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知らないもん

作者: 有朱

そんなこと、知りたくないよ。

私の未来なんて、今の私には必要無いよ。

私は、今がずっと続いて欲しいだけ。それ以上望んでも、手に入らないことくらい知っている。

だから、私のこと知らないフリしてお母さん。

怒る手間が省けるでしょう。

言ってたよね。私はどっか別の世界に行っちゃったって。

よく分かったよね、初めて理解されたって思った。

だったら解ってくれるよね?

もうお母さんの所に戻ってくるつもりなんか無いんだよ。

私は居ないもの。

解ってよ。

その分私も知らないで居るから。

愛ってやつを。

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