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そして、正式に叙爵を賜る『上天の宴』の日を迎えた。


普段着の貴族服に比べ更に上等な生地に金のボタン、詰襟でかっちりとした首元に派手にならない刺繍が施され、上位の貴族に配慮されたシンプルながらも貴族に相応しい出で立ちのお父様が玄関ホールでうろうろソワソワしていた。


階段の踊り場からお父様の姿を見つけギョっとしてしまった。

こんなに落ち着かない姿は、ジークが生まれる時以来だろうか…


そんなお父様を眺め階段の踊り場で足を止めているとビョルエンがジークを連れた私に気が付き、お父様に声を掛けた。


「旦那様、先程も申しましたがお気を確かにお持ち下さい。お嬢様、お坊ちゃまに笑われてしまいますよ?」


その言葉にハッとしてお父様は階段を見上げ、私と目が合った。

目が合ったかと思えば凄い勢いで階段を駆け上がってきた。



「リーーゼ!!ジーーク!!」


「お父様…一体何をなさっているのですか?」


「おとうさま。玄関でおさんぽ?」


「今日に限っては、王宮から馬車が来るんだが…先程、窓から見えてね。そろそろなのかと思って、部屋を出て待っていたんだよ…。家の書類を確認していても全然頭に入って来ないし…ならばと、玄関に来たのだが…中々使者が顔を出さなくてね…。」


「お父様、緊張しすぎると失敗してしまいますよ?落ち着いて下さい。」


「中々、儘ならないものでね…」


「折角の素敵なお父様が台無しですよ?ね、ジーク。」


「おとうさま、かっこいいです!」


「そうか!お父様は、素敵でカッコいいか!勇気が湧いてきたぞ!」


朗らかな笑顔でジークを抱き上げた直後、ドアノッカーが一定の間隔で4回鳴った。

お父様はその音を聞いた瞬間、先程までの笑顔が凍り付き玄関を食い入るように見つめた。全然ダメなヤツだこれ…心配でならないが付いていく事は叶わない。私はお父様の手をそっと握った。


「旦那様、王宮の使者の方がいらっしゃいました。」


「わかった。今行く。」


ジークを床に下し、私とジークの頭にポンと手を乗せ一言「行ってくる」と残し階段を下りて行き、ビョルエンと共に玄関から消えて行った。


「おとうさま、いっちゃったね。」


「そうね。夕食は二人きりになるわ。ちょっと寂しいけど、お父様は大事な集まりだから我慢しましょうね。」


「わかった!ねえさま、また後でね!」


ジークは今のとこ問題はなさそうだ。元気に子守メイドの手を引いて部屋に戻っていった。

内緒と言って教えてくれないが、部屋で何かしているようだ。子守メイドも教えてくれない。ただ、私の為なんだとか…何かは解らないがジークが楽しそうに少しづつ成長している様を見るのは励みになる。


「お嬢様、この後は如何いたしましょう。」


「そうね、実は…屋敷の周辺を散策してみたかったの…できる?」


「では、共をできる者がいるか確認して参ります。お部屋にてお待ちください。」


少しの間部屋で待つとノックされ侍女が入ってきた。


「失礼致します。お待たせいたしました。警備の者が一人おりましたので共が出来ます。通しても宜しいですか?」


「いいわ。」


「失礼致します!私は、お屋敷の警備をしておりますウーヴェと申します!」


「では、ウーヴェ。少しの間散策の共をお願いね。」


「直ぐに支度をして参ります。お屋敷の前にてお待ちしております。」


ウーヴェは支度をする為に部屋を出て行った。


「お嬢様もお召し物をコチラに致しましょう。上着はこちらのを…ブーツをご用意致します。」


この辺りでは雪こそ降らないが今は真冬、『上天の宴』はその年の最後を無事終える事を祝う宴。厚手のコートに手袋、そしてブーツは必須だ。


何故こんな中散策をしたいのかと言うと、勉強づくめで屋敷の敷地から馬車以外では殆ど家を出る事がなかったので周辺の地理が全くないからだ。

馬車があるし、使用人もいるので一人で出歩く事など無いのだがそれでも一度は自分の足で周囲を見たかったし、正式に爵位を賜ればほぼ不可能になると思ったからだ。内緒で抜け出す事もできるだろうが、普通のお嬢様はしないだろう。


「何かご質問がありましたら、何なりとお聞き下さい。私は、後ろに付き従います。巡回警備がおりますので問題はないと思いますが念の為、ご注意下さい。」


「解りました。では、参りましょう。」


私は屋敷をでて南方面に歩き始めた。

少し行けば中央の花壇の有る交差点、図書館とは反対側に伸びた通りにでるだろう。


「周辺のお宅は静かな雰囲気がするのは、皆さん『上天の宴』に招かれているからかしら?」


「そうですね、冬は社交のシーズンから外れておりますので元々貴族の方々は領地に帰られる方が多いです。しかし『上天の宴』は王族の主催する年の締めくくり、派手な催しは行われませんがほぼ全ての貴族が御夫婦で参加されます。その日より前の数日間は大変慌ただしい物ですが、翌日以降にはどんどん寂しさが増します。」


