閑話 友田家の人々
女の子()視点
私の息子はおかしい。
私の名前は友田 千代といいます。
友田家の母親であり専業主婦です。
旧姓は前田千代といいました。
お父さんと結婚する時、この友田に苗字がなるのに、本当に考えた。
友達よって・・・
まあ、苗字が変わるのが嫌より。
私の心が変わってしまったのね~
お父さんラブに。
ハァ~・・・お父さんマジかっこいい・・・
そんなお父さんと七色学園で出会い、恋愛し結婚して、二人の子供を授かった。
遊人と千佳である。
名前だけ聞くといい名前だけど、頭に苗字をつけると・・・
これは、お父さんがいつの間にか名づけ役所に提出していた。
そんなお父さんとガチ喧嘩。
・・・そんな二人の子供と夫、私、犬のボアの五人家族である。
それが友田家。
夫は会社社長
まあ、社長なんて言ってもピンからキリまである。そのキリの方だ。
地域密着型の会社らしい。
人と話、仲介する。そんな仕事と聞いている。
そんなの仕事になるのか?と思うがなってるので、否定するべきではない。
昔から友達が多い人だったからこその仕事のような気がする。
そして子供たち。
千佳は、生んだ時から天使だった。
マジ天使。
家の周りの奥様達にも大人気です。
息子の嫁にとか。孫の嫁にとか言われているが流している。
まだ中学生の娘には早い。
夫も息子も犬もプンプンである。
娘は基本兄っ子であり、よく兄の後に付いて行ってる。(時には兄を引っ張っている)
自慢の娘です。はい。
最後に息子。
遊人。
この子が変だ。子供らしくない。
おじいちゃんみたいに枯れている。
十年ほど前に息子は、公園で遊んでいた妹を助けた拍子に、頭を打ちケガをした。
娘に話を聞いた時、大慌てで病院に向かった。
頭を十針縫うケガをしてからがおかしい。
急に新聞を読みだしたり。
苦味もわからないのにコーヒーをブラックで飲んだり。
窓辺で遠い目をしたり。
中二病?早すぎる中二病なの?
そんな息子が起こした騒動は数えきれない。
商店が住む様々大人と友達になりはじめた。(子供ではなく)
特に昔教師だった老人と仲がいい。
そこから人脈を、伸ばしながら拡大し、様々な人と友達になり老人会特別会員なったらしい。
この話は夫から聞いた。どっかの会長に遊人君のお父さんと言われたらしい。
そしてトレーニングジムのオーナーさん。
これは老人会と提携し「老人でも無理なく」という環境と設備を作り出した。
末恐ろしい息子だ・・・
そして無理のない体の鍛え方。勉強の仕方。などをその人脈を使い、覚えていった。
そして覚えた事を妹に教える。これは今でも続いている。
流石に中学になった頃には、そう言った騒動もなりを潜み始めた。
そんなことを思ってた時期が私にもありました。
・・・私の勘違いだった。
娘から聞いた話によると。
中学生の時伝説(笑)を作っていたようだ。
母としては、伝説(笑)作るより恋人を作ってほしい。
幼馴染の結ちゃんとは、長い付き合いだが、一向に恋人になる気配がない。結ちゃんには、その気があるような気配はあるんだけどね・・・
そんなある日、夫が息子に「七色学園に入れと」言っていた。また勝手にと思うが、私と夫が出会った場所である。もしかしたらと言う思いで、私も息子に進めておいた。これを息子は渋りながらも了承。
そんな枯れた息子に恋人が出来ますようにと、七色学園に送り出した。
そして学園から帰ってきた息子が、老けていた・・・
一日で何があった息子。
こんな調子で、恋人なんてできるのかしら?
まあ、次の手は打ってある。それとなく、結ちゃんに七色学園の特待生制度を教えておいた。
これを結ちゃんは通ったらしい。
まさに計画通り。にやりと笑っている横で、夫が引いていたのは見なかったことにします。
枯てても息子はかわいい子供である。
幸せになれますようにと、陰ながら応援しなが今日も一日は過ぎていく。
女の子(母)視点でした。