もっと騒がしくなりそうだ。
ジス視点
「ジスさんさっきの方は?」
「少し部屋で休ませてる。後でもう一度紹介するからほかの奴にも伝えておけ」
「わかりました!」
はぁ……見つけたからってどうして俺が面倒みるんだ?ここに住むんだよな、明日は買い出しにしてもらうか。着替えもか……ミオンさんにも手伝ってもらうか。
「ジスさん。ミオンさんがいらしてます」
さすが……多分フィルさんか。
「あぁ。通してくれ」
「失礼いたします。フィル様からアリスちゃんの着替えが必要だろうと少しですけど着替えを持ってきました」
「ありがとうございます。今ちょうど考えていたところです、明日よかったらあいつの買い出しに付き合ってもらえませんか?必要なものがあると思うんで荷物持ちは誰かに頼むんで」
「わかりました。フィル様もそのようなことを言っていたので問題ないかと思います。私から伝えておきます。では、失礼します」
「ありがとうございました」
これで少しはなんとかなるか……ここの奴にはあいつのことを話したほうがいいのか?はぁ……団長に確認しとくか。
「悪いな。これを頼むヒュー」
俺には騎士団で連絡用の鳥ともう一羽第3小隊にいる。まーケガしてるところを拾ったら懐いて賢かったからそのまま俺が世話をしてるだけだが。
「だたいまー!!」
「戻りました。今ヒューが出てった気がしましたがどうしました?」
「俺、おっちゃんのところ行ってくる!!」
うるさいのが帰ってきた……なんか作ってもらうつもりか?
「あぁ。団長にあいつがここに住むんだったら話しといたほうがいいんじゃないかと思って確認しとこうと思ってな。ビースは理解したか?」
「そうですね。アリスさんもそのほうが過ごしやすいんじゃないですか?ビースは大丈夫だと思いますよ。アリスさんと友達になりたいみたいですよ」
「そうか」
何とかなりそうか。はやくここに慣れてくれればいいが……
「「ジスさん可愛い子が来たって!!」」
「おかえり!!今日はアリスの歓迎会だからみんなで準備だ!!」
「「おぉ!!」」
はぁ……また帰ってきた。仲がいいのは良いことだよな。可愛いね……つか情報回るの早くね?
「今部屋で休んでるから、夜勤の奴らが起きてきたら紹介する」
「ジス。顔に出てますよ。まぁアリスさん見た目は可愛いですから、男ばっかりなので嬉しいんじゃないですか?」
そうなんだよ。見た目は可愛いんだけど性格がな。
「ルイはどう思う」
「見た目は可愛らしいと思いますよ。中身は少しお転婆さんですね多分、でもいい子だと思いますよ。まだわかりませんが」
「そうか……あいつのことでなんかあったら報告を頼む」
「わかりました」
ルイに頼んでおけば平気だろ。なんだかんだ人のこと見てるし。
「ルイもジスも手伝えよ!!もうすぐだろ?これ持ってって!」
「あ。ジスは座ってていいですよ。私が手伝ってきますから」
「悪いな」「ピー!」
「ヒューありがとな」
さっきバーベキューしたのにまだビースは食べる気なのか?ほかの団員もいるからいいんだが、なんだか張り切りすぎな気がする。団長からの返事は……好きにしろでも、ちゃんと内密にしとけよ。か。丸投げかあいつの好きにさせるか。
「おはようございまーす」
「なんっすか?このごちそう?」
起きてきたか……そろそろ起こすか。
「紹介したい奴がいるからちょっと待ってろ」
「ジス。この袋アリスさんへじゃないんですか?」
「忘れてた……起こしてくる」
帰ってくるとき落ち込んでたから、少しは元気になってればいいんだが……つらいだろうな。いきなり知らないとこに来たんだし。女だからいきなりドア開けたらまずいよな。ノックか……
「おい。起きてるか?」
起きてねぇなこりゃ。
「おい!入るぞ!」
なんで俺がこんなに気を使わなきゃいけないんだよ……
「まじかよ」
そうだよな。こうゆう女だよな。俺が何を見たかって?スカートで寝て足を放り出してる女。これで本当は23歳だろ?ダメだろこれは。
「お母さん……」
起こしにくい。そんな泣きそうな顔で親を呼ぶなよ。泣いてないだけましか?
「おい!起きろ!」