「そうなのですね。これからもっと寂しくなるのですね…寒さも相まって物悲しいですね。あら…こちらのお屋敷も主がいないのですね。」


「この辺りの屋敷は、現在主のない物が多いです。良い屋敷ですので取り壊される事はないですが、他の同じ規模の屋敷はいくつか取り壊され更地になっています。ここ数年で南側の区画は様変わり致しました。」


「詳しいですね、王都に長いのですか?」


「それもございますが、警備上地理に関する事は必要不可欠ですので、王都警備隊との情報交換が行われています。」


いくつかの質問をやり取りしながら大通りまで出ると、さすがに人気があった。

この辺りは衣装を揃えるのに何度か馬車で来た為見覚えがある。


少しウィンドショッピングの様に店を確認しながら通りを歩くと、通りの向こう側に2名の私兵が小走りに駆け抜けていくのが見えた。


「どうしたのかしら?」


「警備隊ではなく私兵でしたのでお家に関わる事でしょう…。徽章まで確認できませんでしたが、恐らく上位の貴族の者かと…。」


「徽章ですか?」


「はい、私兵である我々は元は王都警備隊に所属し、そこから御縁を頂き主家にお仕えします。警備隊にも上下がありますので、一定の評価で徽章を頂きます。それが、この剣に刻まれている物です。」


「そうでしたのね。素敵な徽章ね、菖蒲の花と茨?」


「はい、これは上から三番目の徽章で、花に絡む茨は守護を表し、花は強さを表します。上から順に、薔薇、百合、菖蒲、鈴蘭です。徽章なしもいますので、私は真ん中程になります。」


「そうなのね。そんな意味があったなんて知らなかったわ。でも、真ん中の強さがあるのに子爵家で不満はないの?」


「そんな!とんでもない!主家を与えられる事は名誉な事で、とても狭き門なのですよ?むしろ、菖蒲の私が取り立て頂けたのが不思議な程です!」


「ふふっ!そうなのですね。」


「こ、これは!大変失礼しました!不思議などと…」


「いいんですよ。元は平民ですから、不満はないのかと少し気になっただけです。」


「恐れながら…、子爵様の功績はお話を頂いた時に伺っております。叙爵も当然の事かと…。警備隊は元々、爵位を継げない三男や四男…庶子の集まりです。功績を得て叙爵される事は誰もが一度は夢見る事。それを為さったのですから…その様な事は口になさらないで下さい。」


「そうですか…、ではその想いを踏みにじらぬよう子爵家として胸を張らなくてはいけないですね。ありがとう、頑張りますね。」


「精一杯、務めさせて頂きます。」


後から聞いた話しだが、我が家の私兵になったウーヴェは庶子で、実力だけなら百合相当だが庶子である為、それ以上になれず燻っていた優秀な人材だったらしい。領地を持たない我が家だから現在は王都屋敷の警備私兵の立場だが、領地を与えられれば従者になれる。王都守備隊にとって直接貴族に使える事は出世なのだ。



十二の鐘が鳴り響き、「そろそろ…」とウーヴェが声を掛けて来たので屋敷へ戻る事にした。大通りから出ようとした時、またどこかの私兵が小走りに駆け抜けていった。さっきとは別の人なので、多くの私兵を抱えているのだろう…何があったのかは気になるが上位貴族の問題に首を突っ込む訳にもいかないので家路につく事にした。


来た道とは1本奥の通りを歩き、戻りながらも周辺を把握していく…

これでなんとなく南西の雰囲気は把握できた気がする。頭の中で地図を描きながら歩いていると、どこかから小さな声が聞こえた気がした。振り返ってウーヴェの顔を見ると、ウーヴェも気が付いていた様で家と家の間の小道に目を向けている。


「ウーヴェ。見てもらえる?」


「畏まりました。近づきますので、私から離れないで下さい。」


私が後ろに付くのを確認し、ウーヴェが細道に近寄る。いつでも剣を抜ける様に柄に手を添える。

ギリギリまで細道に近寄り、最後の1歩を勢いよく飛び出した。


「誰かいるのか!」


貴族街なのでおいそれと抜刀する事はできない。いつでも対応できる姿勢のまま飛び出したウーヴェが困惑の表情を浮かべ、縋る様に私を見てきた。


「リーゼお嬢様…」


「どうしたの?…あら…」


そこには、美しいエメラルドグリーンの長い髪の薄いブルーのドレスに身を包んだ少女が蹲っていた。そのドレスは上等な生地で出来ており、恐らく上位の貴族の子ではないか…しかし、上位の貴族は北側の区画に住んでいる。この南側には大通り以外用事が無ければ来る事は無い。加えて今日は『上天の宴』、親に付いてきて迷子になったという事もないと思うが、何せこの薄着だ。上着を着る事なく、ドレス1枚。ジークとそう変わらない年頃に見える…これはただ事では無さそうだ…


