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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第1章
18/79

18  ギルドハウスを建てる!(建設の話)②

「お嬢様、起きてください。朝です。いつまで寝ているのでございますか?」

「んっ?…。く、、、黒瀬。もう、朝?」


 寝ぼけている紅葉は、そう黒瀬に言った。

昨夜、遅くまで、レギランスや四天王の事を調べていたが、何も資料にもなかった。


「これだけ、調べて何も出てこないなんてね…」

「昔の資料を読んでも、レギランスという組織の資料はごくわずかかと思いますが…」

「うーん…。そう…だよね(汗)レギランスなんて、最近、出来た組織かもしれないわね」


 紅葉が少しシュンとしていると、

黒瀬は、コーヒーを入れて、差し出す。


「ありがとう…。黒瀬。早く敵のことを調べておかないと…また、襲撃に合うかもしれないから…」

「ですが、焦っても何もなりません。ですから、少しずつでもいいので、情報を集めましょう」

「そう…ね」


 コーヒーを飲み終わり、1階の食堂へといった。

セラティナ達は、いなかった。

ピーロンが、紅茶を飲みながら、新聞を読んだり、昔のことが書いてある古い本を読んでいた。


「あれ?ピーロンだけなの?他の皆はどこに行ったの?」

「あっ!おはようございます。紅葉様。皆さんは、レギランスの情報を少しでも早く集めれるよう、クエストやお手伝いに行っていますよ?」

「そう…なんだ。私も何かしないと!」

「でしたら、わたくしのお手伝いをしてください」

「えっ!?」


 黒瀬は、紅葉を引っ張って、ギルドハウスの外に出ていった。


◇ 



 紅葉、黒瀬は、町のはずれにある、土地に来ていた。


「お嬢様をびっくりさせようと思ったのですが…。少し、大きさを見てもらいたいと思いまして、こちらに連れてきたのです。どうですか?」

「こんなに、広いギルドハウスを、建てようとしているの?」

「はい。お嬢様が仰ってた通り広く土地を買いましたので、これで、話をすすめようかと思います」

「まぁ、大丈夫でしょう」

「では、そういうことで、アナン様にも伝えておきますね」

「うん、分かったわ」


 紅葉は、土地全体を見渡して言った。


「外れにしたのはいいけど、魔物が出てこない?大丈夫?」

「そこは、わたくしがちゃんと、見張っていますので、大丈夫でございますよ。ご安心を」


 そう言って、黒瀬はニコリと微笑う。

ギルドハウスを建てる際には、受付人であるアナンの上司【チェッカー】の許可をもらわなければならない。

2人は、ギルドハウスへとまた戻る。


◇ ◇ ◇


 ギルドハウスに着いた、2人は受付へと向かう。

その道中に、ラーガが、ロザと一緒にお茶をしていた。


「ラーガ、ロザ。お疲れ様。何をしているの?」

「紅葉、お疲れ様ー。今、やっと休憩をしている所さ…」

「早朝から、今の時間まで、ずっと動きっぱだったから…」

「それでは、緑茶はいかがでしょう。入れてきましたよ?

