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4話目にしてやっと名前が出せました。

過去話が思ったより長くなってしまい、読みにくい上に恋愛から脱線しているように見えますね。

もう少しだけ過去話が続きます。よろしくお願いします。

あ、場面が変わった。


生まれてから3歳までを高速再生されていた走馬燈?は、古いテレビのチャンネルを切り替えたかのように一瞬のノイズを挟んで5歳まで飛んだ。



これは、弟が生まれた時だ…。

5つも年が離れた弟は、本当に可愛かった。



「ほら、もう入ってもいいよ。さぁ、新しい家族との対面だ。」


「…うん。お母さん…もう大丈夫?」


「心配掛けてごめんね。大丈夫よ。さぁ、見てあげて。」


「可愛い…。女の子?」


「いいえ、男の子よ。さぁさぁ、父さん。いい加減、お名前を教えて欲しいわ。」


「ゴホン!それでは、紹介しよう!我が家の長男、ジークだっ!」


「まぁ!素敵ね!リーゼ、今日からお姉さんよ。ジークをよろしくねっ!」


「うんっ!」



そして私は、その年の春に教会での平民の合同洗礼式を迎えた。


5歳までの乳幼児の死亡率は、魔法の力を以てしても低いらしい。その為、5歳の洗礼を受けるまでは滅多な事では家から出る事はなかった。色々と不安定な子だったのも災いしてか、外にでた記憶は数回しかなかった。


いつもの部屋着とは違う、少しばかり色鮮やかなワンピースを身に纏い、王都の教会まで家族みんなで向かった。首が座ったばかりのジークも一緒だ。洗礼式はそれだけ特別なものだった。


5歳までの死亡率が高いと言われていても流石王都と言った感じで、ざっと見ただけでも100人以上程の人数だった。これでも、数日に分けていると言うから驚きだ。


教会の敷地内に入ると直ぐに受付の様なカウンターがいくつも並んでいた。

カウンターの向かいには、薄いブルーの修道服に身を包んだ女性が何人も居た。列に並び順番を待つ。毎年の事で手際が良いのか、さして待たずに自分の番が来た。お父様が私の背中を押し、シスターの目の前に立たされた。これは、私が対応するという事なのだろうと思った。


「こんにちは。」


「こ…こんにちは。」


「ではまず、住んでいる通りとご両親のお名前を教えて下さい。」


「はい。王都北居住区の3番通りです。おとうさ…ま、の名前はザームエル、おかあさまの名前はカテリーナです。」


「はい、ありがとうございます。では、お名前を教えて下さい。」


「リーゼと言います。」


「はい、リーゼさんですね。─登録が完了しました。これでリーゼさんもオーステル王国の立派な国民です。洗礼の日、おめでとうございます。」


「ありがとうございます!」


「では、こちらの木の器と開花の石を持って教会の中へどうぞ。案内の者がいるので安心して指示に従って下さいね。ご両親とは、ここで一度お別れです。洗礼が終わったらすぐに会えるので心配しないでね。」


「はい。」


手渡された木の器は何の変哲もない唯の小さなコップの様な物だった。

開花の石は、真っ白なビー玉の様なほんのり暖かい不思議な石だった。


両親の背中を追いかけ列を外れるとお父様が振り返り、目線を合わせる様にしゃがみ込んだ。


「いいかい、リーゼ。今からリーゼは、あの教会の中に入る。誘導してくれる人がいるから何の心配もない。そこで偉い司祭様のお話を聞くんだ。その司祭様のお話が終わったら洗礼が始まる。ちょっと遠くてお話は聞こえにくいかもしれない、でも大丈夫だ。洗礼をする方がそれと同じ様な物を持っているから真似をするんだよ。すると、とっても不思議で素敵な事が起こる。それが、洗礼だ。終わったらその素敵な物を持ってお父さんとお母さんとジークのところへ戻っておいで。外で待っているからね。」