「私が声を掛けます。ウーヴェは周囲を見てて。」


「畏まりました。」


私は少女の横にしゃがみ声を掛けた。


「失礼します。どうか、なさいましたか?お困りであれば、手助けが出来るかと思います。」


少女か少し顔を上げ私をうつろな目で見つめた。

寒さからなのかカタカタと震え、真っ青な唇で一瞬口を開いたが噤んで下を向いてしまった。私は自分の上着を脱ぎ、少女にそっと掛けた。


「寒いでしょう。どうぞ、お使いください。」


「……誰?」


「子爵家の長女、リーゼと申します。お名前をお伺いしてもよろしいですか?」


「……名前…………リーン…」


「リーン…では、リーン様。ご家族の方か、家の者は近くにいないのですか?はぐれてしまわれたのですか?」


「…」


「…では、こうしましょう。わたくしの家がすぐ近くです。お寒いでしょ?温まりに来ませんか?」


「…」


「…わたくしは、新しく貴族になったのでまだ親しいお友達もおりません。リーン様と年の頃も近い弟もおります。遊びにいらっしゃいませんか?」


「…もしかして…私を知らないの…?緑だよ?」


「申し訳ありません。知識が足りず存じ上げません…」


何かを伝えたかったのかウーヴェが小さく声を上げたが、私は手を挙げてそれを制した。知らない事で警戒が薄れたのだ、今それを知ってしまえば少女はまた黙りここを動かないかもしれない。


「…そう…知らないの……弟がいるの?」


「はい、次の春で洗礼を迎える弟がおります。」


「…一つ下ね…そう……なら行く。」


少女が立ち上がった。まだカタカタと小刻みに震えている…一体どれだけこの格好で外にたのだろうか…不安になり少女の手に触れると凍りの様に冷たかった。


「とても冷たいですね。魔法をお掛けしてもよろしいですか?」


「…?…いい、わ?」


私は少女をそっと抱きしめ、羽織るように掛けていた上着にヒートの魔法を掛けた。


「…あったかい…」


「それはよかったです。では、参りましょうか。」


少女は私の横に並び、自ら私の手を繋いだ。ヒートで温めたとはいえこの寒さ、元々冷え切っていたのもあったので念の為少し進んでは魔法を掛けた。3回目に抱きしめた時は、リーンの方も手を回して抱き着いてきた…可愛らしい…妹が出来た様だ…


「さぁ、付きました。何もありませんが、ゆっくりしていって下さい。」


「わかった。」


家に入ると、すでに夕飯の時間になっており待ちくたびれたジークが玄関で待っていた。


「おねえさま!おかえりなさい!おそかったですね!おなかがすきました!あれ?」


「ジーク、こちらはリーン様です。ジークの一つ年上になるそうですよ。少しうちに遊びに来てくれました。仲良くできますか?」


「できます!えっと…リーン様、ジークです。よろしくおねがいします。」


ジークの微笑みに、一瞬迷う素振りを見せたリーンだったが少ししてとても良い笑顔を見せた。


「…リーンです。ジーク、よろしく頼む。」


何か少し違和感を感じたが、ジークのお腹がクゥと小さな音を立てたのでリーンを食事に誘い夕食を取る事にした。

リーンはり、自らジークの手を取って「食堂はどっち?」と駆けて行った。


年も一つ違いだし、友達としてすぐに受け入れたのかなとも考えたが…何か引っかかる物を感じる。上位の貴族ならばすでに淑女教育がはじまっているだろう…それが合わず逃げ出してきたのだろうか…


「ウーヴェ、お願いできますか?」


「はい、お任せください。恐らくですが、検討はついております。お屋敷までか、それまでにあの私兵に出くわす事が出来れば…二刻のうちにはお迎えが来られるかと思います。」


「では、お願いします。寒いのにごめんなさいね。」


「お気遣い、感謝致します。では」


ウーヴェは踵を返し、すぐに屋敷を出た。侍女にもし御令嬢の事を知っている者がいても触れない様にと話し、私も遅れて食堂に向かった。


「おねえさま!おそいです!」


「おそい!」


先程まで可愛らしい妹が出来た様に感じた事もあったが…弟が二人に増えたような感覚がした。男の兄弟の中で育ってしまったのか、器質的に合わないのか…それは解らないが、少なくともこれが素なのではないかと思った。


