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初めての朝。

「おい!いつまで寝てんだよ!」


「ん……うるさいな」


「起こしに来てやったのに……おい!寝るな!!」


 あれ?ふわふわな何かが私には見える。気持ちよさそう。もう少し。


「やめろ!尻尾だよ。尻尾!触んなよ!」


「いたっ!ジス?おはよ??」


「あぁ。起きたか?そろそろ離せ。飯できてるから着替えたら降りて来いよ。寝んなよ」


「はーい。もうちゃんと起きたよ」


 起きてもジスがいるってことはもう夢で済ませられないか……私は私なりに頑張ればいいね!今日はミオンちゃんと買い物だし色々見て回れたらいいな。


「みんなおはよー!昨日は楽しかったよ。寝ちゃってごめんね、誰が運んでくれた?」


「おはようございます。アリスさんジスが運んでくれましたよ」


「アリス!飯冷めるぞ!」


「ちょっと待ってビース。ジス!運んでくれてありがとう。おかげでベットで寝れました!」


「あぁ」


「いただきまーす!んー今日もおいしいよ!おっちゃん!ユリ君!」


「そりゃよかった!たくさん食えよー」


「コーヒーでいいかな?」


 幸せです。朝はご飯派なんだけどたまにはパンもいいね!座っててコーヒーが出てくるなんて思いませんでした。


「ありがとユリ君!」


「ただいまー!アイルさーん。腹減ったー!」


「ただいま。アリスさん!おはようございます!昨日は楽しめましたか?また呑むときは俺らも呑ませてくださいね!」


「お帰りなさい!お疲れ様!そうだね。我慢させちゃってごめんね!それと敬語じゃなくていいから。これからお世話になるんだしね!」


 夜勤の人たちが帰ってきた!そっか昨日我慢させちゃったもんね。またルイに呑んでいいか許可を取ろう……早めにね。


「食ったか?今日は荷物持ちでエレンを連れてけ、金も持たせてるから必要なもん買って来い。俺はもう出る」


「はーい!いってらっしゃい!」


「ピー!」


「え?鳥??」


 私の頭にいる?可愛いこの子はなんなんだ?


「ヒューじゃん!今日は散歩に行かないのか?」


「アリスさんに挨拶に来たんじゃないですか?この子はケガしてるところをジスが拾ってお世話をしたら懐いてしまってそのままジスがお世話しているヒューですよ。すごく賢いんですよ」


「そうなんだ!初めましてヒュー!アリスです。これからよろしくね!」


「ピーピー!」


「ふふっ可愛いね。ジスに助けてもらってよかったね!」


 可愛い。可愛い!もうすでに賢そう。


「おはようございますアリスさん。準備できたら言ってね!」


「ルイ!俺らもそろそろ行かないと間に合わねぇ!」


「はいはい。エレンさんアリスさんを頼みましたよ。何かあったら連絡してくださいね」


「わかりました!いってらっしゃい、お気を付けて!」


「いってらっしゃーい!気を付けてね!!エレンもうちょっと待っててね」


 昨日から思ったけどほんと仲いい。家族みたいな感じなのかな?いいね!さて……準備しよ。必要なものも確認しておかないとね!

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