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11話


1ヶ月弱の馬車の長旅を終え、レヴォング王国のジダ街に辿り着いた。


レヴォング王国に来た目的、幻獣の森。

幻獣の森はレヴォング王国3分の1を占め、北一帯に広がる広大な森である。

入り口は特に決まっておらず、色々な街から森に入ることが可能だ。

ジダ街からも、幻獣の森に入ることができるので、私はそこから入ろうと思っている。


私は半分ほど観光目的であるが、普通は観光目的では行かない。

何故なら、単純に危険だからだ。

幻獣の森は珍しい幻獣だけでなく、魔物を始めとした危険生物の生息地でもある。

なので、気軽に観光目的で行ける場所じゃない。

 

また、幻獣の森でしか採取できない特殊な素材が、たくさん生息している。

冒険者は珍しい素材、魔物、幻獣を求めて森に入るが、生きて帰ってこない人もいる。

そんな場所なのだ。



とりあえず、宿を取ったら、冒険者ギルドに行こうと思う。

レヴォング王国は、幻獣の森で栄えていると言っていい。

幻獣の森に近いどの街も、冒険者がたくさんいる。

だから冒険者に合わせてたくさん宿はあるし、旅に必要なものがたくさん揃う。

もちろん、屋台もたくさん並んでいて、宿よりもそちらに吸い寄せられそうになる。


あまりレベルの低い宿は危険なので、そこそこ良い値段の宿に泊まることにした。

家族経営の宿で、1番下の子は6歳の看板息子だ。

一生懸命説明している姿が、とても可愛かった。

冒険者のお姉さんたちも、きゃあきゃあ言っていた。


宿の部屋に荷物を置いて、鍵をかけたら、冒険者ギルドに出発。


この街の中心部に冒険者ギルドは建っていた。

さすが、幻獣の森で栄えている国なだけあって、冒険者ギルドの中は、アラベル王国の王都よりもかなり広い。

広いのに冒険者がたくさんいるから、狭く感じる不思議。


私はいつものように、採取の依頼ボードに向かった。

依頼の数も尋常でない量。

所狭しと、貼り付けられている。


上の方は手が届かない。

……グスン


やっぱり、幻獣の森ならではの依頼ばかりだ。

今回は、依頼を受けないことにしよう。

幻獣の森にしばらく滞在して、採取したものを直接買取してもらう形にしよう。

依頼を受けてしまうと期限がある。

私は、のんびり自由に探索したい。

期限があると、どうしても気になってしまうからね。


この街で、不足した物を買い足したら、早速森に入ろう。

どんな素材に出会えるか、どんな幻獣に出会えるか、ワクワクしてきた。




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