「ごめんなさい。では、いただきましょう。」


食事が始まれば余程お腹が空いていたのか、二人そろって夢中になって食べ始めた。ジークの所作はまだまだ拙い、それに引き換えリーンの所作はとても美しかった。食事の勢いこそあるがとても綺麗な動きで食事をしている…これほど教育がされているのに逃げ出すのか…疑問が深まる。


食後のウィーティを頂いた後、私の部屋で遊ぶことになった。

年が近く、いくら幼いとはいえ家同士の繋がりもないのだ、上位の貴族の御令嬢を弟と二人きりと言うのもちょっとどうかと考えた結果だ。


ジークがおもちゃを取ってくると部屋を出たのでリーンと何かお話をしようと思ったが、妙にソワソワした感じだ。どことなく話しかけ難い…。


「…リーン様は、お友達のお部屋に来られるのははじめてですか?」


「…うん。…お母様が、お屋敷から出してくれない…淑女教育が足りないって…」


「リーン様は、十分に淑女として振舞えていると思うのですが…大変なのですね」


「まだ駄目だって…だから、お友達もいない…」


「そうなのですか…お許しがあれば、ぜひまたいらして下さいね。」


パッ!と凄い笑顔をコチラに向けた瞬間、部屋のドアがノックされジークが入ってきた。その手には、いつかダニロがくれた馬車のおもちゃと、その後に貰った騎士の木彫りがあった。


それを絨毯の上に広げ、一つ一つをリーンに説明しはじめた。


最初は椅子の上でその様子を見ていたリーンが、ついに我慢できなくなったのがピョンと椅子からおりジークと一緒になって遊び始めた。きっと何かが溜まっていたのだろう…ここでだけの一瞬の自由と言う事で私は見て見ぬふりをした。


これが正しいのかは解らない。が、リーンは賢い子だ。初対面の私にまず名を隠した。リーンは愛称か、嘘か…そして身分を気にしていた。上位には上位の厳しさがあるのだろう、そこから完全に逃げ出す事は出来ない、出来ないが一時でも逃げたい、そんな雰囲気を感じた。恐らく、ここでの行いは報告する事なく隠すだろう。そう思ったのだ。


男の子っぽい遊びだが、年相応な雰囲気に微笑ましさを感じていた。



コンコン!コンコン!


部屋のドアがノックされリーンがビクリと震えた。慌てておもちゃを手放し立ち上がった。


「どうぞ。」


「失礼致します。お嬢様、その…お迎えの方がいらっしゃいました。」


「わかりました。今、伺います。リーン様、お家の方が来てしまった様です。」


「…」


「もう、辺りは暗いです。またにしませんか?」


リーンは渋々頷いた。

先に歩く私の後ろをリーンは付いてきたが、終始うつむいたままだった。その後ろをジークが心配そうに付いてくる…


踊り場に付いた時下の階を見下ろすと、二人の私兵を連れた見知らぬ執事がこちらに気がつき頭を下げた。

その様子を見ながら私は階段を下りきり、執事の前まで進み出た。リーンは私の後ろに隠れ、私のスカートを握っている…帰りたくないのが伝わる。


「当子爵家が長子リーゼです。迎え、ご苦労でした。」


「バイルシュミット侯爵家より参りました、執事のアリョーシャと申します。本日は、『上天の宴』。侯爵様も奥様も御子息様達も不在の為、私がお迎えに上がりました。この度は、バイルシュミット侯爵家御令嬢リースヒェン様がご迷惑をお掛け致しました。正式なご挨拶は後日、侯爵家より使いが参ります。子爵様にお伝え下さい。」


こ…侯爵家!?上位とは思っていたが…まさか、侯爵家とは…リースヒェン様か…本名言いかけて留めたのかな?噛みそうだ…頑張れ私…


「わかりました。それでは、リースヒェン様?」


声を掛け後ろを見ると首をフルフルと横にふるリースヒェンがいた。


「お嬢様、このままではリーゼ様にご迷惑が掛かります。」


「…」


「お嬢様。」


「…ヤダ」


「お嬢様、間もなく奥様もお帰りになられます!急ぎ戻らなくては。」


「………ヤダ…ヤダヤダヤダヤダ!!!」


「お嬢様!!」


「イヤダ!!!帰らないっ!!!僕は帰らないぞ!!!」


僕!?


「ッ!?なりません!!」


「もうやだ!お母様なんてだいきらいだ!!ジーク、遊ぶぞ!!」


ジークの手を取り階段を駆け上がっていった。振り返るジークが不安な表情をしていた。


「なりませんっ!!お戻りくださいっ!!リーン坊ちゃま!!!」


リーン坊ちゃま!?なんか今、執事が爆弾落としたぞ!?

ギョっとして振り返ると執事が明らかに失敗したという顔をしていた…

誤字脱字、矛盾や感想等 是非宜しくお願い致します。

作者は恋愛物のつもりで書いてます!

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