2次会だよ。
「アリスさん。明日からはもう少し露出の少ない服にしてください。ここは男しかいないんですからね」
「はーい……でも可愛いでしょこの服!」
「可愛いと思いますが、あの人たちを見てください」
あ。固まってる!なんかさっきも見たような気がする。そうだよね、さすがにこれはまずいか。これは部屋だけで着よっと。
「はーい!部屋だけにしまーす!」
「あと、お風呂に入るときはアイルさんかユリさんに声をかけてから入るようにしてください。トイレは一番右側を使ってくださいね」
「了解しました!」
この世界は17歳は立派な女性なんだね。なんか申し訳ないな……
「アリス!飲もうぜ!」
「うん!さっきのお願い」
「そういえば明日の買い出しミオンさんと一緒だかんな」
「えぇー!すごく嬉しい!ありがとジス」
「っぶ。だから適応力やばいな」
きたな。ジスさんって意外に照れ屋さん?今日何回か口からなんか出してる気がする……
「ジスは年齢の割に照れ屋なんですよ、あんまり気にしないでくださいね」
「はーい!!」
「アリスさん?!その恰好は何ですか?!」
「ここにも照れ屋がいたぞーー」
おっちゃん。あなた楽しそうね。すごく呑んでる顔してますよ……
「ふふっ照れ屋さんが多いんだね!明日からは気を付けるから今日はごめんね?そうだ!別に敬語とかいらないから!私もユリ君とおっちゃんって呼ぶから!」
「おぉ!かまわねぇ」
「僕も構わないよ。アリスちゃんって呼ばせてもらうね。そうだジス君におつまみの追加を頼まれてたんだ!アリスちゃんも呑むんでしょ?食べてね」
んーー良い人たち。おつまみもおいしそう!料理苦手だから今度教えてもらおうかなー
「アリス!持ってきた!ここに置いておくから次から自分で入れろよ!」
「わかった。ありがと!んじゃーもう一回かんぱーい!」
「「かんぱーい!」」
もう一回乾杯をさせていただきました!おっきい机2つにジス、ビース、ルイにおっちゃんにユリ君!みんな仲いいんだね。楽しい雰囲気好きだし、なんか好きだなこの雰囲気!
「そうだ!アリスがいたところの話してくれよ!」
「私がいたところは割と平和な国でね。私は16歳から働いてたけど周りの人は18歳まで学校に行く人がほとんどだったかな?」
「アリスさんはなんで16歳から働いてたんですか?」
「ちょっといろいろあってね!早く稼ぎたかったの!!」
気になるよね!そのうち話すから気にしないでね……
「平和って俺たちみたいな騎士団はいないのか?」
「んー軍隊?があるよ!昔は戦争があった国なんだけど今はないから国に何かあったときに助けてくれる人たちかな?」
「ほかにはどんな仕事があったんだ?」
「おっちゃんやユリ君みたいにおいしい料理を作ってくれてる人もいるし、お家を作ってくれる人もいるし先生だっているよ!」
「へーこことあんまりかわんねぇんだな」
なんかみんな聞いてくれてるんだ!ジスさんも聞いてたんだ……聞いてないかと思ってた!
「変わるところか……獣人はいないし、成人は20歳からだったりかな?あんまり変わらないかな?」
馬車は見かけたけど車とバイク、自転車も見てないからないんだと思うけど私には説明が難しいのでやめておきます……ポロっと言っちゃったちゃんと言おう!
「嬢ちゃんは何しにこっちに来たかわかってんのか?」
「それは……まだ。とりあえずここの生活に慣れていければなって思ってる!」
「そうですよ!アイルさんなんてこと言うんだよ!」
「そんな簡単に怒るなってユリ。別に攻めてるわけじゃねーよ。ちょっと気になってな」
「平気だよ!私も気になってることだし!わかったら報告します」
ちょっとした敬礼をしながら伝えたら笑ってくれた!……酔っぱらってきた。眠い……
「おい。寝るなら部屋で寝ろよ!」
「もう少し呑みたい……急に睡魔が襲ってきてる」
こりゃやばい。ねむ……
「ジス部屋に連れて行ってあげてください。私たちも片づけて寝ますから」
「……ったく。しょうがねぇな。俺もこいつ部屋に連れてったら寝る」
「はいはい。おやすみなさい」
「「おやすみ!」」
「嬢ちゃんのこと襲うんじゃねーぞー」
「当たり前だろ!じゃーな!」




