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異世界でも超能力で無双する  作者: 零門 十洲
異世界召喚の前に
3/14

ロボとの戦闘と女神との戦闘

 戦闘シーンを描写するのは初めてなので、上手くできたか心配です。

 まずは、能力の確認からだな。範囲拡張は常時発動型っぽいから、剣創造から試すか。えーと、剣を創るには、頭の中で剣の形を考えながら、<ソードクリエイト>と唱えなければならない。…そんな厨二くさい事をしなくてはいけないのか、…仕方ないな。


「ソードクリエイト」


 次の瞬間、俺の手元には俺が元の世界で愛用していた、一振りの刀が合った。…よし、俺の手にもしっかり馴染む。じゃあ、今度は何本連続で創れるのか、試してみるかって。


「おっと、危ないな」

[余所見は、余裕の表れですか?]


 剣と刀が擦れ合って軽く火花が散る。いつの間にか、接近されていたようだ。その剣何処から取り出したんだ。まあ、今のは、なかなか危なかったぞ。これは、そのお返しだ。


「ソードクリエイト、100本」

[?!これは…。]


 おお、案外出来るもんだ。今、俺の周囲には100本の剣が浮遊している。適当に創ったから、これぞ剣、みたいな形しか出来なかったが、明らかに剣じゃない形にしても、俺が剣だって言い張ったら創れそうだな。


[それが貴方の能力ですか。面白いですね、戦闘レベルを一段階上げましょう。]

「そーかい、じゃあ行くぜ」

[どうぞ、何処からでもかかってきてきて下さい。]

「それじゃ、お言葉に甘えて」


 四方八方から、襲いかかってくる剣。これで倒せるとは思ってないが、少なくとも多少のダメージを与えてくれるはずだ。…多分な。


「さて、どんなもんかな」

[こんなものですよ。]

「?!…まさか無傷で突破するとは思わなかったが」

[まさか、あの程度が本気では無いですよね。だとしたら興醒めなんですが。]


 …なんかいちいちムカつくロボだな。よし、じゃあちょっと本気出すか。


「ソードクリエイト」

[それでは、馬鹿の一つ覚えですね。それ以外ないんで?!]

「斬鉄」


 流石に超巨大な剣に踏み潰されたら多少は堪えるだろう。後、空中に浮いていても、多少使いづらいが剣技は使えるんだな。


[…一段階上昇]

「縮地、ソードクリエイト、崩脚」

[っ、転移!]

「おお、今のを避けるか。決まったと思ったんだが」

[非常識な人ですね…!というか、もはや剣じゃなくて防具じゃないですか!]

「別に良いだろ、出来るんだから。そんなことより行くぞ。縮地、ソードクリエイト、轟拳」

[くっ!転移!]

「転移してくる時点で、お前もなかなかに非常識だと思うんだがな」

[貴方と一緒にしないで下さい!転移!喰らいなさい、ウィンドカッター!]

「おお!魔法みたいなのも使えるのか。…まあ、俺はそんな厨二みたいな恥ずかしい事をしてまで、つかいたいとは思わないがな」

[自覚しているので、恥ずかしいと言わないでいただけますか!]


 …ふむ、なかなか人間味が出てきたな。よし、じゃあ俺も色々試してみるか。


「よっと、ソードクリエイト、50本、縮地」

[っ転移!]

「縮地、崩脚」

[ぐっ、一段階上昇!転移、トルネード!]

「おっと、縮地」


 今の攻防の解説をすると、まず念力を使い、土を巻き上げて目隠しをして、剣を50本創造してこいつに全力で飛ばす。そのままだと近くにいる俺も巻き添えを喰らうから、縮地で一旦離れる。予想通り転移して避けたので、縮地で近づき全力で蹴飛ばす。ギリギリで防いだこいつが、魔法を使って<トルネード>を発生させたので縮地を使って避けた、と言う感じだな。


「どうした?割と防戦一方じゃないか」

[…うるさいですね。一段階上昇、転移。]

「危なっ。ソードクリエイト、20本」

[ウィンドカッター×20!]

「縮地、ソードクリエイト、縮地」

[なっ!剣を足場に、]

「何処見てるんだ?連脚」

[ぐっ、て、転移。]

「縮地、終わりだ、轟拳」

[ぐああああ!!]


 ふう、…疲れた。こいつ、なかなかに強かったな。こいつでこれ位なら、こいつを創ったファントはどのぐらい強いんだ?…ちょっと楽しみになってきたな。


[やられました。まさか創った剣を踏み台にして、縮地を発動させるとは。ですが、その程度ではファント様には、万が一にもに勝つ事は出来ません。]

「まじか、それはやばいな」

[…そう思っているのなら、なんで貴方は笑っているのですか?]

「笑ってなんかないぞ、何を言ってるんだ?」

[…自覚なしですか、そうですか。]


 本当にこいつは何を言ってるんだ?俺がそんな戦闘狂みたいな事をするわけ無いだろう。


「じゃあ、俺は行ってくるよ。ああそうだ、『戦闘止め』」

[了解しました。バトルモードからスリープモードへと移行します。…移行が完了しました。]

「よっと、…なかなかに重いな」


 俺は扉を開けて真っ白い部屋へと戻って行った。


「意外と短かったな!もう少し掛かるかと思ったぞ!」

「どうでも良いんだが、こいつは何処に置いておけば良いんだ?」

「それはくれてやろう!」

「は?いや、お前の最高傑作なんじゃ無かったのか?」

「良いのだ、それで」

「…お前がそう言うんなら良いんだけどな。で、ここで戦うのか?」

「いや、もう戦う場所は私が創っておいたぞ!そこの赤い扉を開けてみろ!」


 と言われたので、俺が今出てきた扉の隣にある、赤い扉を開けてみる。扉の中は、さっきとは様子が打って変わって、青空に沢山の島が浮かんでいた。…驚きで言葉が出ないって、こういう事なんだな。


