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第04話 一日の終わりと俺のこと

ルビを覚えました

各話名前修正

今日がもうすぐ終わる夜の世界。

すべてを闇に変えるこの時間の中にでも照らす星々が・・・


めんどくさい


というわけで夜です。


俺のキャパを越えそうな出来事の連続で、SPもHPもガリガリ削られた一日だったが、やることはまだある。

俺は自分の部屋の椅子に座りながら、机の上にあるPCの前でキーボードを打っていた。


・・・ポエムじゃないよ。


今日一日で起こった事を日記に書く事である。

これは俺がこの世界に転生した日から、今日までの十年間気になった事がある日だけは必ずつけ続けている。




    ◇◇◇





四月七日


今日から私立七色学園高等部への入学式である。

これからゲームが始まると思うと恐怖を感じる。

ゲームの主人公に出会い使われる事ではない。

この世界の崩壊が始まることだ。

主人公が誰かと付き合い恋人になるのは、はっきり言って俺に係らなければどうでもいい。

問題はその後のED(エンディング)である。

(以下EDとする)

EDでは各キャラの、その後が流れる。

キャラクター達がEDの後、幸福になるか不幸になるかは、主人公の選択に係る

が。そこでもない。

始まりがあれば終わりがあることである。

そう、この世界がゲームであればEDが終わりしだい先がないということ。

つまりゲームが終わる三年後、その後は何もないと言うことだ。

人の幸運も不幸も何もない。

無だけ。

・・・これは俺がいくら考えても避けられない事だ。

だが、考えてしまう。大切な家族。

転生してから友達になった人。知り合いになった街の人々。

その絆が後三年間で切れてしまうことが怖い。




・・・以下今日出会ったキャラをまとめる




桜野桃花(さくのももか)

ゲーム内じゃ王道のヒロインだったと思う。

主人公の幼馴染で学園入学時に再会する。

正統派ヒロインで、ステータスが高くないとクリア出来ない。

確かゲームだと髪がピンクだった気がするな・・・

だが、会った彼女は髪が赤みかかった黒だった。

これがゲームどう影響するのか。



伊集院昴(いじゅういんすばる)

彼はゲーム内じゃ主人公のライバルキャラとして登場する。

どのルートでも係り主人公と切磋琢磨していくキャラだ。(かなりいい意味で)

中性的な顔立ちに、腰まで伸びた金髪を後ろに縛った、ポニーテールにしているイケメンである。

確かゲームだと入学式で挨拶したのが彼だったような気がする。

これは俺が係り変えてしまったな。

金髪なのは染めている訳ではなく、ハーフ設定だった気がする。




次に気になるのは、学園長。

・・・ん、あれは係るべきではない。


イケメン在校生。おそらく生徒会長だと思うが。

彼はわからない、たしかゲームだとさらりと流したシーンだと思う

彼は置いておこう。


最後に担任、杉崎岳斗(すぎさきがくと)

彼もゲームでは出てこない。

と言うより一年の担任はセリフしかなかった気がするな。


・・・主人公が男を気にしなかったのか、そんな気がする。


そこは気が合う。




     ◇◇◇



・・・ふぅ、こんなものか。


わからない事の方が多いな。

俺は日記を書き終わると椅子に座りながら伸びをした。

あ~パキパキ鳴るは~

このまま寝たいところだがまだやるべきことがある。

現在の国の情勢を見ながら、『俺』の記憶と照らし合わせていく。


ここで前世の『俺』について話そう、そんなに長くはかからない。


俺の前世は日本人でそこそこの友達がおり、恋人もいたり、そこら辺の人に聞いたら、あるあるなんて言われる人生を歩んで来た。

そして俺が死んだのは、人生半ば当たり、雪の降る寒い日に後ろから刺された。

それで終わり。


呆気無いものだった。


後悔はある、未練もある、だが仕方ないという思いもある。


そして『俺』は俺、友田遊人(ともだゆうと)の中に入った。

これも語弊があるか、俺は友田遊人だ。


『俺』が友田遊人の体を乗っ取ったわけではない。

友田遊人の中に記憶として『俺』が入った。


前世の『俺』友田遊人と言う名の俺。

混ざり合った存在、そう俺が友田遊人だ!

けして○ンダムではない。


考えがそれた。


そして『俺』が死んだのが三年後、つまり未来だ。

(これもゲームと符合して少し怖い)

『俺』が死んでから十三年前に戻り友田遊人になった。


そこから俺は、自分の記憶と照らし合わせながら、世界情勢。株価の動き。小さいことだと、芸能関係。(テレビ番組)などを調べる。

結果は、知ってる事と、知らない事が、半々ぐらいだ。

大きい事で、知らない国があり、知ってる国が無い。

会社もそう大手が違う名前だったりする。


次に転生してから『俺』の事を調べた、結果だけ言う。


『俺』はこの世界に存在しなかった。


最終的な結論は平行世界(パラレルワールド)


『俺』のゲーム知識なんてほとんど当てにならない。

選択枠もヒロイン達のセリフも覚えてないし。

コアなゲーマーでは無かったのが今では悔やまれる。


ああ、最後にこの世界を基盤にしたゲーム。

『にじいろメモリアル』は三年前に発売してるはずだが

会社が無いからか、制作すらされていない。


深夜も深まり一時過ぎになり。

(四時間は寝られるな)

と、思い俺は日記を、エロフォルダーに移し、就寝することにした。


PCの電源を切り、布団に入りながら、明日はどんなことになるかな~、なんて思いながら眠りに入った。

コメディーて何かね?


すいません○太さん

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