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詩集 武器のばけもの  作者: 仲仁へび
3/3

03 詩 鞭のばけもの



「改造手術が終わりました」


「生きた武器、思考のある道具。まるでばけものだな」


「大丈夫ですよ。主である我々には従順ですから。そう設定しています」


 鞭で打ち据える


 敵をいたぶる


 肉を打つ音がたまらない


 悲鳴を聞いて心地よくなる


 きっと前からこうだった


 世界になじめぬ異端だった


 生きてていけない生命だった


 そう思って 隠していた


 心の欲求 邪魔だった


 けれども 今は 役立っている


 地獄のような目にあって


 バラバラになった体と心


 奴らを恨んだ事もあった


 けれども今は感謝している


 私が「らしく」生きられるから


「反逆なんて恐れなくてもいいのに」


「私は今の状態を気に入っているのだから」 



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