二話
ときは遡ること一週間前の朝
犬飼「先輩朝校門閉めるの早すぎますってぇ。せっかちなんですか?」
猿渡「お・ま・え・が!遅刻しているだけであって。俺はいっつも時間通りに閉めている」
この通りいつものように朝から口論を繰り広げていると、いつの間にかある人影が俺達の間に入った。
赤熊「ふわぁ〜、、、朝から元気なぁお前らぁ、、、まぁ一旦落ち着きなさいよぉ」
猿渡「赤熊先生」
犬飼「くま先よっす」
赤熊「ああ、おはよう」
この人は赤熊 聡先生。適当で気だるげな雰囲気とその風貌からくまさん先生やくま先などと生徒たちから慕われいる理科の先生だ。
犬飼「くま先朝から動いてんの珍しいっすね。どうしたんですか?」
赤熊「んぁ?失礼なやつだなぁ、、えっと、そうそう来週の全校合宿なんだが、お前たち二人成績が良すぎるってことでお前たちをペアにしといたから。そこんとこよろしくな」
猿渡「は?」
犬飼「了解でっす。じゃあ僕は先行ってますね〜」
赤熊「おう。、、それじゃあそろそろ俺も、」
逃げようとするかの様にいそいそと帰ろうとする先生の腕を掴む。
猿渡「先生、どういうことですか。ペアは同学年から決めるのが正当でしょう」
赤熊「ふわぁ〜、、、しかたねぇだろぉ。お前ら運動できすぎるんだもんよ。俺は悪くねぇよ、、分かったら離せ。俺はもっかい寝るんだよ」
猿渡「、、、仕方ないですね」
そう言って渋々彼の腕を解放する。
赤熊「んじゃぁ、そういうことだからぁ、、お前も早く教室戻れよぉ、、、ふあぁ、ねみっ」
そう言ってやっとだとでも言うように校舎に戻る先生に向かって言葉を放つ。
猿渡「先生ちなみに一限目俺のクラス理科ですよ?」
赤熊「・・・まじかよ」
1週間後 合宿一日目
校長「到着したばかりですが、今日はもう自分の部屋で明日の予定を確認するように。もちろん、わからないことがあれば赤熊先生のところで聞きに行くように。」
赤熊「えっ、ちょまっ、」
校長「それでは解散」
赤熊「そりゃぁねぇよ、、、」
なんだか早くもうなだれている人がいる気がするが、、、まあ気づかなかったことにしよう。
犬飼「じゃあいきますかぁ」
猿渡「あぁ」
まずは犬飼とのペアが問題だ。まずは部屋の中についてだが、もちろんテリトリーは分けさせてもらう、、、つもりだったのだが。
猿渡「どうしてベッドが一つしか無いんだ!!!!」




