あとがき
※ ストーリーについて
この作品は私の処女作である「ここからはじまる物語」を加筆訂正した【改訂版】です。
第1章と第2章は同じストーリーのまま、第3章は軸を残して登場人物と出来事を大きく変え、第4章を新たに加えました。
元々この作品は、「電車の中ではじまる出会い」をテーマに書いたもので、書きなおすにあたっても、譲子とカンナのハッピーエンドを前提にしていました。
10ヵ月も前に書いて、というか初めて書いた作品だから、いつかは直したいと思ってて、改めて読み直して恥ずかしくなるくらい稚拙な文章で、これは書きなおすしかない! と一念発起です!
季節もちょうど夏だし、夏の話だからというのを口実に……
改訂前と改訂後と両方読んで頂いた方に少しでも良くなったと思ってもらえると嬉しいです。
※ キャラについて
ほんと、この頃はプロットとか全然考えずに書いているので、キャラについても思いついた感じで決めているので、特に書くことが……ないです。
プロットで書いたことは。
電車の中で出会った2人は……
これだけです。へへっ。
登場人物だって、学校名と学年しか書いてないんですよ。
もちろん、改訂するにあたって、かなりプロットを練り直しました……初めから作りました、が正解かな?
※ 夕貴視点について
主人公以外の人物視点というのを初めて書きました。
これは改訂前の遊園地でのラストシーン……一人称の文体なのに譲子視点ではない場面を書いてしまっていたので書きなおそうと思っていて、初めは御堂視点で書こうかとも思ったのですが、夕貴視点の話となりました。
夕貴視点の方が、御堂の譲子以外との接し方が客観的に見えるかなっと思ったので。
※ 第3章について
改訂前は、あて馬に東条君というキャラが出ていたのですが。
東条君……ぽんっと出て振られて、少し可哀そうなキャラで、改訂後には出てきていません。ほんと、散々な扱いをしてごめんよ……という感じですが。
譲子が中学生の頃好きだった御堂と、譲子とカンナ。この3人もっとからませよう! と海編かなり書き換えました。
第2章で2人のデートについて行った夕貴がキーパーソンとなり、海編で御堂とカンナが再び! て感じです。
伏線ではなかったのですが――いい具合に働きました。
※ 第4章について
改訂前では第3章で終わりだったのですが、第3章を大幅に変更したので第4章を加えました。
第4章の花火大会編は、譲子とカンナがそれぞれ悶々と悩む――といったカンジを書きたかったのです。
悩んで、お互い何かをふっ切って前に進むぞ! ていうのが伝わっていれば嬉しいです。
※ カンナ視点について
改訂前には1話だけ書いたカンナ視点の話、全6話書いて、書きたかったことはすべて書けた感じがします。
※ for Thank you!
この作品であとがきに書くことはあまりないですね。裏話的なものもなくて。
カンナに出会って、譲子は大きく成長した――そう思ってもらえるような作品であれば嬉しいです。
とにかく「電車の中ではじまる出会い」というのに思い入れがあるので、このテーマで違う話も書いてみたいのですが、それを書く前に「ここからはじまる物語」をちゃんと書き直しておきたかったのです。
この作品を通して、1つでも多く、電車の中で素敵な出会いが生まれることを――祈って。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
2011.8.25 滝沢美月
※ 2012.2.8 誤字脱字を訂正しました。