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ユニコーンが守護獣になりました  作者: 伊尾ユチル
序章 ガーディアン
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ユニコーンとの出会い

人類の王国スタンベルク王国のフラインの町にある教会は多くの若者たちが長蛇の列を作っていた。

それもそのはず今日は”成人の儀”十五歳になった若者たちが人生のパートナーとの出会いに胸を躍らせて今か今かと心躍らせて自分の番を待っている。


「次の方どうぞ~」


たれ目のシスターに呼ばれて協会に入ってきた少年ラス・ブリーズ。

背丈は一般的な十五歳の平均より小さく華奢な体躯。銀髪の髪は絹のように美しくルビーのような赤い眼は赤という力強い色をしているのに優し気な表情のためかひどく弱弱しく感じられた。

まるで少女のようなこの少年はおずおずと祭壇の前に来ると、軽く頭を下げ不安げに司祭を見上げた。


「お名前を」

「ラ、ラス・ブリーズで、です」

「ララス・ブリーズですね。目を閉じ神に祈りを」

「あ・・・・は、はい」


頭文字を噛んでしまったせいでララスと名前を間違えられたラスだったが気弱なその性格のため間違えを正すこともできずそのまま目を閉じ祈りをささげてしまう。


「偉大なる全知全能の神よ!ララス・ブリーズにともに歩むガーディアンを与えたまえ!!」


司祭が言葉を言い終えるとラスの前方には光り輝く魔法陣が現れ強烈な光を放つ


「っっっつ!!!」


あまりの光の強は瞼を閉じていても感じられるほどでラスの眼にわずかな痛みが走る。

光がやんだのを瞼の裏で感じ取りゆっくり開けた眼が写したものは白い馬。真っ白な体に銀の鬣を揺らし真っ赤な眼をもった美しい馬がそこにいた。さらに馬の額からは螺旋状の角が天高く生えていた。


「ユ、ユニコーン・・・き、きれい・・・」


美しいユニコーンの姿に目を奪われながらラスの体は無意識にユニコーンのほうに足を進めるとユニコーンもラスのほうにゆっくりとした足取りで近づいていく。

その距離はどんどん近づいていきユニコーンの純白の体に触れようとラスが手をユニコーンに向けてさしだす。


「は、初めましてラスって言います」

「・・・・!?」


そっとユニコーンに触れようとしたラスの手から逃れるようにユニコーンは後ろに下がりラスの顔をまじまじと見つめる


「お、お・・・」

「お、???」


「おとこじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇかぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」


ユニコーンの叫びが教会中に響き渡った。


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