お父様にがそう言って私の頭を撫でた。


お家で過ごした5年間は、決して退屈しなかった。

お母様のお話はどれも初めて聞くものばかりで、次々と疑問が沸き、お母様を質問攻めにして困らせる毎日だった。少々外への憧れはあったが、家の中にも不思議な物がいくつかあって、料理の材料一つ一つも前世と似たような物から本当に食べられるのか疑問に思うような物まで多種多様、「普通」を演じる為の思考や葛藤まで含めると忙しい程だった。


しかしこの時、新たなる不思議に心躍らせ「魔法」を見られるのかもしれないと言う期待と、両親の手から離れた場所へ行くと言う冒険心でワクワクしていた。


「さぁ、行っておいでリーゼ。」


お父様がそう声を掛け、私の背中をポンと軽く叩いた。


私は、それを合図に教会の開かれた大きな扉に向かって走り出した。


両親から離れ少し行くと、5歳児の列が少々渋滞し始めた。逸る気持ちを抑えつつ、周囲の5歳児達を観察してみると、私の様に期待に満ちワクワクしている子はそう多くは無かった。俯いて表情が見えなかったり、眉がハの字になって不安を表す顔、今にも泣きそうな子に既に号泣レベルの子、そんな子供が大部分を占めていた。


自分がマイノリティーであった事に気まずい気持ちになったが、好奇心が勝った。


順に案内され、教会の長椅子に座らされていく。

座らされる時にシスターに背中を撫でられた。何かをブツブツと呟いているが聞き取れない。


あ、今魔法を掛けられた。自動でレジストしたのを感じた。


よくよく周りを見れば、先程までの騒がしさが嘘の様に無くなり、5歳児達がとても大人しく椅子に座っていた。恐らく沈静化の光魔法なのだろう。


ギィイイ…バターン!


教会の大扉が閉まる大きな音がした。

かなりの音量だったにも関わらず100人以上もの5歳児達は一切騒ぐ事はなかった。



凄い、これが魔法の効果で魔法を掛けられた状態の「普通」なのか…。



大扉が閉まってすぐ、心地よい金属音が響いた。

「天の声」の時とそっくりな音だ。でも、本物とは少し違うような気がした。


音のする方を見ると、まさに「偉い司祭様」と言った風貌の人が舞台の袖から現れた。濃紺に金の縁取りをした高級な雰囲気のする司祭服に身を包み、ゆっくりと厳かな雰囲気で中央へ進む。ここからでは少し遠くて顔までは良く解らなかった。手を大きく広げ、何か話している様だったが言葉が難しいのと遠さもあって良く解らなかった。


偉い司祭様のお話が終わったのか、またゆっくりと歩き舞台袖に消えていった。


すると入れ違う様に綺麗な青に銀縁の司祭服を着た男性がスルスルと現れた。その手には、銀色何かが抱えられている。舞台の中央まできた青の司祭様が何か語り掛けた様だ。


始まったのだろう。


手のひらサイズの白い玉を銀色の器の中に入れるのが見えた。すると、アチコチからカラン!コロン!と木の器に開花の石を落とした音が聞こえてきた。私もそれに合わせてそっと木の器に開花の石を入れた。そして両手で器こ包み込む様に持てといった様子が見えたので同じように持つ。前方から数人のシスターが静がではあるが素早く通路を抜けていった。


恐らく、正しく持てているかの確認作業だ。


確認が終わったのか青の司祭様が静かに頷いた。何かを唱えている様だ。

そして、眩い光が司祭の持つ器から発し、次の瞬間頭上からキラキラと光が舞い降りた。


凄い…綺麗…。


キラキラと雪の様に静かに降り注ぐ光を見上げていると、掌から何かが吸われるような感覚がした。慌てて視線を器に落とすと開花の石から芽が出た。その芽はどんどんと成長し一気に20㎝程の高さまで成長した。


