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夜明けのソラの契承者 悠久漂流帝国  作者: やたか なつき
二章「調停者」
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11

 連絡艇が、その母艦を目視できる程の距離に到達するのに、多くの時間はかからなかった。

会談の場となる帝国艦の姿は、荘厳で壮大であり、ソウマを大いに感心させた。

 連絡艇は、通常の格納庫ではなく、艦体上部に特設された専用の発着場へと降り立った。

ソウマは、女官に促され連絡艇を降り、艇外と艦内とを繋ぐ連絡通路を抜け、やがて、帝国艦の内部と至った。

「なるほど、そのための艦というわけですか」

 ソウマの認識は正しい。

帝国艦は、会見や会談、催事や儀式のために、最適化された構造となっていた。

招いた者に余計な区画を経由せず、会場へと直接誘導することができる。

警備の上でも、歓待の上でも、効率的なつくりである。

「それに帝国の権威を示す狙いもありそうですね」

 ソウマの眼前には、高く広い回廊が続いていた。

白い柱が連なる広大な空間は、艦の中にいることを疑わせる奇妙な光景であった。

神殿の如き様相に来訪者は少なからず圧倒されるだろう。

 回廊を抜け、幾つかの扉を経由すると、赤い絨毯が敷かれた古い洋館が如き雰囲気の廊下が現れる。

さらに赤い廊下を歩いていくと、ひときわ壮麗な白い扉が現れた。

先導する三人の女官は、おもむろに立ち止まり、二人は扉の左右に控えた。

ソウマは、ここが会談の場であることを察し、静かに気を引き締める。

 女官が扉を押し開くと、視界が開けた。

ソウマは、懐かしさを感じさせる、その構造と光景に、ため息をつくしかなかった。

そこには、広大な宇宙を仰ぐ庭園が存在していた。

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