表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祟りや呪いの解決方法  作者: よぎそーと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

5回目 問題解決

 祟りや呪いは強力なものだ。

 それらを解除するのは難しい。



 そもそもとしてだ。

 祟られ、呪われる者達。

 それはどんな人間なのか?



 よほどの事がなければそこまでされる事はない。

 もちろん、欲得尽くの事もある。

 政略争いで呪詛をかける事もある。

 しかし、祟りや呪いには、そうではないものもある。



 恨み辛みを抱くにふさわしい理由や事情。

 その報復としての祟りや呪い。

 そういったものも世の中には確かにある。



 そういったものを解消するにはどうしたらいいのか?

 禁忌を犯した者達が受ける祟り。

 非道な行いへの報復としての呪い。

 それらを解決するより良い手段は何か?



「捧げるしかないよなあ……」

 祟られた者達を。

 呪われた者達を。

 それらを祟りや呪いに捧げる。

 捧げて事を終わらせる。

 それが最善最良の解決方法である。



 そもそも、悪事を働いたのは誰か?

 問題を起こしたのは誰か?

 そうなるほどの事をしてきたのは誰か?

 それらを助けて、祟りや呪いの原因となったものを払う必要があるのか?



 それにかかる手間も面倒になる。

 人間がかけてる呪いですら、対処には手間がかかる。

 神や魔といった超常の存在による祟りならなおさらだ。

 それらをはねのける為に消耗する必要があるのか?



 それならば、原因を作った連中を祟らせ呪わせた方が良い。

 手間もかからず対処も楽だ。

 何もしなくていいのだから。



 それに、問題を起こした連中を処分できるのだ。

 そちらの方が世のため人の為になる。



 ただ、それにしたって無料というわけにはいかない。

 解決屋だって生活がある。

 その為の仕事が必要だ。

 その為、問題を起こした連中には相応に貢がせていく。

 それで破産しようが問題は無い。

 どうせ死ぬのだから。



 そうやって解決屋は問題を解決していく。

 祟りや呪いを、問題を起こした人間を。

 それらを消去させていく。

 誰も不幸にならない、問題を起こしたものが責任をとっていく形で。



 今回も上手くいった。

 依頼人達を連れてきて、祟ってるものに引き渡した。

 これで祟りはおさまる。



 祟りが依頼人以外にも影響を与えてしまっていたが。

 それも最終的に依頼人達に集中させる事が出来た。

 渡したお守りやお札のおかげだ。

 それによって、祟ってる者に依頼人達の居場所を教える事が出来た。

 依頼人達のいた会社や近所への拡散は大幅に減らせた。



 解決屋も仕事料を手に入れる事が出来た。

 これで生活もしていける。



 巻き添えをくった依頼人の家族は可哀相かもしれないが。

 しかし、調べてみるとその全員に問題があった。

 依頼人の親もやはり人間として問題があったようだし。

 嫁も近所で嫌われている。

 子供は学校で問題を起こす不良。

 そういった者が消えたので、誰も文句は言わないだろう。

 悲しむよりも喜ぶ者の方が多いはず。



「ま、これで良し」

 そう言って解決屋はトラックを走らせる。

 これ以上この場に留まるつもりはない。

 祟られてしまったら元も子もない。

 一応、祟ってる本人の許しは得ているが。

「すぐに消えるから、もう少し待っててね……」

 開いた窓に向かってお願いをする。

 それに応えるように、涼やかな風が車内に入り込んだ。

 馥郁たる香りが解決屋の鼻をくすぐった。

よくある話だと思う。

けど、やってみたかったから書いてみた。

少しでも楽しめる要素があればいいのだが。



面白かったらブックマークとか評価点を

「いいね」も押してもらえるとありがたい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


 活動・生活支援はこちらにて↓
 とりあえずブログに飛ぶだけだ

【活動支援】勇者召喚に巻き込まれた人が凡人なりの頑張るようです
https://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/482521669.html

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