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うちのドS執事は異世界でも超最強  作者: 真皓 心
第1章
12/79

12  魔族(鬼人)の少女

「もう!黒瀬。あなたはいつもいつも!なんで、ノックして入ってこないのよ!」

「失礼ながらお嬢様。一言よろしいでしょうか?」

「ええ、何よ!」

「昨日、この時間起こすように言われたのは、お嬢様の方ですよ?しかも、自分で起きるからと…。それに、執事たるもの、お嬢様のお部屋に入るときは、ノックは致しません。と、前に言いましたが…」

「言ったけど…。声はかけるでしょうよ?」


 朝から賑やかに始まる。

セラティナ達は、そのやりとりを見ながら、コーヒーを飲んだり、朝食を食べていた。


「まーた、始まったよ。」

「朝から元気だな…」

「…。モグモグ…」

「ロザ、よく食べるな(汗)」


 すると、少し遅れて、サラが起きてきた。


「おはよう…」

「ああ、おはよう」


皆は、そう言うと、また紅葉達のやりとりを見ていた。


「何?あれ…。朝から喧嘩かしら?止めなくていいの?」

「いつも事だから、ほっとけばいいよ」

「朝は、これで始まるんだから…」

「私は、もう慣れたけどねー」

(慣れなんだ…(汗))


サラは、そう思いながら、朝食を食べた。


「ほら、お嬢様。サラ様が起きましたよ」

「ん?あっ、おはよう。朝からうるさくしてごめんなさいね」

「うん。大丈夫よ。いつもこうなの?」

「そんなことはないのよ」


紅葉は、目をそらして言った。


「今日は、何しましょうかねー」

「ピーロン様は、このアルバイトがありましたよね?」

「あー。忘れていました」

「まだ、行かなくても大丈夫なのですか?」

「そろそろ出ないとですね。では、行ってきます」


 ピーロンは、アルバイト先に出かけて行った。

残された紅葉達は、今日もまた、掲示板を見ていた。


「これは、面白そうだな」

「受けてみるか…。少しはお金を稼ぎたいしねー」


 ロザとラーガは、ウサーバード、マルウネドラの討伐のクエストを受けに行った。


「あの2人だけで大丈夫なのか?」

「あの2人は問題ないよ」

「息ぴったりですから」


黒瀬はそう言い、ニコリと笑う。


「そういえば、黒瀬。買い物を済ませないといけなかったわ。次のクエストで遠出をするときに、すぐ行けれるように準備をしておきたいのよ。その前のクエストも、回復薬とかがギリギリだったし…」

「そうですね。旅用に、わたくしも揃えておかないとですし。買い物に行きましょう」

「サラも一緒に行こう」

「ええ、いいわよ」


 紅葉達は、買い物に町へと出て行った。


―――――町を歩いていると、黒瀬は誰かに見られているような目線を感じた。

(誰かこちらを見ている…。なんでしょう?)

黒瀬そう思いながらも、見て見ぬふりをしていた。


 町の建物の間から、魔族の少女が紅葉達を見ていた。


「あの子、わたくしのタイプだわ…。いつか、わたくしの手に…。じゅるり」


よだれを垂らしながら、紅葉達の後を追っていた。


◇ ◇ ◇



 紅葉達は、昼食に店に寄った。


「私は、パスタを食べたいわ」

「では、サラ様は何がよろしいですか?」

「あたしも、パスタでいいわ」

「分かりました」


黒瀬は、店員を呼び、注文した。

3人は、昼食を済ませ、また、買い物に行った。


 その夕方に、ギルドに帰っていた。


「あっ!紅葉様、聖様、サラ様。お帰りなさいませ」


 ピーロンが夕食の準備をしようとしていた。


「ただいま。ピーロン」

「今日は早かったのですね。わたくしもお手伝い致しますね」

「ありがとうございます。今日は、早く作業が終わりましたので、今日みたいに早く帰れたのです」

「そうなのですか」

「私達は、夕食の準備をしましょ。机を拭かなくちゃ」

「では、あたしが持っていこう。布巾はどこにあるの?」


 皆で準備をしている所に、ラーガとロザが帰ってきた。


「ただいまー」

「まったく…。全然、手強い相手ではなかった」

「それは、仕方ないよ。簡単クエストなんだから…。まぁ、人助けになるのならいいではないか?」

「まぁ、そうだけど…」

「2人ともお疲れのようなので…。体の疲れが少しだけでも、癒せればと思いまして…」


紅葉達は、夕食を食べ、それぞれの部屋へと戻っていた。


◇ ◇ ◇


「ウフフ…。あの子は、ここに住んでいるのですね」


 不気味な笑みを浮かばせながら、紅葉達住む家をじっと見ている者がいた。



――――次の日。


紅葉は、1人で町へと来ていた。


「昨日は、このお店を見てみたかったんだよねー。魔導士の本があればなんだけど…」


と、1人ぶつぶつ言っていると、ある少女が紅葉に話しかけてきた。


「あのー。何かお探しなのですか?」


 それは、魔族の少女だった。鬼人の姿をしている。


「いやっ。あのー魔導士の本がないかなぁと思ってきたのですが…。あなたは、ここのお手伝いでもしているのですか?お名前は?」

「そうですね…。ここは、わたくしのお店です。わたくしの名前は【クロナ】と言います。これは、どうでしょう…」


 クロナは、魔導士の本を紅葉に、見せて言った。

紅葉が、その本に夢中になっている時、クロナは紅葉に薬で眠らせた。


「フフフ…。やっと、手に入れた。これで、わたくしのもの…」 


クロナは、紅葉を店の地下に閉じ込めた。


まだまだ続きます。

感想や評価など、お願いします。

誤字・脱字などありましたら、お願いします。

長い事、放置していたので少しずつ頑張って書きます。

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