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第1話 永遠の晴れ

中学一年生の音花。

優しい彼氏、個性派な親友に恵まれ、

ずっと心が晴れているような、幸せが続くと思っていた。

「そうそうそう!次は「ラ」やってみて!」

私、入学したての中学一年生、長沼音花(ながぬまおとか)は吹奏楽部の体験入部をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

部活動紹介で、最初は「美術か創作に入りたいな」と意気込んでいた。

次々と流れるように部活動が紹介されていく。

「次は、吹奏楽部です。皆様、ステージをご覧下さい。」

何故か吹奏楽部だけステージに立つようだ。


ーーーーーーーーーー演奏終了ーーーーーーーーー

私は吹奏楽部の虜になっていた。

壮大な合奏、仲間内の結束力、

そして何より「青春」という言葉が合うと思った。

付き合っている小6の彼氏、永晴(えいせい)にも演奏を見せたい、という思いが心を燃やした。この時までは…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして今に至る。

私は第1希望のトランペットを吹く。

「そうそうそう!!結構出来てるじゃん!是非トランペット入って!!」

先輩もとても優しかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「未来ー!行こう!」

「音花ー、遅いって」

「ごめんて」

私の昔からの親友、福井未来(ふくいみく)と自転車に乗り下校をする。

4年間は一緒にいるから、もはや家族のような感覚だ。

未来はさっぱりとしたショートヘアをかき上げ、

「あっつー、これが4月とか正気?」

と、いつものように文句をたれる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ただいまー、遊び行ってくる」

「誰と遊ぶの?」

「未来だよ」

「何時に帰るの?」

「暗くなるまで」

「遅くならないようにね」

お母さんの助言を無視して家を出る。

(ったく、過保護すぎ)

そう思いながら、約束の公園へと足を運ぶ。

お母さんには「未来と遊ぶ」とは言ったが、私の彼氏、永晴(えいせい)と待ち合わせをしていた。

彼氏がいることは知ってはいたけど、それ以降は特に報告はしていない。

(あれ、まだ来てないみたい)

と思った矢先、メッセージが来た。

(あ、永晴から)

『ごめん、今日行けない』

という文字が画面に映る。

(あー来れないのか、未来でも誘おうかな)

『了解』と送り、携帯を閉じる。


「もしもし、未来?今からイ〇ン行かん?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あー、永晴とは遊べなかったけど楽しかった

疲れたのでお風呂に入る。

私はお風呂で音楽を聴くのが日課。

いつも通り音楽を堪能していたら、永晴からメッセージ。

『音花』と通知が表示される。

永晴からメッセージって珍しいなと思い、『はい』と返信。

次の瞬間、時間が止まった。

『ごめん、別れて欲しい』

どうして?

とりあえず理由が気になり、『理由って聞いていい?』と返信をした。

『学年が違うし、話が盛り上がらないから』

と返される。

心に刺さった。

心当たりしかない。

昔から感情表現が苦手だった。

本当は認めたくなかったけど、『わかった、今までありがとう』と返信をする。もう何も思い出したくなくて、ブロックをした。

何より早く寝たくなった。

無気力で何もしたくない。

そう思い、さっさと全身洗ってお風呂を出た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

いつも通り朝を迎え、未来と学校へ向かう。

未来が「で、永晴とどうなんー?」と聞く。

いつもの質問だが、この日だけは訳が違った。

「あー、別れた」と反射的に口にする。

未来は「え!?マジで言ってる?wwwお前まじかwwwwwwラブラブだったのにwwwwwてかクマやば!?wwwww」

ああ、未来らしい反応だ、と安堵する。

変に感情的になられてもこっちが困るし、こういう反応が1番だ。


学校に到着する。

私が教室に入る時は大体いつも通りに騒がしい。だが、今日はなぜか緊張した雰囲気が漂っていた。

「え、みんなどうしたの?」と聞くと、クラスメイトの友達が、「音花ちゃん、永晴と別れたんだって?」

と言う。

「え、何で知ってるの?どこ情報?」

「実は、永晴が周りに言いふらして中学校にも広まったみたいで」と言う。

悲しいより

(面倒な奴。別れて良かった)

という気持ちが強い。

「大丈夫?」「無理しないで」「次の恋探しなね」

と優しい言葉が耳へ入る。

(このクラスで本当に良かった)

わむふらです!閲覧ありがとうございました✨️

初めての小説作成ですが、実話を元に作りました

これからも登場人物が増えたり、関係性が変化したりするのでお楽しみに!

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