適性と特殊能力
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俺が爆発を起こした次の日、俺たち家族は街に出かけていた。勿論、遊びに行くわけではない。俺が爆発を起こしたことにより、クレアとマークは俺が魔法を暴走させたのかもと言う結論に至り、教会で調べてもらうことになった。
「お願いします、司祭様。メリアル達に魔法適性があるのか調べてくれませんか?」
「ええ構いませんが、適性がなくても落ち込まないでくださいね?適性がある方が珍しいんですから」
「ええ、わかってます。けれど、お願いします」
「はい、分かりました。少し、お待ちくださいね」
司祭は、教会の奥の部屋にはいって丸い水晶を持ってきた。
「では、これに触れてください」
俺は誰からやるのだろうと思った。するとメリアルが
「わたし、わたしやりたい!」と言ったのでメリアルからやることに。
「これを、さわったらいいの?」
「ええ、触るだけでいいからね」
「わかった!」
メリアルが水晶に触れると、水晶が輝いた。
「おーーー」
「あーー!」
俺はその幻想的な光景に言葉を漏らした。カレンは、水晶が光ったから反応したのだろうか?
少しして、水晶の輝きがなくなった。
「どうやら、メリアルさんには適性がないようですね」
「そっかーー」
メリアルは、少し残念そうな顔になる。やっぱり、魔法を使いたかったのだろうか?
「次は、どちらがしますか?」
「あーーー!」
俺が水晶に触ろうと思ったが、カレンにとられてしまった。
「では、カレンさん触ってください」
カレンはクレアに水晶の近くに移動させられる。
「あー、うー」
カレンは、水晶をペチペチと叩く。可愛い。水晶は、さっきと同じように輝いただけだった。
「あーーー!」
けれど、カレンは大層ご機嫌だった。水晶が光るのが楽しかったようだ。
「カレンさんも適性がないようですね。では、次はユーキアスさんですね」
おれはマークに水晶の前へと場所を移動させられた。
「では、ユーキアスさん触ってください」
俺は司祭に言われるがままに、水晶を触る。すると水晶が輝き始めた。しかし、先程と違い水晶の輝きに色がしょうじる。水晶は黒の光を放ち、そして茶の光を放って元の水晶に戻った。
「こ、コレは珍しい。ユーキアスさんは適性を二つ持っているようですね」
「そ、そうなんですか?」
「ええ、水晶の色が二回変わりましたよね?アレはユーキアスさんが二つの適性を持っているということなんです。色から見て、ユーキアスさんの属性は闇と地ですね」
「いいなー、ユキちゃんは」
メリアルは、俺を羨ましがっている。俺も俺で、闇属性と言う中二チックな属性に酔いしれている。
「それだけですか、司祭様?」
クレアは司祭に問いかける。
「はい、どうかされましたか?」
「実は・・・」
ー・ー・ー
「なるほど、そう言うことですか。それなら、ユーキアスさんを調べてみましょうか?」
「どうやって、調べるのですか?」
「少し、待っててください」
司祭は、そう言うと奥の部屋に入っていき片眼鏡をかけてきた。
「司祭様それはなんでしょうか?」
「これはですね、この片眼鏡で見た相手の能力が分かると言うものです。多分、ユーキアスさんは特殊能力を持っているのではないでしょうか?」
「えっ、でもそれって・・・」
「ええ、持っている人は限りなく少なく、仮に持っていても殆どの人が王族や貴族ですものね」
「凄いな、ユーキアス!お前は特殊能力持ちらしいぞ!」
「ユキちゃんは、すごい!」
マークとメリアルは自分のことのように喜んでいる。
「見ても、宜しいですかクレアさん?」
「ええ、お願いします」
「では・・・・・・・」
「どうですか?」
「・・・分かりました。ユーキアスさんが持っている特殊能力は《ラック・トラスト》と言うらしいです。能力の内容までは分かりませんが爆発を起こしたのはこの能力によって起こされたと思われます」
「そうですか、ありがとうございました」
クレアは、司祭に少しのお布施を渡し教会を後にした。
「これで、ひと安心かしら」
「そうだな、クレア」
「ユキ、この能力はあまり使わないでね」
「あーうー」
俺は返事をした。
「お願いね、ユキ」
クレアは俺にそう言い、家に帰った。