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祖父の臨終2

「それで思うんですけれど、さっき茶室でおばあちゃんから聞けなかった話が出来るでしょう」

 なるほど、これがさっき千里さんが言っていた筒抜けって言う奴か。

「でも肝心な典子さんに関しては全て美津枝さんが押さえているみたいよ」

「そうか、ところで美紗和さんお茶は?」

「あの家出おばさんがそんなの遣るわけないでしょう」

「どうして」

「そんな辛気くさいのは苦手なのよね」

 これが千里さんの言う大雑把でサッパリした処か。

「それは此の家の古臭い仕来りが合わないからか」

「まあそれもあるけれど、男の跡継がいれば、基本的には女性には押し付けられる事はない。要するに長男だけが押し付けられる。だから姉妹にはかなり自由奔放なの、長男のお嫁さん以外はね」

「そうですか? 千里さんを見ているとそれはあまり当てはまらない気がするけど……」

「遺訓なんて跡取りの長男が居なければ続けられないのよ。昔と違って一人の女性しか居なければね。まあ、昔の大名のように多くの側室が居れば話は別だけれど、直系で三代も続けばもうしょうがないかと祖父の利恒さんは、何処かで見切りを付けたのかも知れないわね」

「それは本当ですか」

「あたしが高校生の時にはそんな噂も影で囁かれていたみたい。でも四代目の利貞ちゃんが生まれるとおじいちゃんはガラッと人が変わったみたいにまた頑張りだしたの」

「その矢先に亡くなれば本人にすれば死んでも死にきれないほど悔やまれるのに動脈硬化で心不全なんて、なんでもっと摂生をしなかったんだろう。でも突然すぎる死ですね」


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