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face to face  作者: 仁和川良純
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アップサイドダウン

あっ・・、喉まで声がでかかるがかろうじて飲み込む。

日が登りはじめる朝焼けの空の、しかも違うコンビニで初めてあの娘にあう。


ちょっと見知っているから軽く声を掛けそうになったが全く喋ったことのないいわゆる【赤の他人】なのだ。

出会う頻度が増えて舞い上がってしまった、自戒しよう



急いでアイスクリーム売場にいきカップアイスをレジに運んだ。



彼女は夜の仕事をしているのだろうかドレスなどは着てないが朝方なのに露出の多い服を着ていた。


出入り口のドアを開けながら気づくと女性誌を立ち読みしている彼女をまじまじと見ていたらしい


視線を感じた彼女はチラッとこっちを見ると伏せるように雑誌に顔を埋めた。


気まずくなった俺もさっと店をでた。



俺は恋愛経験がないわけではないが、ずいぶんご無沙汰だ。

彼女がいたのは三年前で大学卒業の手前ぐらいで別れた。



その後就活などで失敗してアルバイトを転々としつつ現在に至るわけだ。(そこそこ負け組)

そんな俺に彼女などできるわけがない。



過去を回想しながら家に帰るとアイスは食べ頃を過ぎてドロドロになっていた。


-翌日-


いつもの並木道は、曇っていた。

ゴロゴロと音が鳴り雷が落ちそうな気配が漂っている。


昨日の晴天はまぐれでやはりいつもの日常のに戻ったなと心で呟きながら迎えてくれた自動ドアを抜けるといつものオバハンと兄ちゃんのコンビがいる。生姜焼き弁当がある。時計は12時台



だが路傍に咲いていた花は居なくなっていた。


『いつもに戻ったな』

誰も聞かない小言を小さくこぼしてコンビニをでた。



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