本当につくづく怖い執事だよ…)


 紅葉以外のセラティナ達はそう思った。

そして、洞窟の中に進んで行った。


「でも、どうして黒瀬は分かったの?」

「ギルドカードを見た時、魔族の横に、(不)とあったのです。それは、『不死身』を表しています」

「そういうことだったの…。私はてっきり、不要の『不』かと思った」

「私も思った」

「あたしもー」


 洞窟の奥に進んで行くと、クロナがどんよりした表情で、

「どうせ、わたくしは皆様からしたら、不要な存在なのでしょう…。」


クロナは、ふてていた。


「クロナ。気を落とさないで?クロナは、よく部屋を覗いても来るし、いろいろと私のことを、思ってしてくれてるのはわかってるから」

「なんかそれ…。まぁいいか」


「…っ!?皆様!大きな気配が!」


と言って、クロナは武器を構えた。

それを見た紅葉達も気配を感じ、武器を構えた。


「クロナ様!?大丈夫でございますか?」

「聖様が、わたくしを投げたせいで、会いたくない魔獣に遭遇しましたわ!!」

「そのために、投げ入れたのでしょう?下見ですよ。し・た・み」

「高みの見物だニャン♡」

「なんかそれ、聞いたことあるなぁ…」


 そう言っていると、魔獣が攻撃を仕掛けてきた。

紅葉達は、一斉に攻撃をかわした。

そして、攻撃を仕掛ける準備を始めた。


「上は、任せておけ」


―――――――――アーゲル・フィールド!


―――――――――我が主の名の元に現われよ!

風の精霊・シルフ!!


「わたくしは、囮になりますので、皆様。攻撃を!」

「シルフは、聖のサポートにまわって!」

「援護するよ!」


 セラティナは下から、岩場に隠れながら、矢を放っていた。

ラーガは、ロザのサポート役をしていた。

ロザの狙った弾丸は、洞窟の広場に明かりを灯った。


「…!?」

「まじかよ!?」

「あれは、二角獣の『ハギス』!!」


――――キーリリーーーー!!


 電撃を辺り一面に放った。


「…!?やっ!!」

「セラティナ!!」


――――我が主の名のもとに現われよ!

地の精霊・グノーム!!


「グノーム!セラティナを守りなさい!!」


グノームは、岩場に姿を消し、一瞬でセラティナの元に来て守った。


「あっぶねー」


ハギスの近くの岩場に隠れながら、攻撃をしていたセラティナは、サラが出した精霊に守られた。


「たたみかけますよ!!」


―――――サイレント・ウォーム!!

―――――シャドウ・ブラックウルフ!!


「行きなさい!」


黒瀬が出したシャドウは、黒瀬と逆に走って行った。


「私達も!!」


紅葉達は、一斉に攻撃を放つ。

紅葉達の攻撃は、四方八方から放たれ、ハギスに直撃した。


「やったか…?」


地面全体に、地響きが鳴り響く。


―――ドドドォーーーー!!


―――キーーリリー―!!


砂煙から、ハギスが現われた。

命中したものの、きいていないようだった。


「命中したはずだ!」


ロザがそう言っている間に、ハギスはまた電撃の技を放った。


「…っ!?」


ロザは、間一髪のところで逃れた。


「クソッ!!上から、動きを見ていたのに、あいつ早すぎるっ!!」


空中でハギスを見た時、電撃がロザに向かってきた。


「っ!」


クロナが、太剣でその攻撃をくいとめた。

クロナの表情は、ニヤリと笑っていた。


「フフフ…。ゾクゾクしますねー。今まで、こんなにもスリルを味わうような、戦いをした事がありませんからね!」


クロナは、ハギスに凄い速さで突撃した。


「おやおや…。クロナ様の目が赤い色に光っていますねー」

「これは、珍しい。鬼人の中でも、レアものですよ?聖さん」

「そうなんですか?」

「はい。確か…」


黒瀬とピーロンは、ハギスの攻撃を避けながら、説明をした。


「『赤い色の目を持つ鬼人は、不死の体を持ち、やがては、大きな力を持つ』。

一方の『青い色の目を持つ鬼人は、命を宿すとも言われており、やがては、神たる存在になる』と言われております」

「なるほど…。では、クロナ様は、その鬼人という事なのですか?」

「そうですね…。ただ、この力は、選ばれた鬼人の者しか与えられない力なのです…」

「そうですか。でもまぁ、いつも痛い目に合わせても向かってくるのは、そういうことだったのですか?」

「不死の力と宿していらっしゃいますからね」


 クロナの戦いっぷりは、激しさを増していた。


―――デッド・レイバティン!!