緑茶には、疲労感や眠気を除去してくれたり、持久力増加させてくれる効果があるといわれています」

「黒瀬、いつの間に、お茶を入れてきたの?」

「入ったときに、ラーガ様と、ロザ様がいましたので、見てわかりました。お疲れのようだと…。あと、わたくし、お2人が明け方出ていくのを見ていましたので」

「なるほどねー(汗)そういうこと」

「聖、ありがとう。美味しかったよ」

「私達は、少し休むとしよう。レギランスの事は、聞いてみたが、誰も知らなかった」

「そうなんだ…。まだまだ、地道に探らないとダメか…」


 そう紅葉は思った。

紅葉の表情は曇っていた。

それを見ていた黒瀬は、ただじっと見ていた。

紅葉と黒瀬は、ラーガとロザと別れてから、土地の話で、受付の場所へと来ていた。


「紅葉さん、黒瀬さん、どうされましたか?」

「こないだのギルドハウスを建てる、土地のことについて、話をしたいなぁと思いまして。お嬢様にも、その話に参加していただき、建設の話を進めようと思いまして」

「分かりました。少々、お待ちください」


そう言って、アナンは受付の奥へといった。

数分後、アナンは受付に戻ってきた。


「今日は、チェッカーさん、いらっしゃいますので、話ができますよ?」

「分かりました。では、今日建設の話を致します」

「分かりました。では、ご案内します」


 2人は、受付の奥へと通された。

チェッカーは、オフィスチェアに座っていた。


「君達かい?有名な【モミジ】というギルドは…。よく噂は聞いているよ」

「知っていただき、誠に光栄でございます」


黒瀬は、そう言い、頭を下げた。


「さっき、アナンから話は聞いているよ。町のはずれにある、土地を購入したいということだったが…。答えは『NO』だ」

「…っ!」

「その理由は、魔物がたくさん出てくるからでございますか?」

「それもあるが…。あんなところには、建てれないだろう…」

「大丈夫でございますよ?段取りは出来ています。わたくしが、全部魔物をぶっ倒しましたので、もう、出てくることはありません。それに、ここにいるお嬢様の言うとおりに動いていますので、これは、曲げれません」

「なっ!あの、何百頭もいる魔物をやったというのか!?」

「そんなの黒瀬の敵じゃないわ!」

「だから、私、言ったでしょう?【モミジ】というギルドは、どんな手段も選ばない。やるからには、とことんやるギルドだと…」

「そうだったのか?」

「では、承諾してくださいますね」


 黒瀬は、チェッカーに向けて、ニヤリと微笑んだ。

チェッカーには、その笑顔が、不気味に見えた。


「わ、分かった。承諾しよう。好きにするといい」


チェッカーは、呆れるように言った。


「よかったですね、黒瀬さん。承諾してもらって」

「はい。これで、いいギルドハウスが建てれます」

「建物はどうするのか、皆と話し合いましょう?」

「そうですね。今日の夕食後、皆様の準備が出来次第、ギルドハウスについて話し合ってみましょう」


◇◇◇


 その夕方、他の皆が帰ってきた。


「やっぱりダメだ。全然、クエスト先で、レギランスの事を聞いてみたが、人々は、誰も知らなかったんだ。」

「そうですか…。情報が少なすぎますね」

「もう少し、離れたところのクエストをして、知っている人がいないか、聞き込みをしなければ…」


 セラティナ、サラがそう話していた。


「皆様、お揃いですか?セラティナ様、サラ様、お疲れ様です」

「皆に聞いてもらいたいことがあるのよ。夕食後、いろいろとすることが終わったら私の部屋に来てほしいのよ」

「うん、わかった」


そしてその夜、紅葉の部屋に皆集まって、ギルドハウスのことについて話し合った。


「そんな大きな土地を買ったのか!?」


 セラティナ達は、一斉にびっくりしていた。


「桁が違うでしょ!!」

「でも、私達が思ってたギルドハウスはこんな感じだから、何かあっては遅いから丈夫に作らないとね」

「ほんとに、君達には驚かされることばかりだよ…(汗)」


 セラティナ達は頭をかかえていった。

呆れているともいえるだろう…。


「寝る前に聞かされる話ではなかったな…」

「明日でも良かった気が…」

「でも、早めに話し合いをしないと、建設の話ができないじゃない?」

「紅葉…。君もしかして…。自分達で作るとか言わないだろうね(汗)」

「えっ!?作らないの?」

「えー!?」


 またもや、セラティナ達は目を丸くして驚いた。


「私…もう、倒れそうなんだけど…」

 

 セラティナは、フラフラしながら言った。


「では、中の構造は皆の意見を元に造りたいから、それぞれ考えておいてね。では、今日はここで解散!おやすみー」


 セラティナ達は、紅葉の部屋から、追い出されるかのように、部屋の外へと出された。





ーーーー次の日の朝!