そして、5色の蕾を付けた。赤・青・緑・橙・白の小さな蕾だ。


蕾を付けたところで掌から何かが吸われるような感覚が止まった。終わったのかな?そう思い、周囲の子たちの手元を見ると、皆色は違えど5cm程の背丈に1色の私のより大きな蕾を付けていた。



あ、これはマズイ。「普通」じゃないっぽい。

良いのか悪いのか悪いのかは解らないが「普通」じゃない。そう直感した。



私は慌ててポケットからハンカチを出しそっと蕾の上に乗せて隠した。


背後の大扉が開く音がした。

その音で何かが覚醒したの様に子供たちが声を上げ大扉に殺到した。

大扉付近には、入って来た時にはいなかった多くの薄い青の服をきた修道士たちがいた。私はできるだけ子供の群れの中心を心掛け、器を低い位置で持って見つからない様に外へと出た。


外へ出るとすぐ家族を探した。


沢山の人々でごった返した教会の庭は、大量の迷子によって大騒ぎになった。


毎年の事なのに何故対策をしないのだろうか。そんな呆れがあったのを思い出した。


周囲をキョロキョロと見渡し両親を探した。

何処かからお父様の声が聞こえた。


「リーゼ!リーゼ!!こっちだ!」


「お父さん!!」


駆け足でそちらを目指すと人込みを避けるような壁際に両親と弟が見えた。

首が座ったばかりの弟を守る為、少し外れたところで待っていた様子だった。


「おかえり、リーゼ。冒険はどうだった?不思議で楽しかったろ?」


「うん!不思議がいっぱいだったよ!」


「さぁ、我が家の姫君の素敵な開花を見せておくれ?おや?ハンカチなんか掛けてどうしたんだい?」


「えっとね…。あのね…。皆見てるから…。内緒がいいの。お家じゃダメ?」


「ふむ…。じゃあ、お父さんにだけちょっと覗かせておくれ?内緒にしなきゃいけないのか見てあげるよ?」


「…う~ん。…わかった。こそっとだよ?ハンカチ、取らないでね?」


「わかったよ。さて、どれどれ?」


お父様の目が大きく見開いて、そっとハンカチを戻した。

あぁ、やっぱり「普通」じゃなかった…。


「ザーム、リーゼの開花はもしかして…無いの…?」


「あぁ、いや。…開花はあった。あったが、なんとも判断しがたい…」


「お父さん、私…変なの?」


「違うぞ、リーゼ!変なんかじゃない。ただ、ここだとマズイかもしれない。早く帰ろう。」


私たち家族は、逃げる様に足早に家に帰った。


楽しい雰囲気が一変して、もの凄くいたたまれない気持ちになった。

蕾がつくのは合っているはず。ただ、皆のより半分位蕾は小さかった。そして茎の背丈は、私の方が何倍も大きかった。ガッカリさせたのだろうか…、マズイって言ってた。不安で一杯になって、気がつけば家に辿り着いていた。


お父様が私から器を受け取り、テーブルの上に置いた。

お母様はジークをベットに寝かせ足早に席についた。


「ザーム。」


「あぁ。カテリーナ、見せる前にリーゼに少し説明してもいいだろか。」


「ええ、いいわ。」


「リーゼ、良く聞いておくれ。お前の開花は、不思議ではあるが変ではない。」


「…そうなの?」


「お父さんは、ちょっとこのパターンをどう受け止めていいのか解らなくてな。ただ、教会の人間には見せてはいけないと思った。だから、変かもしれないと思って隠したのはとっても良い判断だった。えらかったな、リーゼ。」


「…。」


「まず、開花について説明しよう。平民の間では、開花は大きければ大きい方がいい事だとされている。これは親から子へ伝えられる内容でな、そう細かい事は気にしないんだ。そもそも、色の違い以外は大きく違う事なんてそうそう無い。隠したって事は、皆のを見たのだろ?だいたい同じじゃなかったか?」