「どうだ?!凄いだろう!」

「…ああ、確かにな。じゃあ、早速戦おうか」

「そうだな!じゃあ、中央にある一番大きい島に行こう!」


 そう言うや否やファントは目の前から一瞬で消え、その島で俺に向かって手を振っていた。…俺は念力でのんびり行くか。


「遅いぞ!何をもたもたしている?!」

「ごめん、でも俺はお前みたいに転移は使えないからな」

「そうだが!もう少し急いでもよかっただろうが!」

「ごめんって…それに戦うのが目的だろ」

「!それもそうだな!じゃあ行くぞ!」


 急に悪寒がしたので念力を全力で使用し、俺を後ろに引っ張る。すると、さっきまで俺のいた島がファントの攻撃で粉々に砕け散った。…こんなの喰らったら一溜まりもないぞ、冗談じゃないな。


「今のを避けるとは、なかなかやるな!じゃあもうちょっと本気で行くぞ!」

「危ないな!よっ、ソードクリエイト200本、縮地!」


 あの、ロボにやった奇襲を少し規模を大きくしてやってみたんだが、…やっぱり全く通じてないな。


「ハッハッハ!楽しいなあ、剣崎!」

「何処がだよ!」


 厄介なのが、無言で転移してくる所と島を一撃で破壊する馬鹿力だな。対応がしづらいうえに、一撃でも当たったら致命傷だからな。…これは、あのロボの比にならん強さだな。


「まだまだ行くぞ!」

「ソードクリエイト、おらよ!」

「おおおお?!それは、もはや剣では無くないか?!」

「俺が剣だと言ったら剣なんだよ!ソードクリエイト300本、連続射出!」

「甘いな!」

「?!ぐっ、危ないな!」


 今の、念力での防御が間に合ってなかったら死んでただろうな。というか、其処らの島並の大きさの鉄の塊を易々破壊するって、どういう力だよ。


「久々だ!こんなに白熱した戦いをするのは!」

「そりゃ、光栄だな!ソードクリエイト500本、射出!」

「ふん!…今度はこっちから行くぞ!」

「ソードクリエイト、縮地!」


 …そろそろ準備は終わりにして、全力でやってみるか。


「『起動』しろ!」

[了解しました。スリープモードからバトルモードへと移行します。…移行が完了しました。…ファント様の命により、マスターの権限を、いけ好かない、剣崎に移行します。…完了しました。]


 いけ好かないは要らないと思うが、今は訂正している暇がない。


「ファントを十秒間、足止めしてくれ!」

[…了解しました。戦闘を開始します。戦闘力を10段階上昇します。]


 そう言ってロボはファントに向かって飛んでいった。


「ハッハッハ!お前に私が止められるかな!」

[魔王様みたいな口調になっていますよ。すみませんが、始めっから全開でいかせてもらいます。ウィンドカッター×600、転移、トルネード。]

「む、私には効かんぞ!」

[承知していますが、時間を稼ぐのが目的なので。ドラゴンブレス、転移、剣射出。]

「こんなもの、鬱陶しいだけだぞ!」

[…相変わらずですね、ファント様。ウィンドカッター×600、ドラゴンブレス]

「邪魔だ!」

[ぐっ、やっと捕まえました。ウィンドカッター×1800。]


 二人を中心にして大爆発が起こったのが見えた。…多分、全然ダメージにはなってないと思うが、自滅覚悟で足止めをしてくれたお陰で俺の準備が終わった。…お前の事は忘れないぜ。


「…よくもやってくれたな!さすがの私も怒るぞ!」

「ごめん、でもこれでお前を倒す準備は終わった」

「ほう!良いだろう、かかってこい!」

「言われなくても、ソードクリエイト1500本追跡射出」

「おおおお?!凄い数だ!だが無駄だ!ふん!」

「知ってる、轟拳」

「?!ぐっ、<ソードクリエイト>と唱えなくても、剣を創造出来るようになったか!」


 その通り、だがそれだけじゃない。


「よっと」

「おわ?!私が木っ端微塵にした剣を操作するとは!」

「ソードクリエイト10本、潰れろ」

「こんなに大きい剣を10本も創るとはな!面白い物を見させてもらった!これはそのお返しだ!」


 そう言ってファントは何もないところから、一つの剣を取り出した。…尋常じゃないオーラを感じるんだが。


「ふん!」


 ファントがその剣を振り下ろした瞬間、その剣線上に存在する物が、まるでそれが当たり前の事であるかの様に真っ二つになった。


「これは神剣デュークと言う!この剣は全てを切断する!よし、では続きを始めようか!」

「…俺の負けだな」

「どうしてだ?!未だ戦えるだろう?!」

「勝つ方法がない。このまま続けるていても、俺がお前から逃げ回るだけになってしまうだろう」

「そうか?私はそうでもないと思うが!じゃあ、この勝負は私の勝ちだ!」

「ああ、今回は、俺の負けだ、だが次は勝つ」

「ハッハッハ!良いだろう!いつでも挑みに来い!」

 最後までご覧になって下さり、ありがとうございます。


 異世界召喚と銘打っておきながら、未だに主人公は召喚されてないという驚愕の事実。


 次は必ず召喚されますので、もう少しだけお待ち下さい。

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