お買い物。1
「エレンー!お待たせしました!」
「んじゃー行きますか!先にフィルさんのところに行ってミオンさんを迎えに行きますよ」
「了解しました!おっちゃん!ユリ君!行ってきまーす!」
「行ってきます!」
「おぉー嬢ちゃん迷子にならないようにな!」
「さすがにそれはないと思いますよ。気を付けて行ってらっしゃい」
さて!今日の買い物は着替えとタオルとちょっとした小物かな?お風呂問題もあるし壁に掛けるやつがあれば欲しいな。
「おはようございます。アリスちゃん、エレン様」
「おはよー!っん?!ミオンちゃん?」
「おはようございます、ミオンさん。今迎えに行こうとしていました」
「フィル様からもう向かうように言われて来ました。すれ違わなくてよかったです」
「ありがと。今日はよろしくね!昨日からすごく楽しみにしてたんだよ!」
「それは私もよ。今日はいろいろ連れて回るからね!最初は何から見る?」
「洋服からかな?日用品も買いたい!」
ミオンちゃんも楽しみにしててくれたんだ!嬉しいな。……そういえば昨日ジスに送ってもらえ的なこと言ってなかった?さては。エレンに押し付けたな!ミオンちゃんが一緒だからいっか。
「洋服ならここかな?」
「見るからに可愛い!お邪魔しまーす!」
「いらっしゃい!おや?ミオンちゃんの友達かい?きれいな子だね」
友達に見える?嬉しいね嬉しいよ!ここで色々買っちゃうんだから!
「初めまして。ミオンちゃんの友達のアリスです!」
「中身は元気な子なんだね!今日はどうしたんだい?」
え……元気じゃダメなの。そりゃ見た目はきれい系だし可愛い系だし。中身社畜の23歳だし。
「アリスちゃん気にしないで。元気は良いことよ。今日はアリスちゃんの洋服などを買いに来ました。少し見せてもらっていいですか?」
「ありがと。ミオンちゃん。ちょっと元気出た!」
おばちゃんはニコニコしながらお店の奥に行っちゃった。こんなに私傷ついたのに!ミオンちゃんが慰めてくれたからよかったけど!
「そーだ!ミオンちゃんも選んで!」
「ふふっ。喜んで」
そーだ!お揃いとかもいいな!あれ?そういえばエレンはどーしたっけな?
「忘れないでちゃんといるよ!」
「お金のことなんだけどさ、ミオンちゃんにお揃いのもの買っても良いかな?」
「それくらいだったらいいんじゃない?」
「そっか!ありがと!ちょっと待っててね」
んー何が良いかな?洋服も見つけないといけないし……そうだ!髪飾りみたいなのにしよ。
「アリスちゃん!ちょっと来てくれる?」
「はーい!」
「これなんか可愛いと思うんだけどどう?」
ミオンちゃんが手に持っているのは水色のワンピース!うん。すごくかわいい!
「すごい可愛いよ!これ買う!」
「喜んでもらえてよかった。フィル様と訓練するなら動きやすい服も買っとかないとね」
「うん!タオルとかも適当に買いたい!」
「わかった。適当に選んどくね」
多分ミオンちゃんなら大丈夫センスいいし!
「よし!おばちゃーん!お会計お願いします!!」
「はいよ!さっきは悪かったね。これおまけさせてね!」
「気にしないでください!よく言われるんで!」
やった!まさかのお揃いの髪留めがタダに!もー良い人です。
「ありがとエレン。少し荷物多いから一回戻ってからまた買い物に行く?」
「んーこの時間なら近くに第3小隊がいるから宿舎に持ってってもらおうと思ってる。少し離れるからジョブさんの店で待ち合わせしよう」
「そこまで私が案内しますよ。エレン様もよろしくお願いしますね」
エレンは弟みたいだな。これで人獣だったらもっと可愛かったと思うんだけどなーそんなこと言ったら怒られそうだけどね。
「そうだ!ミオンちゃん!今日付き合ってくれてありがとうね。これ!さっきのお店で買ったんだ!お揃いだけど。あげる!」
そうです!一目ぼれした髪留めが実はあったんですアイビーの葉に青い石が付いているものと緑の石が付いてるのを買った。何でかって?そりゃー私の瞳の色が青いのとミオンちゃんの瞳が緑だから……ちょっと重いけどなんとなくね。こっちの世界に花言葉はあるのかな?
「ありがと!私こっちの青いほうがいいな?アリスちゃんの瞳の色にそっくりね」
「私もそう思ったのこっちの緑はミオンちゃんの瞳の色に似てるでしょ!ちょっと恥ずかしいけど付けてくれたら嬉しいな!」
「もちろん付けますよ!ありがとう。さぁジョブさんのお店に付くよ中でお話してましょう」
「うん!ありがとうね!」
匂いがしてきたから近いのはわかったけどこんなに買い物したところの近くだったのね。ミオンちゃんも喜んでくれたしよかった!




