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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第2章
23/79

22 サニーライム村のヒミツ

――――――ポチョン…。


 水が滴る音の中、ユーネリアはふと気が付く。


「…っ。ここは…」


目が覚めると、両手を鎖でつながれていた。


「あら?目が覚めたー?」


 ユーネリアが顔を上げると、そこには女の人が立っていた。

砦の所で、ユーネリアをさらったキャネルではない。


「あなたは…?私をどうするつもりですか?」

「名乗るほどではないよ。あなたは、人質になってもらうために、さらってきたのよ。妙な真似したら…わかるわよね?」


ユーネリアは、威圧感を覚えた。


(何…この人…。砦にいた人達よりも…変なオーラが見える…)


そう思った。


(皆さん…。今頃心配していますよね…。私があんなこと…。勝手にしなければよかった…)


ユーネリアは、後悔していた。

また、紅葉達のことを心配していた。

いつか、紅葉達が助けに来てくれると信じて…。



◇◇◇



――――ここは、レギランスのアジト。

 別、空間にアジトがあった。

万が一、このアジトがバレたら、即、他の所に行って、場所を転々としていた。

仮の場所だった。


「全く!また、良いところで引いてさ!僕の邪魔しないでくれる?」

「そんなこと言われても困る…。あれで、ずっと居たら、あの執事にあの子を取られていたよ?」

「とりあえず、あの執事は僕がやるから!あいつにはカリがあるからな!絶対に邪魔はすんなよ!?」


 パラディスは、怒りながらそう言った。


「でも、連れ去ってきたあの子は、本当に使えるのか?」

「何か、あの魔導書の事、知っているのかもしれないじゃないか?」

「まぁ、私達は、あの四天王の邪魔が出来れば、それでいい…」

「ねぇ?ラジリスタ」

「…。あまり、下手な動きをするなよ?あいつら(四天王)に気づかれるぞ?」

「分かってるって!」

(ロワール…貴様は、絶対に許さない!お前らの居場所を見つけてやる!!)

 

 ラジリスタは、部屋の奥へと行く。




◇ 







 一方、紅葉達はギルドハウスへと戻っていた。

皆、異様な空気が漂っていた。

顔を下に向いていた。


「くそっ!」

「私が、ちゃんと見てなかったせいで、ユーネリアが連れ去られた!私さえ、あんなことにならなかったら…」

「でも、それは私達も一緒だ!紅葉、自分だけ責めないで?」

「でも!私が誰よりも近くにいたんだよ?なのに!なのに…、ユーネリアを助けることができなかった!」

「お嬢様…」

「もっと…。レギランスの情報を集めないといけない…。ただ、これで少しは分かったな」

「ええ…。レギランスは、あの魔導書を使って、何かをしようとしている…」

「でも、いったい何をしようとしているんだ?」

「それは、わからない…。奴らの目的は、本当に何だ?」

「それより、ユーネリアを一刻も早く助けないと!」

「ユーネリアと関係があることなのか?」

「もし、そうならば…。ユーネリアが危ない…」


 紅葉達は、【サニーライム村】の事について必死に調べた。

また、レギランスの事に調べてた。

だが、やっぱりレギランスの事についてはあまり収穫はなかった。


「あまり、収穫はなかったなぁ…」

「わたくしも少し今日は、図書館に長い事いましたが…、レギランスの事については何も…。ですが、その代わりに、ユーネリア様の故郷【サニーライム村】については、情報がいくつか集まりましたよ?」

「そうなの?」

「はい」


 黒瀬は、紅葉に褒めてくださいと言わんばかりに、褒めてオーラを出しまくっていた。

それを見ていたセラティナ達は、


(あれは、、、褒めてほしいんだな…)

(分かりやすい…)


そう思った。

紅葉は、それを見て、


「黒瀬、ありがとう」


と、満面の笑みで黒瀬にお礼を言った。


「【サニーライム村】には、かつて、『不死鳥が来る町』として、有名だったみたいですよ?」

「不死鳥?」

「それには、私も聞いたことがある」


ラーガが口を開いた。


「確か…。100年に1度しか姿を見せない。だから、村はその時だけ、お祭りをするっていう風習があるとか…」

「へぇー…。お祭りねー」

「なんかそれ、面白そう」


 サラがワクワクしながら言った。


「不死鳥は、あまり人前では姿を見せないと、書いてありましたが、、、」

「そりゃあ…伝説になっているのなら…。しかも、100年に1度しか現れないって…」

「その、100年に1度って、いつがその時なのよ?」

「そうですね…。まだまだ、先みたいですよ?」

「ん?そうなの?」

「ええ…。それまでなら、レギランスの奴らのことも調べて、居場所もつきとめて、倒しましょう」


 黒瀬は、ニッコリと微笑むが、セラティナ達には、それが怖く見えた。


(あれは…。ヤバいことを考えてる笑みだな…)

(こえーー…(汗))


 黒瀬は、本を見ていた。

疑問に思うことが、そこには書かれていた。


「お嬢様!これ…」

「『サニーライム村とつながれし国…。』地図があるわ!この世界の地図ね」


 その本の最後のページには、異世界の地図が載っていた。


(どうして…。これが最後に載っているのでしょう…)


 黒瀬はそう思った。

それから、黒瀬の顔は曇っていった。

黒瀬が考え込んでいると、ピーロンがその表情見て、心配して話しかけてきた。


「聖さん?大丈夫ですか?どこか悪いのですか?」

「あっ!?これは、失礼しました。わたくしは大丈夫ですよ」


黒瀬はそう言うと、ニコリと微笑んだ。


(この世界の事を、もっと詳しく調べる必要がありそうですね…)


 黒瀬は、1人そう思った。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回、少し短いですが、楽しんで読んでいただけると幸いです。

評価、ブックマーク、感想等、あればお願いします。

また、誤字・脱字があればお願いします。

まだまだ続きます。

頑張って書きます!

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