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第01話 友田校門前に立つ!!

みなさんこんにちは、俺の名前は友田(ともだ)遊人(ゆうと)!

今日からこの私立七色高等学園ピカピカの一年生さ!


・・・はぁ~、来たくなかった・・・


俺がこの学園に、なぜ来たくなかったかと言うと、この私立七色学園はあるゲームの舞台だからだ。


・・・いい病院を紹介する?ありがとう。だが断る!


これが、電波や妄相だったらどんだけよかったか・・・

俺には前世の記憶がある、それはある事故で記憶が蘇えった。


俺の記憶の中で、私立七色高等学園を舞台にしたギャルゲーがあり、たしかタイトルが・・・

『にじいろメモリアル』だったかな?(このひらがなが大事)

ゲームの内容を簡単に説明すると、学園に入学した主人公(名前入力タイプ)が、学園に通う三年間の間に恋人を作りクリアする。

マルチエンディング式のゲームである。(全年齢)


ゲーム内では主人公が、かわいい(ここ重要)ヒロイン達をデートなどに誘い、好感度を上げていく選択枠式のアドベンチャー(でいいのか?)ゲーム。


デートに誘う時、友人Aから情報聞き出したり。


友人Aから女の子の今の好感度を聞いたり。


友人Aを使いイベント起こしたり。


友人Aが主人公を叱咤激励したり。


友人Aの意中の相手を奪ったり。(これはプレイごとにヒロインが変わる)


そんな主人公をプレイしながら遊ぶ、ハラハラワクワクドッキドキのゲームである。(全年齢)


そして主人公のために青春を捧げる哀れないけn・・・


可哀想な友達、友人Aの名前が友田遊人。


友田マジ可哀想・・・



俺だよ!!



なんなの!主人公俺に恨みでもあるの!?青春させてくれよ!

確かにゲーム内の友田は席が隣の主人公に

「よう!お隣さん、俺の名は友田遊人!女の子の情報で分からないことがあれば俺に聞けよな!」とか調子に乗って言ってるけどさ。

もうちょっとなにかあるだろー・・・

合コンとか合コンとか・・・合コンとか!


・・・すまない、取り乱した。


そんな訳で俺は、ギャルゲーと言う運命に逆うために、この学園とは違う学校を受けようとした。


しかし・・・




     ◇◇◇




「遊人、七色高等学園に進学しなさい」


我が家の大黒柱の父親が、威厳たっぷりに息子に命令した。

父の威厳は、代々続くこの友田家の・・・以下略


「え?嫌だよ」


威厳たっぷりの父に普通に返した


「・・・七色高等学園にs」

「嫌だよ・・・」

「・・・」

「・・・」

「そんなこと言わないで七色行ってよゆうちゃんん~!!!プリンあげるからさぁぁぁ!!!」

「嫌だって、言ってるだろ!プリンってガキか!それに親父だろ、中学で成績上位を維持出来たら好きな高校行っていいと言ったのは!」


いくら威厳たっぷりに言おうが我が家では、親父のヒエラルキーは最下位である。犬のボアより下だ。


「言ったけどさ~・・・パパ会社で『そんな設備のいい学校なら、私の息子も受けさせたいですな。キリッ!』って言っちゃたよ。」てへぺろ


いや、キリッ!じゃねえし。てへぺろって。

息子の進路を勝手に見栄で決めるなよ。

どうせ会社じゃ、窓際まじかなんだからさ。

・・・うわっ、その後の進路心配になってきた。


「おねがいだよ~30円あげるから~」


30円で何買える?うまい○か?



「あら、いいじゃない七色」


ニューチャレンジャー!!!マイマザーーーー!!!!

お袋が乱入してきた。


「お父さんとお母さんは七色で出会ったのよ。」


いや聞いてねえよ。


「ふっ懐かしな・・・」


なんか親父が、かっこつけだした。


「あの頃は私達は、輝いていたわね・・・」

「なに君の輝きは今も色あせない、いやより輝いているさ!」

「あなた・・・」「おまえ・・・」


親父がお袋の顎を指で傾けふたりのくちびr・・・

いやいやいや!何やってるの息子の前で、全年齢からR指定に引き上げる気か!?


「ゴホン!!!」


俺は咳払いを一つしてこの場うやむやに・・・


「あなた・・・」「おまえ・・・」


止まれやバカップル!!!





   ◇◇◇





「と言う訳で」


どうゆわけー


「七色学園に入りなさい」


はぁ・・・

まあ、俺は親父に言われた時点で七色高等学園に入る覚悟は出来ていた。

運命には逆らえない・・・

もしくは運命に勝つには、運命に立ち向かい、乗り越えなくてはならないのかもしれない。

そう!まさに大海原を駆け抜ける冒険家のように!!!(妄相タイム)


「わかったよ・・・」


もう一度俺は溜め息をついた。


両親と妹がうんうんとうなずいていた。

妹よ、いつの間に来た。

そして犬のボアもうんうんうなずいていた。

たぶんこれは俺の被害妄想だ。

うん


ちなみにプリンは美味しくいただいた。




   ◇◇◇




そんな訳でやってきました、私立七色高等学園。

友達100人出来るかな~と

そして主人公よ、貴様が友情を示すならば、俺はその手を取ろう。

しかし、その手を裏切るのならば、それ相応の報いを受けることになるだろう!

グハハハハハハ・・・


さて主人公との大決戦の前に、さっさと一仕事終わらせるか。


そして俺は、入学式が行われる体育館へと足を向けた。

入学式の挨拶を終わらせて、主人公と対面するために。

友田家ランキング


ヒエラルキー


1位:母 ゴッド 神 マジ逆らえない


2位:妹 天使 上位天使 マジ天使


3位:犬 ボア 妹の使徒 マジ噛む


4位:俺 学校じゃ友人A 家じゃ奴隷A


5位:父 奴隷B 家に居場所なし マジ泣ける

ちなみに会社社長


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