九話
すみません今回少し短めです、9,5話と合わせて一話分くらいになってます
犬飼side
コンコンコン
犬飼「どうぞ」
俺はきっと鷹宮が帰ってきたのだろうと思って返事をした。
犬飼「せん、、、ぱい、、」
猿渡「よう」
犬飼「すみません、今玲王はいなくて、、すぐ戻ってくると思うので、じゃあ俺は外出てますね」
そう吐き捨てるように言葉を残し、俺は部屋を出るはずだった。
犬飼「先輩?」
猿渡「行くな、、、、」
犬飼「え?」
猿渡「行くなって言ったんだ!!俺のこと避けやがって!、、、別に、男だったからってお前のこと嫌いになるわけ無いだろ、、、、」
先輩の声は段々と小さくなってしまったが、はっきりと俺の耳に届いた。
犬飼「それってまだ俺のこと好きでいてくれてるってことですか?、、」
声が震える、、だっせぇなぁ俺、、、、
先輩はまだ下を向いている。
犬飼「先輩、もしまだ俺のこと好きなら、俺と付き合ってください」
猿渡「・・・」
俺は黙っている先輩に不安を抱きつつも、先輩と目を合わせようとしゃがんだ。
犬飼「え、、、先輩、顔まっk」
猿渡「う、うぅ、、うるさぁぁああい!赤くないわ、この部屋が暑いだけだ!
そういえば返事がまだだったな、付き合ってやる!コレでいいだろ!とりあえず俺はもう行くからな!!」
先輩は早口でそう言うと、すごい勢いで出ていってしまった。
犬飼「まじかぁ、、、」
俺は緩みきった頬をつねりながら、先輩の赤面を思い返しては幸せに浸った。




