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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第1章
19/79

19  ギルドハウスを建てる!(完成!!)③

「そっちにいったぞ!」

「紅葉、皆の攻撃力を上げて!」

「分かったわ!」


―――アーゲル・フィールド!!


紅葉は、黒瀬達の攻撃力をあげる魔法をかけた。


「よし!これで、たたみかける!」


 黒瀬達は、魔物に攻撃を一斉に仕掛けた。

魔物に命中し、倒した。

紅葉達は、ギルドハウスへと戻った。




「皆さん、お疲れ様です。ありがとうございました」

「いえいえ」

「アナンさん、報酬はおいくらですか?」

「そうですね…。100万ルピーです」

「えっ!?」

「たくさんの魔物を討伐してくださったので、これくらいの金額になりました。受け取って下さい」

「ありがとうございます!」


 紅葉達は、お金を手に入れ、あれから1か月が経とうとしていた。


◇ ◇ ◇

 

 その夕方、紅葉達は夕食を食べていた。


「もう、そろそろギルドハウスを建てれる金額まで、到達したんじゃないの?」

「どうなの?黒瀬」

「そうですね…。ある程度は、貯まっていますよ。もう、そろそろグリムさんの所に、行った方がいいかと思います」

「では、明日行ってみましょう!」


 夕食を紅葉達は済ませ、明日朝市で【ドワーフ・グリム】に行くことにした。





 紅葉達は、朝食を済ませ、すぐに【ドワーフ・グリム】に来ていた。


「おはようございます」


そう言って、皆で店に入っていくと、その声に気づいたのか、奥からグリムが出てきた。


「はーい!待っていたよ。ギルド:モミジの皆さん」

「今日は、ギルドの皆も連れてきました。さて、話し合いをしましょう」


 紅葉達は、店の奥へと案内された。

広い部屋に通された。


「うわー!広いなぁ…」


 紅葉達は、椅子に座った。

そして、本題へ。

グリムは、大きなノートを手に部屋に入ってきた。


「では、ギルドハウスの事について、話し合いましょう。紅葉さん、黒瀬さんから、ある程度の事は聞いています。お城みたいなギルドハウスで、外部からの侵入を許さないようなギルドハウスにしたい。ということでしたね」

「いや、どういうギルドハウスよ?そんなこと聞いたことないわ…(汗)」

「でも、広い方が後々の事を考えるといいでしょう?」

「紅葉は、何を思っているんだか…」

「大きくて、広くて、将来、たくさんの人達が、このギルドハウスに、入ってきてくれたら嬉しいなぁ…。と思ってるだけであって…」

「これ以上、仲間を増やすの?」

「何かあった時のためによ!」


セラティナと、紅葉はそう話していた。

グリムは、その会話を聞いて、


「お城内に、面白い仕掛けがあると、なんか楽しそうですね」


と、笑って言う。


「そうですねー…。例えば、お嬢様のお部屋には、クローゼットを開けたら、グーパンチが飛んでくるとか、後は、お着替えや、支度をしてくれるような…」

「それは、なんか…。ロボットがするような事ですね(汗)しかも、一箇所おかしな事、言ってなかったか?」

「グーパンチが飛んでくると…」

「何の事でしょう」


 黒瀬はニッコリと微笑う。


(あの笑顔が怖い…。あの笑顔の裏には、黒い、真っ黒のドS腹黒執事があるんだから…)


と、セラティナや、ピーロンが思った。

それから、ずっと、ギルドハウスの話がすすむ。


「わたくしは、ここにしたいですわ。紅葉様の隣の部屋ならば、いつでも、ね…いやいや、何かあれば、すぐにでも守りに行けれますし!」

「クロナ様…。今、その前に何か言われようとしていましたよね?何だったのですか?」

「別になんでもないですわ。空耳でしょう」

「いいえ。空耳では、ございませんよ?ちなみに、地獄耳ではないのでご安心を。いつも、お嬢様の部屋に侵入しては、お嬢様の下着等を取って、コレクションにしていますよね?」

「なっ!?ち、違います!紅葉様、違うんですよ?常に、紅葉様のお部屋に居たい。とかではなくですね…」


 ニッコリと微笑う黒瀬の笑みは、どこか不気味で、それを見ている、クロナは、額から冷汗が、ダラダラと流れている。顔も赤く、それをみて、楽しんでいるのか、黒瀬はいじり続ける。

その結果、クロナはその場に倒れた。


「あーあ…。」

「クロナ!?大丈夫?」


 呆れているものもいれば、心配するものもいた。

黒瀬は微笑んでいた。


(ざまーないですねー。いつしか、鞭で引っ張叩いてあげましょうかね(笑))