「うん。皆、色違いなだけだった。」


「まず、お父さんの開花を見せよう。待っていなさい。」


お父様は寝室へと入っていき、一つの箱を持って出てきた。


「これには、お父さんの開花が入っている。開花は枯れない。自分がどの程度なのか測れる大事な芽だから一生大事にするんだ。水をやる必要も、日に当てる必要もない。自分と魔力でつながっているからね。それが栄養なんだ。そして自分が死ぬと一緒に枯れるんだよ。だからお墓に一緒に埋めるのが決まりみたいになっている。」


そう言って、箱を開けると2輪の花が咲いた白い器の開花が出てきた。


「リーゼの開花はまだ蕾だったね。それは、その色にあった魔法の才能があるよって事なんだ。赤は、火の魔法。青は、水の魔法。緑は風、橙は土。白は、光の魔法を表している。お父さんの開花の花は、大きい方が青、小さい方が緑だ。どういう事か解るか?」


「水の魔法が得意で、風の魔法もできる?」


「そうだ。よく理解しているね。じゃあ、お母さんの魔法は聞いた事があったね?お母さんの開花はどんなだと思う?」


「光魔法が得意で、風もできるから…白い大きなお花と、緑の小さなお花。」


「正解だ!リーゼは、天才かもしれないな!」


「ザーム?」


「あぁ、すまん…。続ける。リーゼ、蕾と花の違いはなんだと思う?」


「蕾の色が適正あるの属性で、蕾の大きさが才能の大きさだから…習得?」


「そうだ!やっぱり、リーゼは天才だっ!その通り!花の開き具合は、その才能をきちんと習得できているかを表す。だからまだ魔法を習っていないリーゼは蕾だ。これは正しい事だよ。」


「解った。」


「さぁ、他にももう一つ違いがあるよね。何があったかな?」


「えっと…。茎の背丈。…あとね、器の色も違う。」


「そっ、そうだね。良く気が付いたね。器の話は、後にしよう…。そう、それで茎は魔力の量を表すんだ。どれだけ魔法をいっぱい使えるかって事だ。」


「…器は?」


「器の話は、まぁもうちょっと待とうな。カテリーナ、リーゼの開花を見てあげて。」


「もー、随分待たせて…。開花があるなら問題ないと思うのよね。私とザームの子なのよ?少し蕾が大きかったり、2属性とも大きいとかそんな可能性は元々あったじゃない。」


お母様は、落ち込み気味の私を元気付ける為か明るく話しながらハンカチをどかした。


「…え?」


「な?どう判断していいか困るだろ?さぁ、リーゼ。さっきのお父さんのお話を聞いて自分はどんな開花なのかお話できるかな?」


「私の開花は…、5属性全てに適正があるけど全部少ししか才能がなくて、でも一杯魔法ができる。」


「そうだ。とりあえず、蕾が小さいのはまぁ…いいとしてだ。問題は、5属性と魔力量だ。お父さんの知る限り、5属性は聞いたことがない。加えて魔力量だ、恐らくだが…王国魔法部隊の筆頭魔法師様とそう変わらないんじゃないかと思う。後な、最初に言わなかったが…開花の変化は、花が咲く事と死ぬと枯れる以外にもう一つあるんだ。」


「もしかして、伸びるの?」


「そうだ、茎は年を重ねるごとに伸びる。成人。大人として認められる16歳は、茎の大きな成長が収まる時期なんだ。しかし、そこでピタっと止まる訳じゃないけどな。お父さんの開花はまだ伸びているぞ。」


