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男たちの25mm

ここは戦艦大和の25mm3連装防循なし機銃座。今は敵機来襲の最中、銃身が焼けるほど撃ちまくっている。すでに戦友が二人グラマンの機銃に貫かれた。だが敵を落とすにはやるしかない。射角65度、撃てー、指示が飛ぶ。私は即座にその動作を行う。これは長年の訓練の賜物である

アベンジャーを一機撃墜した。次は真横からグラマンが襲いかかってくる。私の戦友を殺した敵だ。敵討ちだとばかりに撃ちまくる。敵も同時に射撃を開始した。刹那、パイロットの顔が見えた。次の瞬間、グラマンが火を噴いて墜ちた。私はその後ろにいるデバステーターを撃った。幸いこの機は正面から機銃は撃ってこれない。デバステーターが火を噴いた。撃墜。しかし私は上から迫ってくるグラマンに気がつかなかった。撃たれる、と思った瞬間グラマンが木っ端微塵に砕け散った。私は目の前で起こったことを理解するのに少し時間を要した。答えは出た。三式弾。大和の主砲の対空弾だ。まだまだ大和はいけると思った。その後、私は気づいたとき海軍病院のベットの上だった。近くに爆弾が落ち、衝撃で頭をうち、気絶したと聞かされた。大和は最後に火薬をすべて誘爆させて上空の敵機を粉砕し、沈んでいったらしい。なぜ私が生きているのか不思議に思った。今でも分からない。

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