 セラティナ達は、皆、寝不足だった。


「あー…。」

「昨日のあの話はなんだったのかしら…」

「でも、僕は嬉しいよ?自分の部屋とかなんて今までなかったからさ」

「わたくしもですわ。広いお部屋…。紅葉様の…あれやこれやを置けれますー」

「クロナ、よだれよだれ」

「ジュルリ…」


セラティナ達は、昨夜の事を話し合っていると、紅葉と黒瀬が起きてきた。


「皆様、おはようございます」

「おはよう…」

「皆、考えてくれた?」

「急に言われても困る」

「もう少し、時間がほしい…」

「私もだ」


 そう言うと、セラティナ達は、クエストを受けに行った。

紅葉は、黒瀬と大工の所へ話に行った。



◇ ◇ ◇



「お嬢様、ここですね」


 2人は、【ドワーフ・グリム】という大工屋に来ていた。

2人は店の中に入っていく。


「こんにちは。どなたかいらっしゃいますか?」


と、黒瀬が挨拶をした。

すると、店の奥から男の人が出てきた。


「はーい。君たちは?」

「わたくし達は、ギルドハウスを建てていただけると聞いたので、ここに来たのです」

「それはそれは、ありがとうございます。そうだ!あなた達の事だったのですね。アナンさんから話は聞いていますよ?えー…。確か…。黒瀬さんと紅葉さんですね」

「そうなんですか?では、あなたが、【ドワーフ・グリム】の亭主、【グリム】さんですね。それでは、話が早いですね」

「では、さっそく話をしましょう。日程を決めなくてはなりませんから」

「ギルドの皆に、どういったギルドハウスにするか。話をしようと、昨夜話したのですが、今日の朝に話し合いをしたのですが…」

「皆、逃げるかのように、クエストに行ってしまいましたね(汗)」

「急に行ってしまったからかなぁ…」

「それもあるでしょうねー」


 黒瀬は、ニッコリとしながら、そう言った。


「では、いつ頃建てる予定にしましょうか?」

「そうですね…。今、受けている建設が終わったら、すぐさま、紅葉さん達のギルドハウスを造ることにしましょう」

「いつ頃になりそうですか?」

「そうですね…。あと、1か月くらいになるでしょうねー」

「では、それまでギルドハウスの中を考えることにいたしましょう」


 紅葉と黒瀬は、ドワーフ・グリムを後にした。


◇ ◇ ◇


紅葉と黒瀬が、ギルドハウスに戻った時、アナンが紅葉と黒瀬の元に来た。


「どうでしたか?わかりましたか?」

「ええ、行けたのですが…。あと、1か月しないと、わたくし達のギルドハウスはできないと言われました。ですが、ちょうどよかったです。今朝、ギルドの皆様に、ギルドハウスの事を話したのですが…。話が、急だったということもあり、皆様、逃げるかのように、話し合いができなかったので…。また、夕食時に伝えておこうと思いますので」

「わかりました」


その夕食の時に、紅葉は言った。


「皆、昨日は急にあんなこと言ってごめんなさい。ギルドハウスの建設者と、今日、話に行ってきたんだけど、あと1か月今、している所が終わるみたいなんだ。だから、それまででいいから、皆自分の部屋はこんな感じがいいとかいろいろと考えといてほしいんだ」

「うん、わかった」


 セラティナ達はそう言った。

ギルドハウスを造るまであと1か月。

それまで、紅葉達は、クエストを受けまくり、お金を貯めることにした。







最後まで読んでいただきありがとうございます。

まだまだ頑張って書きます。

評価、ブックマークお願いします。

あと、結構走り書きしているので、誤字・脱字があると思いますので、教えて下さい。


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