「はぁ~。本当にリーゼが察しのいい子で良かったわ。あのまま回りに知られていたら、教会に取られていたかもしれなかったわね。本当に良かった。」


「え?なんで?なんで教会に取られるの?」


「あのね、何て言えばいいのかしら…そうね、珍しいから…かしら。神様が与えてくれた子供だ!って事で教会に囲い込まれるの。色の濃い服の司祭様や修道士様がいたの解る?あの人たちがまさにその、神の子なのよ。神の子だからって必ず偉い司祭様になれるとは限らないんだけどね。薄い服の人たちは、開花は普通だけど自分から神に仕えたいって教会に入った人たちなのよ。貴族の子を神の子として無理やり奪う事はできないから、平民の珍しい開花の子は結構強引に連れていかれるの。絶対に許せないわ。」


「まぁ、必ずしも悪い事ではないんだがな。その家に支度金も入るし、平民にとっては大金だからな。もちろん、リーゼを教会になんて渡すもんかっ!お父さんが守ってやるからなっ!」


「…私、普通じゃないからいらないってしないの?」


「「しないに決まってる(わ)!!」」


「…ありがとう…うっ…グスン…」


「あ…、あのなリーゼ。本当は言わないでおこうと思ったが、そのな…。お父さんもお母さんもリーゼと一緒で平民の普通ではないんだ。さっきの器の話なんだがな…、平民は木の器なんだ。それでな、教会の儀式用の器は銀だったろ?王族は金なんだ。…そして、白は貴族の色だ。」


「…貴族?お父さんが?」


「あー、うん。お父さんだけじゃない、お母さんもだ。」


「普通はね、位が変われば器の更新を行うんだけどね…。そこは任意でもあるのと、お母さんの開花はお家と一緒になくなってしまったから…。」


「お母さんのお家なくなったの?お父さんも?」


「まぁ、そうだな。お父さんとお母さんじゃ無くなったの意味が少し違うんだが…、とっても難しいお話なんだよ。お父さんは、今は無くなってしまった男爵家の三男だった。お母さんは、子爵家の次女だった。色々あってお父さん達は貴族ではなくなった。ただ、救いもあってな…正式には平民ではあるんだが、開花の良さと少しばかり学があったからな、人材不足解消の一環で末端ではあるが王都の徴税官として働く事ができている。公式では認められていないが、準貴族って立場だな。」


「この王都北居住区はね、貴族街に一番近いでしょ?私たちと同じような準貴族って言われる平民と商会やギルド関係のお金持ちが住む地区なのよ。とは言っても、準貴族なんて言われてる私たちよりよっぽど大きなお屋敷に住んでいるわ。立場で言えば、あちらの方が貴族に近いのよ。」


「そうなんだ。全然知らなかった。」


「むむむっ!カテリーナは、大きなお屋敷に住みたいのかい?この家だって、それなりに家賃が…やっぱり、子守メイド位雇ったほうがいいのか…それとも…」


「もー!そんな話してないでしょ!立場なんていらないのっ!私が庶子だって知ってるでしょ!貴族だったのなんてほんの一瞬よ!平民として生きてきたの!家の中に家族以外がいるなんて嫌よっ!今、私はとっても幸せなんですっ!十分に贅沢させて貰ってます!」


「本当にそう「フ…フェ…フギャーフギャーッ!」


「まぁ、ジークごめんねー!お母さんちょっと煩かったねー!おーよしよしっ!さーおいでー、皆で仲良くしましょうね~!」


お母様がジークを抱き上げテーブルに近寄ると、お父様が立ち上がりジークを抱いたお母様を片手で抱き上げた。


「ちょっと!ザーム、危ないわっ!」


「大丈夫さっ!それくらいの力はあるっ!リーゼ!おいでっ!」


お父様が開いている片手を広げ私を呼び込み、私までも軽々と持ち上げた。


「お父さん!お母さん!ジーク!大好きーっ!!」


「お父さんも皆が大好きだぞーっ!」


「うふふ!もう、ザームったら」


「キャッキャッ!」


何とも微笑ましい家族の風景だろうか…。

ここから2年程が、家族と言う形において一番幸せだったかもしれない…。

誤字脱字、矛盾や感想等 是非宜しくお願い致します。

作者は恋愛物のつもりで書いてます!

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