表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/29

いい人たちに出会った気がします。

 狼ジェットコースターに揺られて30分は経ったと思う。そろそろ私の限界がやってきそう。ってか森をあんなスピードで走るって何なのよ。ダメだ……


「気持ち悪い……なんか出そうなんですけど」


「魔法使えるくせによわっちいな。もう着くセンター地区への入り口だ」


 でっかい門?が見えるけどまだちょっと距離がありそう。でも、気持ち悪すぎてなにも考えたくないよ。


「ここから歩くか。逃げんなよ」


「逃げるとか考えられないくらい気持ち悪いです。まだ降ろしてくれませんか?」


「当たり前だろう。何するかわかんねぇからな」


 ですよね。この恥ずかしさは慣れよう。むしろ歩かないで楽をしてるんだから感謝しよう。私が歩いたら半日はかかりそうだもんね。感謝感謝!!


「ですよね。ここまで運んでくれてありがとうございます。今歩かないで楽をさせてもらってることに感謝してます」


「ほんとにお前何なんだよ。これから騎士団の取調室に行く、そこで根掘り葉掘り聞かしてもらうからな。ちなみに、団長は怖いぞ」


 取調室とか!よくサスペンスで見てた!私が体験するとは……ドキドキですな。ちょっとだけ楽しみ。信じてくれなくてもいいからどうにかして生きていけるようにしないとね。


「取調室ですか。どんなところですかね。怖いんですか……ちなみに団長さんとやらも狼さんなんですか?」


 怖い人?ならどうするか考えておかないとな。第一印象が大事!ニコニコしてよう!今は小さいんだから子供の笑顔を武器にするしかないよね。


「団長は……トラだ。もう着くからお前は黙ってろよ」


 えぇ!トラ?やばいやつじゃん狼もやばいけどもっとやばい。生き抜ける自信がなくなってきました。


「ハリネズミーー?!人?どっち?!あなたは人間ですよね」


 なんで狼さんは頭をリアルに抱えてる?むしろ担いでて器用なんですけど。


「嬢ちゃん元気だね!俺はハリネズミだ!なんで担がれてんだ?」


「僕は人間です。ジスは、なんで女の子を担いでるの?」


 ハリネズミ可愛い。2足歩行してる……笑っちゃいかんいかん。初めての人だ!なんだか落ち着く。会いたかったよ普通の人よ。


「森で女の子がフラフラしてたから保護した。これから団長に報告に行く」


「ハリネズミさんは、人型?になれるんですか?人間さんに会えてよかったです。少し落ち着きました。って狼さん!見てたんですか?!」


 ついね。気になっちゃったからね、ここにも慣れていかないといけないわけだし、少しくらい聞いてもいいよね!!でも、見てたんならすぐに声かけてくれたっていいじゃん!むかつく。


「そうだよな。お前は黙ってられない奴だよな。後でな、団長のところで話す」


「面白い嬢ちゃんだな!人型にもなれるぜ!」


「可愛い子ですね。僕で落ち着いてもらえてうれしいです」


 ハリネズミさんは元気そうな少年に変化した。ハリネズミ感は頭だけみたい!人間さんあなたはとても良い人ですね。私はあなたに会えてよかったです。


「もう行くかんな」


 これから取調室ですね!ドキドキワクワクです!団長さんは怖いみたいだけど何とかなるでしょう。やっと降ろしてもらえる!


 

やっと人に会えた…敬語キャラ好きよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