と、心の中でそう思った。

ピーロンは、その様子をみて、


(いやー。ほんと、聖さんには、勝てれませんね…。くわばら、くわばら…)


そう思いつつも、クロナを看病していた。



 そして、大体の事を決めることができた。

ギルドハウスの建設は、今から2日後に行うことになった。

この2日間は、魔物除けを作る。

万が一のためにだ。

それには、紅葉達も手伝うことになった。





――――次の朝。


「お嬢様…。早く起きてくださいまし」

「ん?あ…おはよう…。黒瀬。もう朝なのね…」


 朝から寝ぼけているのは紅葉はいつものこと。

寝ぼけながら、着替えをしていた。


「お嬢様。皆様、食堂にて、お待ちになっていますよ?」

「分かったわ。すぐ行くから、黒瀬はとっとと、部屋から出ていって!」

「失礼ながら、お嬢様?誰も見たくないですよ?お嬢様の裸なんて…」

「なっ!?いつもいつも、毎朝毎朝、懲りないわね!」

「わたくしは、朝から嬉しく思いますわん♡」

「く、クロナ!!いつからそこに?」


 クロナの方を見ると、いつの間にか入ってきて、ベッドに横になっていた。

クロナの顔は、ニヤニヤしながら、紅葉の枕を頬づりをしている。

それを見た、黒瀬の顔が曇る。


「クロナ様?何をしてらっしゃるのですか?」

「えっ?何ですの?わたくしの朝からの癒やしは、この枕を頬づりしないと始まらない。至福の時!そこを邪魔しないでいただきたいですわね!」


 朝からの2人の睨み合いが始まる。

そこをすり抜けて紅葉は、食堂へと向かった。


「皆、おはよう」

「紅葉、おはよう。今日もまた、大変だね(汗)」

「ほんとよ…。朝から、賑やかだわ」

「おかしいなぁ。クロナは、黒瀬を怒らせないようにと思っていたはずなのに…。クロナも懲りないね…」

「本当に紅葉の事が好きなんだよ」

「それは、違う意味で…でしょ?」


と、セラティナ達と話していると、黒瀬とクロナが下りてきた。


「紅葉様、いつの間に下におりていたのですか?」

「いや…。君達が話し込んでいたからだよ」

「わたくしは分かっていましたよ?さて、お嬢様、朝のコーヒーをどうぞ」


黒瀬は、紅葉にコーヒーを差し出す。


「ありがとう、黒瀬。さぁ、皆、今日は忙しくなるわよ!!」


 紅葉は、朝食を済ませた後、ギルドハウスの建設現場に向かった。








紅葉達は、グリムが待っている町のはずれにある土地に来ていた。


「では、魔物除けを作りますので、皆さんよろしくお願いします!」

「よし!やるわよ!」


紅葉は、気合十分にあった。

大きなコンクリートで囲いを造る。

結構、広い土地だったため、約1週間くらいはかかるはずだったが、紅葉達が手伝ったおかげで3日で済んだ。

それから、ギルドハウスを造る。

クエストを受けながら、手伝いが出るときは、皆で行ったり、行ける時があれば、モミジのギルドの誰かが暇さえあれば行っていた。


「いやー…。皆さんが時々、手伝いに来て下さるおかげで、凄い速さで、ギルドハウスが出来ていってる気がします」


ギルドハウスを造って、約5日が経った。

土台となるところも、3日くらいはかかるが、2日半でできていた。


「自分達のギルドハウスなので、自分達で造りたい!というのは、本当に心から思います。それに、愛着を湧きますしね」

「そうね。黒瀬の言う通りね」

「自分達でよく造ったなぁ的なのがほしいのかもなぁ…」

「できてからがめっちゃ楽しみよ」


紅葉達が、ウキウキしながら、また作業に入る。



◇ ◇ ◇



 それから、約1年半かけて、ギルドハウスを造った。


「うわー!」

「やっと、できたね…」

「本当に、立派なお城のギルドハウスが出来ましたね」


 出来たばかりのギルドハウスを紅葉達は眺めていた。


(今日から、このギルドハウスにやっと暮らせれるのね…。ギルドの皆と、一緒に思い出を作れるのね…。いつしか、この世界から、帰れる時が来るのかしら…。ないとしても、このギルドハウスでたくさんの思い出ができるのなら、もう、現実世界に戻らなくてもいい…)


そう紅葉は思った。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

評価・感想お願いします。

誤字・脱字があればお願いします。

まだまだ続きます。

楽しんで読んでください。

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