16 謎の組織:レギランス
黒瀬は、残念そうにパラディス、ルトが消えていった所を見ていた。
「惜しいことをしましたね…」
そう思っていると、紅葉が黒瀬に聞いた。
「ねぇ…黒瀬。そろそろ教えてくれない?これは、いったいどういうことよ?」
「そうですね…。どこからお話、致しましょうか?」
「できれば最初から、教えてくれない?」
紅葉達は、黒瀬の方を向き、話を聞いた。
これは、1か月前の話。
◇
◇
◇
黒瀬は、1人でクエストをしていた。
この道中に、ある村にたどり着いた。
そこは、誰もいない村だった。
「誰もいない…ですね。ん?」
黒瀬は、何かの気配を感じ、建物に身を潜めた。
すると、男が現れた。
(ん?誰でしょう…。見かけたことはありませんねー)
その男を見ていると、男が黒瀬の方を向き、
「誰だ!?隠れても無駄だ!気配を消しているが、オーラがダダ漏れだ。大人しく出てこい!」
「はぁ…。分かってしまいましたか…。それは、とんだご無礼をお許しください」
黒瀬は、頭を下げ、男の方をみた。
その瞬間、その男は、黒瀬に攻撃をしてきた。
「…っ!?」
攻撃を避けた。
「いきなり、なんです?失礼ではございませんか?」
「失礼。ちょっと攻撃をしてみたくなったものですから」
その男は、黒瀬にニコリと笑った。
(そのお方…。異様な殺気を出していますね…。わたくしが、追い求めている敵の1人なのでしょうか…)
「お近づきの印に、あなた様のお名前を教えてくださいませんか?」
「私の名前は、【シルバーン】。【レギランス】という組織の1人だ」
「そこまで、教えて下さるのですか?わたくしの名前は、黒瀬と申します。以後、お見知りおきを」
黒瀬が、そう自己紹介をして終わったときに、また、攻撃を受ける。
「自己紹介の途中で、ぶった切ってすまないが…。黒瀬と言ったか?倒しておかないと、後々が、面倒になるに違いない。悪いが、ここで死んでもらうよ?」
「それは困りますね…。わたくしには、守るものがございますゆえ。まだ、死ぬわけにはいきませんね」
黒瀬は、ニコリと笑って、そう言った。
「ごまかしても無駄だ。知っているのだぞ?私達の事を、嗅ぎまわっている」
「バレていたのですね。ある町に行ったとき、仮面の謎の者が、訪れていたことを聞いたので、あなた方かと思いまして…」
「やっぱりか…。それは、私達と関係ないぞ?」
「ですが、あなたをどっちにしろ、このまま逃すわけにはいきません!」
また、2人の戦いが始まった。
何時間かしたとき、2人はボロボロになっていた。
「はぁ…。はぁ…。」
2人は息を切らしている。
「そろそろ、終わりにしようか」
2人は、同時に攻撃をした。
2人はその場に倒れ込んだ。
「気づくと、ピーロン様がわたくしをおぶっていました」
「それって…。黒瀬、負けているんじゃない?」
「そうですね。結構、お強い方だったので…。ですが、少しは情報が取れましたので、まぁいいとしましょ」
「黒瀬が、それでいいのなら、、、」
「だが、この聖が倒れるなんてな…」
「本当に、不覚でしたね」
黒瀬は、残念そうな顔をしていた。
そのことがきっかけで、あらゆるクエストに行くようになり、あのときよりは、黒瀬は明らかに強くなっていた。
黒瀬自身も分かっていた。
(今のわたくしだったら、あのときの方を倒すことができたのに…)
と、そう黒瀬は思った。
「だからか、、、いつも黒瀬がいないのは…。」
「そうです。お嬢様を守るために、もっと、強くならなければならないと、思っておりましたので…」
「黒瀬だけ強くなったら、ダメじゃないのよ!これからは、私も一緒にクエストに行くわ!」
「ありがとうございます。お嬢様」
紅葉達は、セントラルに帰って行った。
誤字・脱字があったらすみません…。
だいぶ、走り書きで書いちゃいました。
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