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第06話 負け犬脱出作戦

「友田、生徒会に入れ。」


「はぁ?」


キラキラスマイルで、イケメン様が言おった。

あまりのイケメンぶりに時間が飛んだ。少し戻す。




    ◇◇◇




朝のランニングが終わり、汗を流し、朝食を食べ、マイシスターと途中まで登校。


さて、ゲームだとここからが本番である。

今までのは、OP(オープニング)でしかない。(5話も使って)


これからゲーム内だと、主人公は自分のステータスを徐々に上げながら女の子達に出会っていく。

俺はまだ、主人公がこの学園に入学している可能性を捨てきれていない。

名前が分からない主人公、ゲームだとデフォルトの名前があるわけではなく、プレイヤーの入力式ってのが痛い。

だが俺は自分のクラス、そして別のクラスから奴を探し出し。

奴の顔と名前を見つけ、このノートに名前を書く!

俺はリンゴを空中に投げるとリンゴはひとりでに消滅した。(妄相)


俺は自分のクラスに着くと、クラスメイトに挨拶をしながら自分の席に向かう。


「おはよう、木下君、高木君」

「ああ、おはよう・・・友田?君」

「・・・おはよう」

ダメだぞ挨拶は元気にしないと。


「おはよう、山下さん、斎藤さん」

「え?うん・・・おはよう」

「おはよう・・・」


クラスメイトに笑顔であいさつしながら、自分の席に着いた。

そこにはすでに登校していた『にじいろメモリアル』(以下にじメモ)のキャラの二人がこっちを向いて座っていた。


「おはよう、伊集院(いじゅういん)君、桜野(さくらの)さん。二人とも早いね。」

「・・・おはよう友田君」

「おはよう・・・」


俺は自分の席で、授業の準備をしている時に、伊集院が話しかけてきた。

「なあ、友田君・・・もしかしたらなんだけど、君はクラスメイトの名前と顔を、全員覚えているのかい?」

「ん?そうだけど?」

「「「「・・・」」」」


なんか周りの雰囲気が若干引いている、なぜだ?


ここでみんなに俺の能力を話しておこう!

みんなおまたせ~!

転生したらチートがついてたよ~

転生=チート見たいなもんですからね!!


その名も記憶領域限界突破メモリー・オーバークロック

説明しよう!!この能力は記憶力がめっちゃいい!!


・・・え?なに?

その生暖かい視線?

何、使えないって?めっちゃ使えるよ!?

キ○オウさんも「そんなのチートや!チーターや!!」って言ってくれるよ。

でも俺は、原作のキバ○ウさんの方が好きだな・・・

「なんでや!?」って聞こえた気がするが気にしない。


まあ、正確にはこの友田遊人の体が記憶力がいいだけなんだけどね。

考えてもみてよ。ゲーム内でも女の子の情報を事細かに、主人公に伝えるわけだよ。恐らくこの学園の子だけではなく、他の学園でも情報を収集してただろうね。

その記憶力少しは勉強に役立てろよ・・・


そんな教室に空気を読まないホスト(教師)が入ってきた。

「うお!?何だこの空気?俺のかっこよさにお前らビビったのか?」

「なれろよ~」なんて言ってた、うるさい万年四位指名ホスト。


そんなよくある日常を過ごしながら、俺は別の事を考えていた。


隣の席の桜野桃花事を

彼女が今のところ唯一、主人公と接点があるはずだ。

だがそんな彼女に、いきなり「へい!桃花、お前の過去教えろください!」なんて、言えるわけもない。

彼女の周辺を、ストーキングしスネーキングするのも、俺的にNG。

大佐もお怒りになる。

まあ徐々に話、仲良くなり。

そうだな、(ゆい)にでも会わせれば、『幼馴染』ってキーワードが出そうだな。

それに、まだあわてるような時間ではない。ですよね仙○さん。


そんなこんなで、時間は進み物語は冒頭へ戻る。



   ◇◇◇



前からイケメンが歩いてきた。

サラサラの髪に背は高く一見ひょろりとしているが着やせするタイプかと分かる手の甲と首回り。

一年の教室が並ぶ廊下に居るはずのない。

入学式で挨拶をした、イケメンさわやか生徒会長様である。


「友田生徒会に入れ」

俺の目の前に止まると開口一番にこれである。


はい?why?意味が分からない

「何故でしょう生徒会長(仮)、新入生代表が生徒会に入る決まりは無いと思いますが?」


ならゲームでも伊集院が生徒会に入ってないとおかしくなる、たしか彼は無所属だった。まあ免除されてる可能性があるが。


「?生徒会長って・・・あれ?お前もしかして俺の事覚えてないのか?」

「つめてえ奴だな~」と苦笑しながらイケメンは呆れている。


え?知り合い!?居たかこんなイケメン、朝も言ったように俺は記憶力には自信があった、だが出てこない。イケメンの名前がいっさい、忘れたい過去だったの俺?


「これで分かるか?」と胸元からどこで買った分からない細い眼鏡をかけ鼻先へずらし、両手で前髪をクルリとまとめた。


あ?・・・あああ・・・あああ!!

この時の俺の気持ちは中々表現するには難しい、おどろきと、戸惑い、理解、様々な気持ちが混じり合った。

しかし、愛しさと切なさと心強さはない。


「赤羽先輩!?」

「ああ」


赤羽(あかばね)恭弥(きょうや)俺が、中学の時たしかにがっつり係った人である。

この人との話は長いのでまた今度話すとし。

イケメンの正体が先輩と分かり、改めて聞くことにする。


「っで、話の続き何だが・・・生徒会に入らなくてもいい・・・」

「・・・」

「お前にまた力を借りたい、付いて来てくれ」


俺は言われるままに、先輩に付いていった。この人と会わなかった二年間を、話し合いたい。と思ったからだ。

そして来たのは生徒会室とプレートが書いてある教室。


「ここだと」ドアを開け中に入って行った。

そこには幼女がいた。


ロリったか先輩?

先輩は目を閉じ頭を抱えていた。

幼女は変なシャツを着ソファーの上でゲームをしていた

Tシャツには「負け犬上等!」「ニートは転職」何て書いてある。

どこで買うのそのTシャツ?


「・・・妹の赤羽美咲(みさき)だ・・・こいつを更生させてくれ。」

先輩は「頼む」と頭を下げた。


先輩には借りや恩が山ほどある。それが無くても友の頼みは無下にはできない。しかし、俺はもっと驚くべき事に気付いた。いや、気づいていた。


赤羽美咲、彼女もヒロインである。

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