「また、派手に攻撃をしてますねー」

「聖さん、あまりあの力を使いすぎては、クロナさんが持ちませんよ?」

「大丈夫でしょう。わたくし的には、真の力を見ることができるのが、嬉しくて仕方ないのです。だから、あえて遊ばせているのですよ」


黒瀬は、クスリと笑顔を見せてピーロンに言った。


(遊ばせているというより、、、最初に会ってからの違和感はこういう事だったのですねー。これは、興味深いですねー)


不気味な笑いを、ピーロンは見ていた。


(聖さん…あなたっていう人は、また変なことを企んでいますね…)


ピーロンは、そう思いながら苦笑いをしていた。


 クロナの攻撃は止むことなく、攻撃をハギスに放ったり、接近戦をしていた。


―――デッド・ストライク!!


―――デッド・ムーンクラッシュッ!!


クロナは、不気味な笑みを浮かばせながら、次々と技を出し、戦いをしていた。

それには、紅葉達、皆、クロナの表情見て、一斉に思った事が、


(聖みたいな笑みをして戦ってる…)

(恐ろしい…)


と誰もが思っていた。

ハギスが、攻撃をしているがヒラリ、ヒラリとかわしていく。


「クロナ様、そんなに、技を出し続けますと、倒れてしまいますよ?」

「まだまだですわ!!」

「あれは…人の話を聞いてないですねー」

「わたくしも、攻撃をすると致しましょう。クロナ様、お1人だけ楽しそうなのは、少々イラつきますから…」


 黒瀬もハギスに突っ込んでいった。


「ちょっ!!聖さん?」


 あっという間に、ハギスの下をついた。

それと同時に、クロナも攻撃をした。

2人の攻撃がハギスに命中した。


――――キーリリ!!


 黒瀬とクロナの攻撃が両方入り、ハギスは苦しそうにもがいていた。


「まだ死んでいませんわ!たたみかけます!」


クロナが攻撃をしようとした時、クロナは別の魔獣に攻撃を受け、岩の壁に叩きつけられた。


「…くはっ!?」

「なっ!!」

「クロナーーー!」


紅葉達が唖然として、叩きつけられたクロナをみていた。

すると、黒瀬が何喰わん顔で、


「もう1匹いましたか…」


壁に立っていた。


「何を黒瀬は、感心しているんだよ!!」

「黒瀬、壁、歩けるの?」

「はい。まぁ、わたくし…暗殺者アサシンですから!」


と紅葉が感心していると、セラティナが、


「お2人さん?それより、もう1匹、魔獣がいた!しかも、いつの間にか移動させられている!!」

「…っ!?」

「こいつは…。」


 紅葉達は、辺り一面を見渡した。

先程、ハギスと戦っていた場所から、いつの間にか、一番奥の広場に移動させられていたのだった。

羽のついた狼みたいな魔獣がそこにいた。

黒瀬は、表情を何一つとして変えず、その魔獣を見ていた。


―――ガオオオ!!!


「魔獣!ウェザー・ウルフ!!」


紅葉達は、こいつはやばい…と思わんばかりに表情を浮かばせていたが、黒瀬、ただ1人は違った。


(これはこれは…。面白く、楽しくなりそうですね…)


黒瀬は、1人ニヤリと笑みを浮かばせていた。

読んでいただきありがとうございます。

面白いと思った方、評価☆→★に、ブックマーク、感想等あればお願いします。

また、誤字・脱字等あればお願いします。

まだまだ続きます!

頑張って書きます!!

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