問題があります。
ルイ視点
「アリスさんはお風呂出てからも呑むそうですよ」
「やっぱアリスつえーな!」
「前の世界でさんざん呑んでたんだろ。こっちに来る前も呑んでたらしいぞ」
この人たちさっきはアリスさんのお風呂発言で固まったくせにもう戻ってる。
「さて、ここでいろいろな問題が発生してます」
「問題?」
ビースは素直ですね。一応小隊長なんだから気づいてもいいと思うのですが……
「ジスそんなに睨まないでください。ここにはお風呂は1つしかありません。アリスさんは女性ですよ何かあってからでは遅いんです。トイレは何個かありますから一番端っこを使ってもらうとしてお風呂はどうしますか?」
「確かに!女はアリスだけか!」
「あぁ……めんどくせえ。時間でも決めるか」
「時間なんてあってないようなものです……」
困りましたね。個人的にはここじゃないところで入ってもらうのが一番なんですけど、それは厳しいですよね……
「どーしたー?」
「あ。アイルさん。今アリスさんがお風呂を使ってるんですけどこれからどうしようかと思いましてね」
「あぁーなるほどな。そりゃ問題だ!」
「じゃあ僕たちがキッチンに居る時に入ってもらえば?」
「ユリ君!それだ!」
「確かに。そしたらお風呂入る前にアリスさんにどちらかに声かけるように伝えてもいいですか?」
「おう!構わねえよ!嬢ちゃんに何かあったらかわいそうだしな!」
「そうだ!ユリ君。アリス風呂出てからも呑むって!おっちゃんもユリ君も呑むだろ?」
「呑むよ。今日はもう終わりだし、アイルさんは作りながら呑んでたし……」
「はっはっはー!ユリも呑めばいいんだよ!」
「ジスもそれでいいですね」
「あぁ。もう少しつまみないか?」
「ユリ!頼んだ!俺は呑む」
……この人たちはわかってるんですかね。アリスさんにはちゃんと話しておいたほうがよさそうですね。
「そういえばアイルさんもユリさんもアリスさんの話は聞きましたか?」
「あぁ。内密にってやつだろ?」
「日勤の人たちにもちゃんと伝わってると思うよ。乗り遅れて悔しがってたし。さて、僕はジス君から注文が入ったので軽くなんか作ってくるよ」
伝わってるならよかった。騒いでる人たちが多かったので少し不安でしたよ……
「ルイ!俺後でアリスにいろいろ聞くんだ!」
「そうでしたね。あんまりしつこくしたらダメですよ」
「わかった!!」
「ジスが見つけたんですからもっとアリスさんのことを気にしてください」
「わかってる。ただな……ちょっと面倒で」
ったく……仕事以外はすぐめんどくさがるんですから。でも、今回は引きませんよ。
「ちょうどいい機会です。色々頑張ってもらいますからね。僕たちはあくまでサポートです!」
「ッチ……わかったよ」
はぁ……まぁ何とかなるでしょう。いざとなったら団長に相談します。
「お風呂ありがとー!さっぱりしました!!」




